届け!30万人 山の安心をひろげるプロジェクト 第2弾 / 希望者全員にココヘリをプレゼント 限定ステッカーももらえる! / 今すぐ申し込む
クスクスカレー

【実食検証】簡単&汎用性高っ!「クスクス」は山ごはんの新たな主役になりえるのか!?

クスクスという、なんとも愛嬌あるネーミングの食材をご存知でしょうか? 登山の愉しみのひとつは「頂上で作って食べる山ごはん!」と、アルファ米やパスタなどをアレンジして「これって本当に山ごはん?」級を作っている方も多くいます。その仲間に入りつつある食材が今回の主役「クスクス」。最短で、エネルギーもお腹も心も満タンに満たすクスクスを徹底調査しました。

本ページはアフィリエイトプログラムを利用しています。

目次

アイキャッチ画像撮影:YAMA HACK編集部

クスクスってどんな食べ物?

お米より小さい極粒なその姿から雑穀米や粟の仲間に思える「クスクス」をご存知ですか?
実は小麦から作られているパスタの仲間で、“世界最小のパスタ”ともいわれています。

生のクスクス

出典:PIXTA

もともとは北アフリカ~中東が発祥といわれていますが、現在ではヨーロッパやブラジルなど世界でもポピュラーな食材になっています。

パスタの仲間でありながら便秘解消を促す食物繊維、美肌効果に欠かせないビタミンB群、骨を強くするカルシウムなども豊富なため、一般には日本ではクスクス=スーパーフード、ダイエットフードという認識が高いようです。

しかし、登山者視点で見てみると、調理が簡単で持ち運びもラクチン、ご飯の代わりにぴったりなのではないか?と、新たな山ごはんへの新たな可能性を感じずにはいられません。

お米やパスタより優秀!? クスクスとほかの食品を比較

クスクスの写真

出典:PIXTA
ではここで、クスクスと生米、アルファ米、パスタの特徴について比較してみましょう。

クスクス VS 生米

クスクスVS生米

出典:PIXTA(編集:YAMA HACK編集部)
・カロリー

100g当たりのカロリーはクスクスが352kcal、白米は356kcalでほぼ同じ

 

・価格の手ごろさ
クスクスは500g当たり500~700円台、生米は250円程度で生米の方がお得

 

・調理の手軽さ
米が炊飯に20分以上かかるのに対し、クスクスは5~7分程度。クスクスの方が圧倒的に手軽!

 

クスクスの正しい調理法は蒸らしが必要になりますが、山の中では同量の熱湯に浸し、かき混ぜて5分ほど待てば完成します。火加減を気にすることなく、失敗の可能性もほとんどないのが特徴です。

クスクス VS アルファ米

クスクスVSアルファ米

出典:PIXTA、Amazon(編集:YAMA HACK編集部)
・カロリー

100g当たりのカロリーはクスクスが352kcal、アルファ米は366kcalでほぼ同じ

 

・価格の手ごろさ
クスクスは箱売り500gで600~700円台。100g(戻して200g)だと120~140円で、アルファ米1食100g(戻して260g)の260~400円と比べるとクスクスがお得

 

・調理の手軽さ
どちらもお湯を入れるだけで手軽にできますが、アルファ米が15分程度必要なのに対して5~7分程度で出来上がるのでクスクスの方がやや手軽

 

そして、アルファ米は非常食ではあるものの、麓ではほぼ食べないですよね。クスクスは主食、スープ煮込み、サラダ、デザートとアレンジ豊富で普段の食卓でも大活躍します。

クスクス VS パスタ(スパゲッティ)

クスクスVSパスタ

出典:PIXTA(編集:YAMA HACK編集部)
・カロリー

100g当たりのカロリーはクスクスが352kcal、スパゲッティは378kcalでほぼ同じ

 

・価格の手ごろさ
クスクスは箱売り500gで600~700円台。パスタは形状によって変わりますがベーシックなスパゲッティなら500gあたり300円ほどでパスタ(スパゲッティ)がお得

 

・調理の手軽さ
パスタはゆでる工程が必要になり、出来上がりの時間に差はないものの茹で汁が出てしまう欠点があります。食べる分のお湯を浸すだけのクスクスの方が手軽。

また、スパゲッティの場合は形状がかさばり折れる心配があるのに対し、クスクスは必要な分を形状を気にせず収納できるのでパッキングも楽になります。

まとめると…

・カロリー

全て同じくらい

 

・価格の手ごろさ
生米 > パスタ > クスクス > アルファ米

 

・調理の手軽さ
クスクス > アルファ米 > パスタ > 生米

価格感としてはやや割高な印象ですが、カロリーにおいてはほかの食品と引けを取らず、何より簡単にできてしまうのが特徴です。美容面で注目されがちなスーパーフードですが、調理の短さや手軽さ、軽量さ、かさばらない荷物の利便もプラスして、登山のスーパーフードと言えるのかもしれません。

あの「げんさん」も活用していた!


クスクスにすでに注目していたのがYAMA HACKでもお馴染み、山ごはんブログ「げんさんの山めし礼讃」の主宰・げんさん。2013年からすでに山ごはんにクスクスを使っていました。

しかも紹介しているメニューが“山のジンギスカン風クスクス”というから驚き!

出典:PIXTA

「ジンギスカン? そんな高レベルなものムリムリ」と思いながら紹介されたレシピを見ると、クスクスをお湯で7分蒸して、ラム肉の缶詰とフリーズドライオニオンスープを煮込んだそれに蒸したクスクスを入れただけ。推定10分強。手に入りやすい3アイテムだけで最短ジンギスカン風ができてしまうんです。

メイン山ごはん、クスクスカレーを作ってみた

どれほど簡単なのか、次の山ごはんの予習としてクスクス料理に挑戦してみました。
テーマは、レトルトのキーマカレーに野菜をプラスした山で食べたくなる”クスクスキーマカレー”。使用したのはこちらのクスクスです。

10分で完成!山で食べたくなる”クスクスキーマカレー”のレシピ

材料

撮影:YAMA HACK編集部

今回の調理で用意した1食分はこちら。レトルトのキーマカレー、クスクス50g、以前紹介した“手作り乾燥野菜”で作った野菜たち、水。

▼乾燥野菜の作り方はこちら

クスクスカレーの材料

撮影:YAMA HACK編集部

これでたった220g。お湯を注ぐだけで食べられるアルファ米1食は100gなので、倍の重さでも満足度も倍違うはずです。

さぁ、時間を計ってレッツクッキング!

クスクス
1:【0分経過】鍋に約500mlの水を入れてお湯を沸かしている間に、カレーの器に直接クスクスを移します

クスクスの蒸らし

撮影:YAMA HACK編集部

2:【3分経過】沸騰したお湯のうち50cc(クスクスと同じ量)を1のクスクスに入れ、よくかき混ぜてから6分ほど蒸らします。このときお好みで少量の塩や油を入れてもOK

クスクスビフォーアフター

撮影:YAMA HACK編集部

50gの乾燥クスクスを同量のお湯50ccで混ぜて蒸すので、当たり前ですが重さは倍の100g。嵩は5倍ほどに増えます。

レトルトカレー

撮影:YAMA HACK編集部

3:【4分経過】1の沸騰した鍋にレトルトカレーと乾燥野菜を同時に入れ、約5分待ちます

カレールウ

撮影:YAMA HACK編集部

4:【9分経過】熱々のカレーを、蒸したクスクスの横に流し込む

クスクスカレー

撮影:YAMA HACK編集部

5:【10分経過】戻した野菜を並べて完成!
「あれ、クスクスってこれだけでいいんだ!」、思わず独り言。クスクスを蒸す・カレーを温める、それぞれの待ち時間を利用し、道具や水も最大限にフル活用。

5工程、わずか10分ほどでクスクスキーマカレーの完成です!

山ごはんの3K「 カルイ・カンタン・コリャウマイ!」は本当!?

勝手に命名した山ごはんの3K。

 

カルイ(KARUI)

カンタン(KANTAN)
コリャウマイ(KORYA UMAI)

 

一つ目のKARUIのKと、二つ目のKANTANのKはクリアしましたが、残るは三つ目の味、KORYA UMAIの「K」です。

 

クスクスカレーアップ

口の中で極粒クスクスが一気に広がり、プチプチというよりムニムニ。触感はお米に近く、味はパスタそのものの新感覚!弾力があるので噛み応えがあり、見た目は「足りるかな?」と思いましたが、しっかり満足感が得られました。

乾燥野菜から出た旨味が注入された残湯はフリーズドライスープに再利用できるので、“スープ付きランチ”までもが堪能できます!もちろん、今回はレトルトのルーでしたが缶詰などインスタントでない具材を使用すれば残湯が出ることもありません。

番外編! サブ行動食、クスクスブラウニー風を作ってみた

クスクスはデザートにも使えるということで調べていると、「これは行動食になるのでは?」レシピを発見。さっそく作ってみました。

 

クスクスブラウニー
<材料>クスクス 1/2カップ

ココア味(コーヒーでも可)の豆乳 200ml
レーズン 大さじ3
粗く刻んだくるみ 大さじ3
粉末のココア(甘味入り) 大さじ1
粉末コーヒー 大さじ1
はちみつ 大さじ1

 

<作り方>
1:全ての材料を粗熱容器に入れてよく混ぜる
2:1を電子レンジで3~4分温めたあと、混ぜながら粗熱を取る
※このとき水分でシャバシャバになっていたらあと30秒ほどレンジで温める
3:冷蔵庫で半日ほど冷やす

 

ポイント

甘さ控えめの分量なのでお好みに合わせてはちみつなどで調整しましょう。豆乳をコーヒー牛乳に代えてもOK。

 

 

戻したクスクスは弾力があり型崩れしにくいという特徴もあるため、おやつにも最適のようで、このレシピにはちみつ、フルーツ、ナッツ類も入っているので、行動食にぴったり。
材料を混ぜてチンして冷やすだけなので、登山の前夜にサクッと作れるのもいいですね。

 

クスクスブラウニー
撮影:YAMA HACK編集部
軽くて簡単でおいしくて、しっかりエネルギーも補える。主食にも行動食にもなれるバリエーションの豊かさ。次の山ごはんはクスクスにしない理由がない!

 

みなさんもクスクスフルコースをぜひ山で試してみてください。

この記事を読んだ人はこちらの記事にも注目しています