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迫力の奥穂を間近に!前穂高岳

標高 | 山頂所在地 | 山系 | 最高気温(6月-8月) | 最低気温(6月-8月) |
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3090m | 長野県松本市、岐阜県高山市 | 北アルプス | 12.8℃ | 2.9℃ |
誰もが一度は聞いたことがある”穂高岳”。これは”穂高連峰”の総称になります。穂高と名の付く山は4座あり、西穂高岳、北穂高岳、奥穂高岳、そして今回紹介する”前穂高岳”です。
穂高連峰を形成する主稜線から一歩外れた位置に立つ名峰で、北アルプスを一望できる抜群の展望。上高地から約6時間で登ることができる距離感も人気です。
上級者なら日帰りで登るツワモノも!?

前穂高岳までのコースタイムは、上高地バスターミナルからの往復で約10時間。体力に自信のある上級者なら日帰りも可能ですが、無理をせず岳沢小屋で1泊する計画がおすすめです。余裕を持った山行計画で挑みましょう。
穂高連峰から槍ヶ岳まで大展望の山頂!

岩場の急登を登りつめた前穂高岳の山頂で待つのは、急峻な岩稜が連なる北アルプスの山並み。西側から、西穂高岳、岩の要塞ジャンダルム、奥穂高岳と続き、北穂高岳のさらに奥には、天を突き刺すようにそびえる槍ヶ岳が確認できます。
東壁・北尾根はクライマーに人気

アルパインクライマーにとって前穂高岳は憧れの対象です。山頂から北東に伸びる、まるでゴジラの背のような”前穂高岳北尾根”や、奥又白池を基点として登る”東壁”など、その両者にクライマーが目標とする名ルートが数多く存在します。
前穂高岳の天気
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昭文社 山と高原地図 槍ヶ岳・穂高岳
前穂高岳 1泊2日登山コース
憧れの前穂高岳を目指す、1泊2日のコースを紹介します。ゆっくり行程で絶景が待つ山頂を目指しましょう。
※ここで紹介するコースは信州 山のグレーディングで「1泊以上が適当・難易度D」に設定されています。(難易度D:地図読み能力、岩場、雪渓を安定して通過できるバランス能力や技術が必要、ルートファインディングの技術が必要)
自分のレベルに合った山かどうか、体力的に計画に無理はないかきちんと確かめましょう。
①上高地~前穂高岳ピストン登山コース
最高点の標高: 3028 m
最低点の標高: 1509 m
累積標高(上り): 2608 m
累積標高(下り): -2608 m
- 【体力レベル】★★★☆☆
- 1泊2日
- コースタイム:10時間20分
- 【技術的難易度】★★★★☆
- ・岩場、雪渓を安定して通過できる技術が必要
・ルートファインディングの技術が必要
【1日目】
上高地バスターミナル→(80分)天然クーラー→(70分)岳沢小屋
上高地バスターミナルから河童橋を渡り、出発から約20分で岳沢登山口に到着します。ここからが本格的な登山の始まり。

森林内の登山道を静かに歩くと、「天然クーラー」と名付けられた風穴が現れます。洞穴から流れ出る天然の冷気で体を冷ましましょう。

ガレ場が出てくると、ほどなくして初日の宿泊地である「岳沢小屋」に到着します。

【2日目】
岳沢小屋→(180分)紀美子平→(30分)前穂高岳→(20分)紀美子平→(120分)岳沢小屋→(50分)天然クーラー→(70分)上高地バスターミナル
2日目のチェックポイントは、前穂高岳と奥穂高岳の分岐点にある「紀美子平」です。かつて、穂高山荘の礎を築いた今田重太郎が娘の紀美子を遊ばせていたことから、この名が付けられました。そんな重太郎が作った「重太郎新道」は、むき出しの岩場が多い急登ルート。ヘルメットを着用して落石に注意しながら、梯子や鎖が設けられた斜面を進みます。

「紀美子平」に着く頃には森林限界を越え、岩稜帯のパノラマが広がります。ここから山頂までは約30分の行程です。

引き続き岩場のルートが続きますが、マーキングされた目印を丁寧にたどれば、特別に難しい箇所はありません。

山頂直下は渋滞になることもあります。特に山頂と紀美子平の間は落石が多い危険ルートになるため、落石には重々注意しましょう。前穂高岳からの展望を十分満喫したら、来た道を戻ります。下りも落石を落とさないように、気を配りながら慎重に下山しましょう。

日帰り計画でも無理はしないで
ある程度登山経験がありペースも早い登山者なら、前穂高岳は日帰り登山が可能です。ただし、計画通りに行かなかった場合は途中の岳沢小屋に泊まるなどして、余裕を持った行動を心がけてください。
①のコース中に利用できる山小屋・テント場
岳沢小屋
岳沢小屋は平成22年に建てられた比較的新しい山小屋です。紅葉シーズンまで、穂高岳や槍ヶ岳を目指す多くの登山者で賑わいます。携帯の電波状況も良好。
電話番号(現地):090-2546-2100
営業期間:2018年11月3日(土)まで
収容人数:60名
テント設営数:約30張
料金 | |
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1泊2食 | 9,800円 |
1泊3食 | 8,500円 |
1泊夕食 | 8,200円 |
1泊朝食 | 8,200円 |
素泊まり | 6,800円 |
テント | 1,000円/人 |
穂高連峰を縦走しよう!2泊3日コース
北穂高岳、奥穂高岳から前穂高岳を縦走するコースを紹介します。穂高岳と名のつく3座に立つことができる人気のあるルートですが、極めて危険な難所もあるため、気を引き締めて挑戦しましょう。
※ここで紹介するコースは信州 山のグレーディングで「1~2泊以上が適当・難易度E」に設定されています。(難易度E:地図読み能力、岩場、雪渓を安定して通過できるバランス能力や技術が必要、ルートファインディングの技術、高度な判断力が必要、登山者によってはロープを使わないと危険な場所もある)
自分のレベルに合った山かどうか、体力的に計画に無理はないかきちんと確かめましょう。
②北穂高岳~涸沢岳~奥穂高岳~前穂高岳 縦走コース
最高点の標高: 3172 m
最低点の標高: 1509 m
累積標高(上り): 4694 m
累積標高(下り): -4694 m
- 【体力レベル】★★★★☆
- 2泊3日
- コースタイム:19時間12分
- 【技術的難易度】★★★★★
- ・岩場、雪渓を長時間継続して通過できる技術が必要
・ルートファインディングの技術に加え、撤退などの判断能力ができる
【1日目】
上高地バスターミナル→(60分)明神分岐→(60分)徳沢→(20分)新村橋→(50分)横尾→(60分)本谷橋→(70分)Sガレ→(50分)涸沢→(5分)涸沢ヒュッテ
涸沢を目指す初日のルートに危険なポイントはありません。まずは横尾まで梓川に沿ってハイキングコースを歩きます。途中には河童橋や明神池などの観光名所に寄ることも可能です。アップダウンが少ない平坦な道が続くので、景色を楽しみながら進みましょう。

横尾山荘の目の前にある橋を渡ると、ここからは横尾沢に沿う登山道の登り坂になります。所々で視界が開け、北アルプスのスカイラインを楽しむことができるでしょう。大自然の景色に癒やされながらさらに進みます。

この先で「Sガレ」を過ぎると、かの有名な「涸沢」に到着です。初日はここで泊まります。
【2日目】
涸沢ヒュッテ→(50分)南稜取付→(100分)南峰→(20分)北穂高小屋→(15分)南峰→(50分)最低コル→(70分)涸沢岳→(15分)穂高岳山荘
灌木帯の岩場を登り、ゴーロ帯を横切った先に南稜取付が見えてきます。鎖と梯子がかけられているので、慎重に登りましょう。南稜から南峰までも岩場の難所が続きますが、鎖等でしっかり整備されています。登りつめた先が穂高連峰の主稜線です。南峰、北穂高小屋、そして北峰へ。

北穂高岳の山頂からは屈指の最難コースです。難所として有名な「大キレット」以上とも言われており、急峻な岩峰を避けて作られた登山道は、鎖や梯子場の急な登下降を繰り返します。岩に付けられたペンキを目印にしながら注意して進みましょう。


視界が良ければ、涸沢岳の山頂付近から2日目の宿泊地である「穂高岳山荘」の屋根を確認することができます。

ここまで来れば一安心。本日の核心部は越えました。山頂から岩場を下り、山小屋を目指します。ここでも落石の危険がありますので、ヘルメットは着用したまま怪我に備えましょう。
【3日目】
穂高岳山荘→(50分)奥穂高岳→(90分)紀美子平→(30分)前穂高岳→(20分)紀美子平→(120分)岳沢小屋→(50分)天然クーラー→(70分)上高地バスターミナル
最終日も岳沢小屋までは気を抜くことができません。まずは奥穂高岳を目指して岩場の斜面を登ります。広い尾根なので、2日目ほどの恐怖を感じる場所はありませんが、足場はもろく、落石の危険性は常につきまといます。

急斜面を登りつめた先が奥穂高岳山頂です。

奥穂高岳から前穂高岳をつなぐ岩稜は「吊尾根」と呼ばれています。まるで吊橋のような美しい弧を描くことから名付けられました。

ここも岩場の難所が続きます。一歩間違えば岳沢へ真っ逆さまの岩壁上を、高度を下げながら前穂高岳方面へ。

最低鞍部から紀美子平へ進み、最後に前穂高岳を目指して斜面を登りましょう。山頂に立てば、今回たどったルートを目の前に見渡すことができます。感慨深い景色に感動すること間違いなし。山頂からの下降は、①で紹介した岳沢小屋へ下るコースを利用して上高地バスターミナルまで下山します。
②のコース中に利用できる山小屋・テント場
紹介した行程では2泊しましたが、宿泊地として利用できる山小屋はルート上に複数あります。自身の体力やペースを考慮して、日数を増やすことも可能です。地図上でアレンジ案を考えながら、ベストな山行計画を立てましょう。
横尾山荘
上高地バスターミナルから梓川に沿って歩くと、横尾谷との出合付近に建っています。槍ヶ岳へ向かうルート、蝶ヶ岳へ登るルートなど、登山道がいくつも分かれる分岐ポイントです。
営業期間:2018年11月初旬まで
収容人数:約180名
テント設営数:100張
料金 | |
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1泊2食 | 10,000円 |
1泊3食 | 11,000円 |
1泊夕食 | 9,000円 |
素泊まり | 7,000円 |
テント | 700円/人 |
涸沢ヒュッテ
涸沢カールの大伽藍を一望できる絶景スポットとしても有名です。売店が充実しており、大自然の中で味わう名物おでんや生ビールは絶品。ここを目標に訪れるハイカーも大勢います。
営業期間:2018年11月3日(土)まで
収容人数:約180名
テント設営数:500張
料金 | |
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1泊2食 | 9,500円 |
1泊夕食 | 8,500円 |
1泊朝食 | 7,700円 |
素泊まり | 7,000円 |
お弁当 | 1,000円 |
テント | 1,000円/人 |
涸沢小屋
涸沢ヒュッテより少し離れた小高い場所に建ち、三角屋根が目印です。雪崩の危険が少く、丈夫な岩盤の上に建てられた現在の涸沢小屋は3代目。平成13年に完成しました。
営業期間:2018年11月初旬まで
収容人数:約100名
テント場:涸沢ヒュッテと同様
料金 | |
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1泊2食 | 9,500円 |
素泊まり | 6,500円 |
お弁当 | 1,000円 |
北穂高小屋
涸沢から南稜を登り、南峰から槍ヶ岳方面へ進んだ先にあります。稜線上のあるため、槍ヶ岳方面の展望は息を飲む美しさ。前穂高岳を望む大パノラマも楽しむことができます。
営業期間:2018年11月3日(土)まで
収容人数:約80名
テント設営数:20張
料金 | |
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1泊2食 | 9,500円 |
1泊1食 | 8,300円 |
素泊まり | 6,500円 |
お弁当 | 1,000円 |
テント | 700円/人 |
穂高岳山荘
奥穂高岳の直下に位置しています。ここから涸沢へ降りることも可能。目の前に迫る奥穂高岳の迫力もさることながら、眼下に広がる涸沢カールの大展望も感動の絶景です。
営業期間:2018年11月4日(日)まで
収容人数:約350名
テント設営数:30張
料金 | |
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1泊2食 | 9,800円 |
1泊夕食 | 8,800円 |
素泊まり | 6,600円 |
お弁当 | 1,000円 |
テント | 1,000円/人 |
屈指の難ルートに挑戦!槍ヶ岳〜穂高連峰縦走コース
最後に、北アルプスを代表する難ルートを紹介します。登山者の憧れである「槍ヶ岳」に登り、そこから南北に貫かれる稜線を辿り北穂高岳を目指すルートです。途中には日本三大キレットの一つ「大キレット」が挑戦者を待っています。
※ここで紹介する槍ヶ岳~奥穂高岳のコースは岐阜県 山のグレーディングで「2~3泊以上が適当・難易度E」に設定されています。(難易度E:地図読み能力、岩場、雪渓を安定して通過できるバランス能力や技術が必要、ルートファインディングの技術、高度な判断力が必要、登山者によってはロープを使わないと危険な場所もある)
自分のレベルに合った山かどうか、体力的に計画に無理はないかきちんと確かめましょう。
③槍ヶ岳~北穂高岳~涸沢岳~奥穂高岳~前穂高岳 縦走コース
最高点の標高: 3172 m
最低点の標高: 1511 m
累積標高(上り): 5689 m
累積標高(下り): -5687 m
- 【体力レベル】★★★★★
- 3泊4日
- コースタイム:25時間50分
- 【技術的難易度】★★★★★
- ・岩場、雪渓を長時間継続して通過できる技術が必要
・ルートファインディングの技術に加え、撤退などの判断能力ができる
【1日目】
上高地バスターミナル→(60分)明神分岐→(60分)徳沢→(20分)新村橋→(50分)横尾→(60分)一ノ俣→(40分)槍沢ロッヂ
上高地バスターミナルから横尾までは②のコースと同じルートを辿ります。横尾からも梓川に沿って歩き続けると、槍見河原で槍の穂先を確認できるでしょう。川にかかる橋を2つ渡ると、しばらくして初日の宿泊場所である「槍沢ロッヂ」が林の中に現れます。

【2日目】
槍沢ロッヂ→(100分)大曲→(60分)天狗原分岐→(90分)坊主岩の小屋→(40分)殺生ヒュッテ→(40分)槍ヶ岳山荘→(30分)槍ヶ岳→(30分)槍ヶ岳山荘→(10分)飛騨乗越→(150分)2971m地点→(20分)南岳小屋
2日目は、木々の隙間が広くなった樹林帯歩きからスタートです。視界が開けるババ平で東鎌尾根を望み、その尾根へ登る分岐点がある「大曲」を過ぎると、いよいよ大展望が広がります。

ここからはU時にえぐれた氷河地形眺めながら、九十九折の登山道を登り槍ヶ岳方面へ近づいていきます。殺生ヒュッテを過ぎてジグザグに斜面を登ると槍ヶ岳山荘に到着です。ここから槍の穂先を目指します。ルートは1本しかありません。梯子や鎖場が連続する難所です。

大勢の登山者で賑わい、大行列ができることも珍しくないため、落石などには十分注意しましょう。

槍ヶ岳の山頂で感動を味わってから、次は南岳を目指します。岩場の登山道が続きますが、丁寧に歩けば特別に難しい箇所はありません。大喰岳を過ぎた先 、中岳山頂直下はやや急登です。

振り返れば、先程登頂した槍ヶ岳の展望が広がるでしょう。

天狗原への分岐を過ぎると南岳はすぐそこです。


山頂を過ぎると2日目の宿泊地、南岳小屋が見えてきます。

【3日目】
南岳小屋→(80分)長谷川ピーク→(130分)北穂高小屋→(15分)南峰→(50分)最低コル→(70分)涸沢岳→(15分)穂高岳山荘
3日目のルートが、今回の核心部と言っても過言ではありません。行く先で待ち構えるのは、日本三大キレットの一つ「大キレット」。両脇が切れ落ちた断崖絶壁の稜線上に築かれた登山道は、鎖や梯子の連続です。

無数の登下降を繰り返しながら北穂高岳を目指します。ヘルメットは必携。重々注意しながら通過しましょう。



北穂高岳からは②で紹介したコースと同様、穂高岳山荘で1泊し、奥穂高岳、前穂高岳へ、最後は上高地でゴールです。
③のコース中に利用できる山小屋・テント場
ここで紹介した行程では、槍沢ロッヂと南岳小屋に宿泊しました。時間が許すならば、槍ヶ岳付近でもう1泊するのもおすすめです。今回の行程では利用しなかった、殺生ヒュッテと槍ヶ岳山荘も含めて、山小屋の情報を紹介します。
槍沢ロッヂ
横尾を過ぎた先、林の中に建つ静かな山小屋です。川のせせらぎと野鳥のさえずりに癒やされます。設備が充実しており、なんと浴場も完備。疲れた体で湯船に入り、さっぱり汗を流しましょう。
営業期間:2018年11月3日(土)まで
収容人数:150名
テント設営数:60張(小屋から30分離れた場所になります)
料金 | |
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1泊2食 | 9,800円 |
1泊3食 | 10,800円 |
1泊夕食 | 8,500円 |
1泊朝食 | 8,200円 |
素泊まり | 6,800円 |
テント | 1,000円/人 |
殺生ヒュッテ
槍ヶ岳の直下、坊主岩小屋を越えた先にあります。槍ヶ岳の山頂までは約40分。稜線上の天候が怪しい時は、この殺生ヒュッテを利用するのがオススメです。
営業期間:2018年10月中旬まで
収容人数:100名
テント設営数:50張
料金 | |
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1泊2食 | 8,500円 |
1泊夕食 | 7,500円 |
1泊朝食 | 7,000円 |
素泊まり | 6,000円 |
テント | 500円/人 |
槍ヶ岳山荘
槍ヶ岳に最も近い山小屋です。創業は古く、その歴史は大正15年から始まります。槍沢から見ると山頂直下の左側にあり、ここから大迫力の槍の穂先を仰ぎ見ることが可能です。
営業期間:2018年11月3日(土)まで
収容人数:400名
テント設営数:39張
料金 | |
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1泊2食 | 9,800円 |
1泊3食 | 10,800円 |
1泊夕食 | 8,500円 |
1泊朝食 | 8,200円 |
素泊まり | 6,800円 |
テント | 1,000円/人 |
南岳小屋
南岳から北穂高岳方面へ下った広い尾根上に建っています。大キレットを間近に見下ろす絶景のビュースポットしても人気のある宿泊ポイントです。振り返れば槍ヶ岳も望むことができます。
営業期間:2018年10月13日(土)
収容人数:80名
テント設営数:50張
料金 | |
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1泊2食 | 9,800円 |
1泊3食 | 10,800円 |
1泊夕食 | 8,500円 |
1泊朝食 | 8,200円 |
素泊まり | 6,800円 |
テント | 1,000円/人 |
横尾山荘、北穂高小屋、穂高岳山荘、岳沢小屋については①②のコースを参照ください。
前穂高岳の北尾根はクライミングの聖地!

バリエーションルートで有名な前穂高岳北尾根は、クライミング技術を習得した上級者だけに、その登攀が許されます。挑戦する場合は登攀用具一式を使用して、完全を確保する技術を十分に身につけてからにしましょう。松本市公式観光サイトに、登山ガイドが記載した北尾根に関するブログがあります。
北尾根ルートはヤマレコも参考に!
ヤマレコにも北尾根ルートで登頂した山行記録が登録されています。参考にしてみてください。
ヤマレコで北尾根ルートの山行記録を調べる
登山口(上高地)へのアクセス・駐車場情報

紹介したコースの登山口である上高地は自然保護のため、マイカーでの乗り入れが規制されています。直通バスまたは、沢渡駐車場、平湯駐車場でシャトルバスに乗り換えて上高地までアクセスしましょう。上高地までのアクセスは、以下の記事を参照ください。
登山者の憧れ!穂高連峰制覇は“前穂高岳”から

上高地に入ると、真っ先に登山者を出迎えてくれるのが穂高連峰です。急峻な稜線のスカイラインからは、厳しさと同時に、大自然の美しさも感じることができます。上級者向けのルートが多い中でも、岳沢から前穂高岳へのルートは比較的登りやすいコース。まずは前穂高岳から登り初めて、憧れの穂高連峰縦走を目指しましょう!
【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山して下さい。足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!
・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんで下さい。