汗っかきさんは特にこだわりたい、ベースレイヤー
常に歩き続ける登山では、同じように汗も常にかき続けています。量は人それぞれですが、滝のような汗をかく人にとって、肌に接地しているウェア選びは超重要。いかに汗を吸って拡散してくれるか、が大事なポイントです。
ベースレイヤーの種類
一番下に着るウェア・ベースレイヤーは、素材の違いによって大きく3つに分けられます。
ベースレイヤーに使われている代表的な素材は「化学繊維」「メリノウール」「天然繊維×化学繊維」のハイブリッドの主に3種類です。
①化学繊維
軽くて速乾性と吸汗性に優れています。価格が抑えられた商品が多いです。
②メリノウール
天然素材で保温性が高く防臭性もあるのが特徴です。他の素材より若干価格が高めです。
③天然繊維×化学繊維
ウールの保温性と化学繊維の吸湿速乾性を持ち合わせたいいとこ取りの素材です。
汗っかきの人は、化学繊維がいいの?
汗っかきだからといって速乾性のある化繊がいいとは限りません。実際は行く場所によって向き不向きがあります。化繊は乾くのが早い反面、熱を奪うことから低~中山の暑い時期におすすめ。もちろん標高の高い山でも重ね着の仕方によって対応はできます。ウールは吸湿性があり、保温性に優れているので高山や寒い時期の登山に向いています。
においが気になるからウール、は正解?
ウールは防臭効果がある
天然素材のウールは化繊より価格は張りますが、防臭効果も期待できるのがポイントです。化繊でも防臭機能をもたせた商品がありますが、ウールには敵わないものが多いです。
化繊は吸水速乾に特化したタイプが多いですが、主にポリエステルなどはにおいが残りやすいのも事実。とにかく汗っかきの人は、においも気になるのが正直なところではないでしょうか? でも、滝のような汗だからウールは暑い…どうすればいいんだ!とお悩みの方。そもそも、「濡れている」という状況がにおいの原因なんですよ。
濡れたところに菌が繁殖する
実は、汗そのものにはにおいがありません。汗をかくと「臭い」と感じるのは、汗で濡れたところに菌が繁殖してにおいが発生するから。より正確には化繊は汗をかくと油分を引き付け、そこに菌が発生するためなのです。逆に、菌の発生する原因である濡れた状態を発生させずに、肌をドライに保てばOKというわけです。
肌をドライに保つアイテムを1枚追加してみよう!
最近話題の、アミアミが特徴的なベースレイヤー。今まで上記で紹介したようなベースレイヤーが肌に接地する一番下のウェアだったのに対し、さらにその下に着用するレイヤーが密かに人気を集めています。
どんなものなの?
これを1枚追加することによって、これまでベースレイヤーだけでは処理しきれなかった汗を短時間で処理し、肌を快適な状態に保つことができます。
このレイヤー自体は保水せず、1枚上のベースレイヤーに汗などの水分を移行させる特性があります。この機能により肌をさらさらに保ち、それゆえ菌も繁殖しにくいためにおいの軽減にもつながります。汗冷えもにおいも気にならなくなるので、登山者やアスリートを中心に近年愛用者が増え続けています!
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水分を含まないポリプロピレンを使用し、汗はメッシュを抜けて素早くベースレイヤーに移行します。肌をドライな状態に維持することで汗による冷えを感じさせない構造。冬は暖かく、夏は通気性がよくムレにくいので、年間を通して活躍します。
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「ドライレイヤー」とは、ファイントラック社で商標登録されているベースレイヤーの下に着る肌着のこと。よく他社の製品と混同されがちですが、「ドライレイヤー」というアイテムは同社のもののみです。
優れた耐久撥水性で肌をドライに保ち、濡れ冷えを軽減してくれます。汗抜けのスピードが良いため、肌面に汗成分が残留しにくく、汗をかいても臭くなりにくい特徴があります。初めての汗冷え軽減ベースレイヤーとしても使いやすいオールシーズンタイプです。
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汗を気にしない快適な登山を!
紹介した汗冷え軽減下着の上には必ずフィットする吸汗ウエアを重ね着しましょう。正しく着用することで効果を最大限に発揮させることができます。快適な登山を楽しめる重要なアイテムなのでぜひ活用してみてください!