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桜や初日の出登山も人気!小仏城山

標高 | 山頂所在地 | 山系 | 最高気温(6月-8月) | 最低気温(6月-8月) |
---|---|---|---|---|
670m | 東京都八王子市 | 奥多摩 | 25.4℃ | 15.8℃ |
小仏城山は東京と神奈川にまたがる標高670mの山。隣接する高尾山から約1時間で行くことができ、初心者でも比較的簡単に縦走することができるので、一年中多くの登山者で賑わっています。
山頂には茶屋や公衆トイレといった設備も充実しているので、食事や自然観察を楽しむ人にもってこいです。
山頂は広々!眺めもいい!

小仏城山の山頂はなだらかで広い空間があるので、シートを敷いたりテーブルに座ったりしてのんびりと休憩することができます。山頂で食事や飲酒を楽しむ家族連れや友人グループも多いです。
山頂からの眺めも良く、東京の街並みと周辺の山々を一望することができます。
春は桜を見に小仏城山へ!

小仏城山の山頂からは一丁平の桜が緑の山をピンクに染めている様相を間近に眺めることができます。また、登山道の途中にあるベンチに座ってゆったりとお花見を楽しむのもおすすめ。満開のころは多くの人でにぎわいます。
初日の出登山にもおすすめ!

大晦日の高尾山は非常に混雑するため、初日の出をゆっくりと見るなら小仏城山まで行くのもおすすめです。高尾山山頂よりも展望がいいので、太陽が昇る様子を見ることができます。
深夜の山道は寒くて暗いので、防寒装備や、日の出待ちの時間に暖をとるためのブランケット、夜道を照らすヘッドライトは必ず持参するようにしましょう。
小仏城山の天気は?
小仏城山に行く前に現地の天気をこちらでチェック! 道は明瞭ですが分岐が多数あるため、事前に地図を用意してルートチェックをしておきましょう。
てんきとくらす|小仏城山
昭文社 山と高原地図 高尾・陣馬
小仏城山おすすめ登山コース
高尾山から出発する、初心者にもおすすめの小仏城山コースをご紹介します。遊歩道がしっかり整備されているため、ルートも分かりやすく安心。
①高尾山~城山登山コース
最高点の標高: 665 m
最低点の標高: 196 m
累積標高(上り): 945 m
累積標高(下り): -482 m
- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:3時間48分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
※高尾山山頂まで6号路を使った場合の距離と時間です。
高尾山までは1号路(表参道コース)、3号路(カツラ林コース)、4号路(吊り橋コース)、6号路(びわ滝コース)または稲荷山コースで行くことができます。時間と登山レベルに合わせて好きなコースを登りましょう。

高尾山山頂からはもみじ台の横にある登山道から裏高尾へと入っていきます。
出典:PIXTA
階段がある登り道を30分ほど登っていくと一丁平の展望台に到着します。展望台からは富士山を間近に見ることができるので、ぜひ立ち寄ってみてください。

一丁平からはいくつか分岐点があるので、小仏城山を指す標札を目印に登っていきます。道は整備されており、快適に歩くことができます。

天狗の像(二代目)がある広場が現れたら、小仏城山の山頂に到着です。山頂茶屋のベンチでぜひゆっくりしましょう。
たまには別の登山口から!小仏城山に登れる3つのコース
小仏城山への登山コースは高尾山からだけでなく、神奈川県側からといったルートもいくつか存在します。ここでは高尾山以外からのルートをご紹介します。登りコースのみなので、下りは様々なコースを組み合わせて山行計画を立ててみてください。
②日影バス停~城山登山コース(沢沿いコース)
最高点の標高: 669 m
最低点の標高: 247 m
累積標高(上り): 800 m
累積標高(下り): -395 m
- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:3時間27分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
日影バス停から5分ほど歩くと、「中継支5」と「中継支6」の電柱があります。小仏城山へ続く登山道コースはここを左に。右に曲がると、バリエーションルート(北東尾根)への入口です。バリエーションルートの登山道は道標が何もないため、自信のない方は注意です。
途中には渓流や歩きやすい林道があり、夏は涼しくておすすめです。

③相模湖駅~城山登山コース
最高点の標高: 659 m
最低点の標高: 184 m
累積標高(上り): 758 m
累積標高(下り): -304 m
- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:3時間10分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい


④小仏峠~小仏城山登山コース
小仏峠からの登山コースは下記の記事を参照ください。
裏高尾縦走にチャレンジ!

裏高尾縦走路とは陣馬山から高尾山をつなぐ全長約21kmのコースです。距離が長いので、高尾山~小仏城山では物足りない方や、3000m級の山へのトレーニングにする方もいます。
⑤陣馬山~景信山~城山~高尾山
最高点の標高: 841 m
最低点の標高: 196 m
累積標高(上り): 1862 m
累積標高(下り): -2021 m
- 【体力レベル】★★★☆☆
- 日帰り
- コースタイム:6時間30分
- 【技術的難易度】★★★☆☆
- ・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要
陣馬高原下バス停から30分ほど車道を歩くと陣馬山登山口に到着します。はじめのうちは沢沿いを、徐々に急登が増えていきます。1時間ほど登り切った山頂では有名な白馬のモニュメントが待ってくれています。

陣馬山からは明王峠に向けて下っていきます。なだらかな尾根歩きを楽しんでください。明王峠には茶屋(営業はほとんどしていません)やベンチがあり、休憩スポットになっています。明王峠から景信山まではいくつか巻き道がありますが、道標があるので迷う心配もありません。最後に少し坂を登ると景信山山頂です。
景信山の山頂も眺めがよく、ベンチも沢山置かれているのでここで昼食を取る人もたくさんいます。景信山から小仏峠までいったん下り、城山に向けて登り返します。途中に休憩スポットがいくつかあり、相模湖が見える場所もあります。

小仏城山からは高尾山方面へ。高尾山山頂からは自分の好きなコースで高尾山口駅まで下りましょう。
小仏城山に登ったら茶屋で名物を楽しもう

小仏城山の山頂にある茶屋は登山客に大人気。ベンチやテーブルも多く、ゆったりと休憩や昼食を取ることができます。小仏城山に登ったらぜひ食べてほしい、茶屋の名物をご紹介します。

人気ナンバーワンメニューは「なめこ汁」。味付けは茶屋によって異なり、食べ比べもおすすめ。登頂後の1杯は体に染み渡ります!
夏には山盛りのかき氷が人気。びっくりするくらい大きいのが特徴です。イチゴやレモンなど、数種類のシロップが選べます。汗をかいて登った後にかき氷、最高ですね!
四季の移ろいの中くつろげる城山茶屋

城山茶屋のなめこ汁は醤油仕立て。具材の豆腐は裏高尾のお豆腐屋さんから仕入れており、お水もそのお豆腐屋さんと同じものを使っているとのこと。深い新緑や美しい紅葉の下で風情を感じながら休めます。
関東平野を臨みながら食べられる!春美茶屋

関東平野側にある茶屋で、こちらのなめこ汁は味噌仕立てとなっています。平日や雨天の時にはお休みしているため、事前に確認しておきましょう。
小仏城山の登山口へのアクセス・駐車場情報
小仏城山は都心から近く、アクセスしやすいのも人気の理由の一つ。往路と復路でどの登山コースを通るかも含めて、事前にしっかりと計画を立てておくと安心です。
高尾山口へのアクセス(①コースのスタート地点)
【クルマの場合】
圏央道「高尾山」IC-国道20号-高尾山口駅
<駐車場>
【公共交通機関の場合】
・京王線「新宿」駅乗車、「高尾山口」駅下車
・JR中央線「新宿」駅乗車、「高尾駅」下車-京王線乗車、「高尾山口」駅下車
日影バス停へのアクセス(②コースのスタート地点)
【クルマの場合】
圏央道高尾ICー国道20号ー都道516号ー日影沢林道駐車場
【公共交通機関の場合】
JR中央線「高尾」駅下車、京王バス「小仏行」乗車ー「日影」下車
京王バス|小仏行時刻表
相模湖駅へのアクセス(③コースのスタート地点)
【クルマの場合】
中央道「相模湖東」ICー国道20号ー 国道412号ー県立相模湖公園駐車場
※営業時間が時期によって異なります。公式サイトを確認してください。
ぶらり相模湖|駐車場【公共交通機関の場合】
中央本線「高尾」駅乗車、「相模湖駅」下車
陣馬高原下バス停へのアクセス(⑤コースのスタート地点)
【クルマの場合】
圏央道「八王子西」ICー県道61号ー都道521号ー山下宅駐車場
【公共交通機関の場合】
中央線「高尾」駅下車、京王バス「陣馬高原下行」乗車-「陣馬高原下」下車
京王バス|陣馬高原下行時刻表
一人でも、家族や友人連れでも!気軽に縦走できる小仏城山

小仏城山は日本一の登山者数を誇る高尾山からすぐ足を延ばしたところにある山。茶屋やトイレといった設備もあり、また景色も抜群なのでピクニックの目的地にも最適。一人でも、家族や友人連れでも、都会の喧騒から離れて小仏城山への登山・縦走を楽しんでみてはいかがでしょうか?
【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山して下さい。足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!
・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんで下さい。