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富士山の五合目は各ルートの登山口!

富士山登山の起点となる登山口は富士山五合目にあり、4つの登山口があります。それぞれに特色があり、距離や難易度、山小屋の数、混雑具合などが違います。初心者がいきなり挑戦するには厳しいコースもあるので、自分の体力や経験をもとに最適なコースを選びましょう。ここでは、それぞれのコースの特徴について見ていきましょう。
①吉田ルート





































最高点の標高: 3704 m
最低点の標高: 2215 m
累積標高(上り): 4257 m
累積標高(下り): -4257 m
- 【体力レベル】★★★☆☆
- 1泊2日
- コースタイム:9時間19分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
吉田ルートの登山口は、売店やレストラン、宿泊施設が多く並ぶ富士スバルライン五合目で、全コース中最も登山客の多いコースです。初心者が挑戦するのにもおすすめです。6合目より上ではご来光を眺めることができますよ!
山小屋や救護所がコース上にたくさんあるため、万一のときも安心です。一方、人が多いことから渋滞が発生しやすいのも特徴。7合目から上には急な岩場も見られ、転倒などに注意が必要です。
※2024年から吉田口の通行方法が変わるので注意
吉田ルートでは、宿泊予約者以外の登山の規制(時間規制16時~3時、人数規制 4,000人/日)の実施を決定。
さらに通行料として、2,000円の事前決済が必要となりました。
そのため、吉田ルートで富士登山を行う場合、宿泊予約者以外は「通行予約」が必須です。
詳しくはこちらをご覧ください!
②須走ルート





































最高点の標高: 3704 m
最低点の標高: 1971 m
累積標高(上り): 2283 m
累積標高(下り): -2283 m
- 【体力レベル】★★★★☆
- 1泊2日
- コースタイム:10時間
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
須走ルートの登山口は標高1,960m地点の須走口五合目です。他のルートとは違って標高の高いところまで樹林帯が広がっているのが大きな特徴で、日中の日差しを避け気持ちの良い山歩きが楽しめ、樹林帯を抜けるとどこからでもご来光が望めます。
8合目で吉田ルートと合流するため、登山道の渋滞が懸念されます。膝への負担が少ない砂走りと呼ばれる下山道もあります。
③御殿場ルート





































最高点の標高: 3704 m
最低点の標高: 1971 m
累積標高(上り): 2283 m
累積標高(下り): -2283 m
- 【体力レベル】★★★★☆
- 1泊2日
- コースタイム:11時間50分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
御殿場ルートの登山口は標高1,440mの御殿場口新五合目。他のルートに比べ山頂までの標高差が大きく、健脚者向けのコースです。登山者が少ないので静かな山行が楽しめますが、山小屋が少なく山小屋間の距離も大きいため、悪天候時には注意が必要です。また好天時は、日陰などがないので熱中症等にも気をつけましょう。
7合目から延びる下山道は火山砂利を下る大砂走りと呼ばれ、歩きやすいことから下山で御殿場ルートを取る人も多くいます。
④富士宮ルート





































最高点の標高: 3706 m
最低点の標高: 2391 m
累積標高(上り): 3061 m
累積標高(下り): -3061 m
- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 1泊2日
- コースタイム:8時間40分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
富士宮ルートの登山口の富士宮口五合目は標高2,380mと最も高い位置からスタートでき、富士山最高地点の剣ヶ峰までもいちばん近いコースになります。全体的に岩場が多く、傾斜もやや急で、下山時は膝への負担が大きいところが注意点です。また、登山道と下山道が同じなので混雑する可能性があります。
晴れていれば駿河湾を一望でき、他のコースでは目にできない夕日を眺めることができます。
富士スバルライン五合目(吉田ルート)

多くのメディアでも取り上げられるほど人気の山岳ドライブウェイ「富士スバルライン」。その終点に位置する富士スバルライン五合目は標高2,305mにあり、レストハウスや売店をはじめ、展望台、神社などが軒を連ねる富士山観光の一大拠点となっています。