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大野山とは?

標高 | 山頂所在地 | 山域 | 最高気温(6月-8月) | 最低気温(6月-8月) |
---|---|---|---|---|
723.1m | 神奈川県足柄上郡山北町 | 丹沢山地 | 26℃ | 13.2℃ |
大野山は神奈川県立丹沢大山自然公園に属する山で、山頂一帯は牧場としても利用されていた広々とした草原。遮るものがないため眺めがよく、富士山や箱根山、丹沢山地や足柄平野などを見渡せます。
草原で寝そべったり食事をとったりしている方も多く、登山者に人気の山となっています。
大野山の登山適期は?

大野山は一年中登ることができる山です。山開きは毎年4月29日で、この日は多くの登山者でにぎわいます。積雪しているときは、アイゼン、ワカンなどの雪山装備が必要で、低山のため夏は暑さに注意が必要です。
大野山の天気と地図
大野山に行く前に現地の天気をこちらでチェック! 丹沢地域の地図を買ってルートを調べるのも忘れずに。
てんきとくらす|大野山
大野山の見どころは?

近づくにつれて山頂に木がないことが分かってくる大野山。どんな光景が広がっているのでしょうか。
頂上から見る富士山の絶景!

大野山は「関東の富士見100景」に選定されています。山頂はもちろんコースのいたるところで富士山を眺めることができます。また、ダイヤモンド富士を見られる山としても知られています。
山頂には牧場が!

山頂には牧場があり、のんびり過ごしている牛たちを眺めることができます。一度は廃止された牧場ですが、近年民間の方が再び大野山山頂で放牧を始められました。
薫る野牧場|公式サイト
大野山アウトドアフェスタ

大野山を舞台にアウトドアの体験と地元地域の振興を目的としたイベントです。アウトドア製品の紹介や即売会、地図読み講座、地元農産物の販売など盛りだくさんなイベントでにぎわいます。
秋にはススキがきれい!

山頂が近づくにつれ増えてくるススキ。コースの途中には群生している場所もあります。10月中旬から11月中旬ごろには銀色にたなびく美しいススギの草原を見ることができます。ススキ越しの富士山も幻想的ですよ!
まずはスタンダードコースでのんびり登山!
ここでは代表的なコースをご紹介します。スタートとゴールは逆でも構いませんが、山北駅周辺に温泉施設があるので、登山後に温泉に入りたい方は谷峨駅からスタートするコースがおすすめです!
最高点の標高: 719 m
最低点の標高: 112 m
累積標高(上り): 1575 m
累積標高(下り): -1641 m
- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:4時間10分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
駅からスタートして別の駅へ降りてこれるコースで、富士山を見られるポイントも多い人気のハイキングコースです。
駅を出たら田んぼが広がる道を歩いて吊橋を渡ります。車道を進んで民家脇の「大野山ハイキングコース入口」から登山道に入ります。

いったん車道に出たら、近くに東屋、トレイがあるので休憩しましょう。ここからしばらく舗装路が続き、その後本格的な登山道となりますが、傾斜はゆるく歩きやすい道です。

山頂が近づくにつれて徐々に展望が開けてきます。海まで見渡せる絶景です!草原をじぐざぐに登り、牧場の横を通って山頂に到着です。

山頂は平たんで公園のように広く、富士山や丹沢の山々を見渡すことができます。たくさんあるベンチや草原で休憩しながら絶景を堪能しましょう。

下山は山北駅方面へ。牧場の中を下って行き、しばらくは階段が続きます。舗装路に出てからも長いので、膝に負担がかからないよう小さな歩幅で歩きましょう。

途中には、ススキのきれいな場所や竹林とシャガの群生が見られる場所もあります。
山北駅のすぐそばの山北町健康福祉センター内には、日帰り入浴ができる「さくらの湯」があります。リフレッシュして帰りましょう。
健脚者向け!丹沢湖も同時に楽しめる!
最高点の標高: 719 m
最低点の標高: 292 m
累積標高(上り): 1812 m
累積標高(下り): -1812 m
- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:5時間40分
- 【技術的難易度】★★★★☆
- ・岩場、雪渓を安定して通過できる技術が必要
・ルートファインディングの技術が必要
歩く人が少なく、ルートファインディングを要する登山道で、ところどころ道標もあるので地図読みの勉強にもなるコースです。尾根道で丹沢湖を眺めながら登ることができます。
丹沢湖の景色と一緒に楽しむのもおすすめ!
丹沢湖のバス停を少し戻ったところにある階段を登って登山道に入ります。はじめに現れる鉄塔付近は道迷いしやすいポイントなので注意しましょう。

途中鎖場やロープが設置されている場所がありますが、注意して歩行すれば大丈夫です。尾根づたいに丹沢湖を横目に見ながら高度を上げていきます。
林道に合流したら、そのまま進むと山頂に到着です。下りは来た道を下山します。

同じ道を戻らずに、①のコースを参考に谷峨駅・山北駅に下山するのもおすすめです。①のコースよりゆるやかな傾斜で下山することができます。
大野山へのアクセス・駐車場情報
駅から登山口が近い大野山へは、公共交通機関で行くことが自治体から推奨されています。ここではその他のアクセス方法もご紹介します。
谷峨駅へのアクセス
- 【クルマの場合】
登山者用の駐車場はありません。 - 【公共交通機関の場合】
・JR御殿場線「国府津」駅乗車、「谷峨」駅下車
山北駅へのアクセス
- 【クルマの場合】
- 登山者用の駐車場はありません。
- 【公共交通機関の場合】
JR御殿場線「国府津」駅乗車、「山北」駅下車
【丹沢湖】へのアクセス
- 【クルマの場合】
東名高速道路「大井松田」IC-国道255号-国道246号-県道76号-丹沢湖無料駐車場
- 【公共交通機関の場合】
JR御殿場線「国府津」駅乗車、「谷峨」駅下車ー富士急湘南バス「西丹沢ビジターセンター」行き乗車、「丹沢湖」下車
大野山周辺の自然&温泉情報
大野山周辺に遊びにきたら、ぜひ一緒に行ってみてほしい場所と下山後に立ち寄りやすい温泉の情報です。
洒水の滝

日本の滝百選に選ばれている滝で、酒匂川の支流、滝沢川から流れ落ちる迫力のある滝です。その水は「全国名水百選」にも選ばれており、滝の近くには水汲み場もあって多くの人が訪れています。
丹沢湖

自然を大切にした湖で、湖畔からは富士山を眺めることができます。桜やモミジなどの木々が多く、四季折々の風景を楽しむことができ、湖畔の施設では、歴史に触れたりボートやサイクリング、キャンプや釣りも楽しめます。
さくらの湯

山北町健康福祉センター内にある、炭酸カルシウム人工温泉。北海道長万部の名湯二股ラジウム温泉の石灰華原石を100%使用し、保温効果が高いと好評です。大浴場の他、露天風呂、高温サウナ、冷水浴、圧注浴、うたせ湯などがあります。
大野山へハイキングへ!

大野山の山頂は草原で、牛がのんびりしている景色はまるでハイジの世界。谷峨駅や山北駅からはハイキング気分で山頂へ迎えますが、もの足りなければ丹沢湖まで足を伸ばせばしっかりした登山を楽しめます。ぜひおでかけください!