低山で山ごはん!何作る?
気温がぐっと下がり始め標高の高い山が冠雪してくると、活動の場を低山へシフトする登山者も多いのではないでしょうか?
近場の山で、友達と集まってわいわい山ごはんを楽しむのも最高!ということで今回YAMA HACK編集部は、山と渓谷社「げんさんとよーこさんの山ごはん」のレシピを参考に、山ごはんを作ってみることにしました。
真似したいレシピがいっぱい!「げんさんとよーこさんの山ごはん」
山と渓谷社から発売されている「げんさんとよーこさんの山ごはん」。山メシ好きならご存知の方も多い大人気ブログ「山めし礼賛」の著者・げんさんと、料理家/フードコーディネーターとして活躍する蓮池陽子さんのコラボレーション本です。主食からおつまみ、スイーツまで合計85レシピも掲載されています。
おもてなし山ごはんといえば…?
ページを開くと…何とも写真映えする素敵な料理がずらり!「こんなの、山でできるの!?」と驚くようなレシピがたくさん掲載されていましたが、仲間を喜ばせるおもてなしごはんを作るという目的で、このレシピに決定!
そう、手巻き寿司です!
…ズボラじゃん!巻くだけじゃん!と突っ込みが来そうですが、食材の持ち運びにアイディアが詰まっているんです。別の山ごはんを作る時も役に立つ方法とあわせて、実際に作ってみた過程をご紹介していきます。
山に行く前日にしておくこと
まず事前の仕込み。
・牛肉(焼肉用の味付き)100g
・好みのお刺身
を山に持っていくための準備をします。
ここで裏技!冷凍したお肉の真ん中にお刺身を入れて、保温ジャーで持ち運べば安心!お肉を持ち運ぶ+お刺身の保冷にもなって一石二鳥のスゴ技です。
サランラップにお肉を並べて、もう1枚のサランラップでサンド。それをくるくると丸めて1度、スープジャーのような保温容器に入れます。その丸めた状態のまま一晩冷凍させましょう。冷凍したお肉の真ん中にお刺身を入れて、保温ジャーで持ち運べばお肉自体が刺身の保冷剤になってくれます。
まさに一石二鳥のスゴ技!今回はサーモスの真空断熱スープジャー(500ml)を使用しました。※凍らせたお肉+その他保冷したいものを入れるとなると、500mlがおすすめ!それ以下は小さいかも。
が、しかし!お肉の量は欲張らない!が吉
すき間がない!実はちょっと欲張ってしまい、お肉を多めに冷凍したので真ん中にお刺身をいれるスペースがなくなってしまいました…。
本来ならこの真ん中にお刺身を入れたいところ。結局お刺身はもう1つ別の保温ジャーで運ぶことに。せっかくの一石二鳥ワザが台無し。しかし、この技は他のお肉料理にも応用できるはず…!
山ごはんタイム!当日やること
では続いて、当日の流れです。いよいよみんなにおもてなし山ごはんを披露するとき。テキパキできたら、さらに感心されるかも!
①アルファ米にお湯を注ぐ
場所を確保したら、まずはお湯を沸かしましょう。登山者にお馴染みの尾西の白飯(アルファ米)を作ります。注水量は1つあたり160ml。
②お肉を焼く
冷凍していたお肉を焼きます。少量の油も忘れずに持っていきましょう!容器に移し替えてもいいですし、小さいボトルの商品もありますよ。
③アルファ米にすし飯のもと(粉末タイプ)を混ぜる
アルファ米1袋につき約大さじ1杯のすし飯のもとを入れて混ぜます。お酢のいいかおり!今回はアルファ米を2つ作ったので、大さじ2杯ぶんを小袋に入れて持参しました。
④お皿に盛りつけて、完成!
のり、ご飯、具をそれぞれお皿に。今回は焼き肉、お刺身2種、ツナ缶、きゅうりを用意。色どりに大葉を添えました。これだけで、なんとカラフルで写真映えするごはんでしょう!
しかも、アルファ米を作ってお肉を焼いただけ。とっても簡単です。
いざ、手巻き寿司パーティ!
「まさか、山で焼き肉や刺身が食べられるなんて!」そんな風に喜んでくれる仲間の顔を見ると、こっちも嬉しくなりますよね。
景色を眺めながら、みんなでわいわい巻き寿司を作って語らう時間はかけがえのない思い出に!
今回持っていったもの
・牛肉(焼肉用の味付き)150g
・アルファ米×2
・お刺身(まぐろ、サーモン)
・ツナ缶×1
・きゅうり(1本分。切ってラップに包み、保冷バッグへ)
・のり
・すし飯のもと(大さじ2。小さいポリ袋に入れる)
・わさびと醤油
・水(アルファ米を作る分。320ml)
ごはんを食べるために、山に登ってみよう
上記は「げんさんとよーこさんの山ごはん」の冒頭にある言葉です。山で「わざわざ」こんなごはんを食べるのには理由があります。街や遠くの山々を見下ろし、絶景を眺めながら美味しい空気を吸って、おいしいものを食べる。そこに気の合う仲間がいればもっと楽しい!「ごはんを楽しむ」という目的で山に出掛けてみるのも1つの楽しみ方です。週末は友人や家族を誘って、山ごはんを楽しんでみましょう!