都心からたった1時間で、自然が豊かな高尾山へ
高尾山は、スギやヒノキなどの人工林だけでなく、カシやブナなどの自然林が広く残っています。そして、この豊かな自然には様々な動物が暮らしています。その数はおよそ30種類弱。彼らの姿を探して観察するのも楽しみのひとつです。
高尾山に生息する動物たち【昼行性】
高尾山に生息する動物のうち、昼行性の動物をご紹介します。高尾山を歩いていると、ふとしたときに出くわすことも。もし姿を見かけたら、そっと観察してみましょう。
ニホンリス
高尾山ではよく見かけられる動物です。くりっとした愛らしい目とふわふわの尻尾を持つかわいらしい姿で人気者。樹の上に巣を作って生活し、頑丈な鋭い歯で種子や植物の芽などを食べています。太い尻尾は、飛び降りるときや樹の上でバランスをとるのに重要な役割をしています。発達した後ろ足の筋肉で、樹から樹へ飛び移る姿も見られますよ。
モグラ
前足がシャベルのような役割をして穴を掘るモグラ。高尾山の地中にも穴を掘って、トンネル内を定期的に見回りながら暮らしています。歩いていると、彼らが掘ったときに出るモグラ塚と呼ばれる土の山を見かけることも。モグラは冬によく活動するので、冬の朝モグラ塚を見つけたら周りを観察してみましょう。ビロードのような短い毛で覆われたかわいいモグラの姿を見つけられるかもしれません。
高尾山に生息する動物たち【夜行性】
高尾山には夜行性の動物も多く生息しています。普通の色のライトでは、夜行性の動物を驚かしていまうので、彼らが見えにくいとされている赤い色のライトで観察してみましょう。ここでは高尾山で見られる代表的な夜行性の動物をご紹介します。
モモンガ
ムササビとよく間違われますが、モモンガはムサビよりずっと小さく、体長は14~20cmほど。ムササビと同じように前脚から後ろ脚に張られた飛膜を広げて森を滑空しています。ときには100mを超えるような滑空能力の持ち主です。夜になると、木から木へ移りながら木の葉や種子を食べ、昼間は樹の空洞や鳥の巣箱などに作った巣で休息しています。