日本の山には奇岩・珍岩がいっぱい!
今回は、登山中に出会う「奇岩」について特集します。とはいえ、人気の山からマイナーな山まで、規模を問わなければ奇妙な岩は数えきれないほど!編集部内でも、珍しい岩について意見を聞いてみると無限に出てきました…。
いつかは行ってみたい!厳選「奇岩」スポット11選
そこで、今回は「思わず写真を撮りたくなる」という点に焦点を当てて、編集部が厳選した奇岩スポットを11個紹介していきます!
地蔵岩(御在所岳/鈴鹿山脈)
登山をする人なら、まずこの岩が一番最初に浮かぶ人も多いのでは?まさに「キング・オブ・奇岩」といっても過言ではない御在所岳の地蔵岩。別名「絶対に落ちない岩」と言われており、縁起がよく受験生に人気です。誰かがつまんで、上に置いたのかと思うような、見事なバランス!自然界の不思議です。
不動岩
むかしむかし、不動岩とその西北にある彦岳権現は義兄弟でした。蒲生の山に住んでいた母は、かねてから継子の彦岳権現には、まずい大豆やそら豆ばかりを食べさせていました。一方、実子の不動岩にはおいしい小豆ばかり与えて、大事に育てていました。いよいよ遺産相続をさせるということになったとき、この両者を綱引きで力比べをさせて、勝った方に相続権を与えることにしました。不動岩と彦岳権現の中間にある震岳(ゆるぎだけ)の頂上に大綱をかけて、綱引きの号令をかけました。すると、小豆ばかり食べて育った不動岩は、最後のふんばりがきかずに、彦岳権現に敗れてしまいました。その負けっぷりもたいしたもので、首が吹き飛んで一ツ目神社の上の丘に落ちるほどでした。その傷口から流れ出た血によって、このあたり一帯の土が赤土になったと言われています。綱引きのとき、両者の力で土が盛り上がってできた山が現在の震岳であり、この山の頂上のふたつの凹地は綱引きの縄跡と言われています。

弁慶七戻り(筑波山/茨城)
こちらはロープウェイもあり比較的初級者でも親しみやすい北関東の筑波山。「頭上の岩が今にも落ちそうなので、思わず弁慶が七戻りをした」といういわれがあります。同時に、ここは「聖」と「俗」をわける地獄の門だったようです…。筑波山は他にも変わった石がたくさんあり、それらを楽しめる「白雲橋コース」は一見の価値アリですよ!