モバイルバッテリーの選び方5つのポイント
いまや、欠かせないアイテムとなったスマートフォンをはじめ、ノートPCやタブレットなどのモバイルガジェットですが、使えば使うほど、頭を悩ますのがバッテリーの持ち問題。いざ使いたい時にバッテリー切れ…なんて悲しい思いをしないように、用意しておきたいのが『モバイルバッテリー』です。
そんなモバイルバッテリーですが、数ある製品の中から選ぶときのポイントって何があるんでしょうか?
ポイント①携行性(サイズ・重量)
「モバイル」つまり、移動性なので、持ち運びやすいことが一番のポイント。持っていても邪魔にならず、重さも感じないものを選びたいですね。
サイズも薄型で幅が広いもの、幅は狭いが厚いものなどあるので、どうやって持ち運ぶか、どう使うかによって、用途で選ぶようにしましょう。
ただし、バッテリー容量、コネクタの数や充電インジケーターなどの便利機能が増えれば、サイズと重量も増えていきます。
例えば、以下はエレコムのモバイルバッテリーですが、容量が倍になれば重量も倍に、サイズも大きくなることがわかります。必要な機能、容量などを考慮し選びましょう。
DE-C18L-10000BK | DE-C19L-20000BK | |
バッテリー容量 | 10000mAh | 20000mAh |
外形寸法 | W54×D27×H110mm | W83×D26×H143mm |
重量 | 約190g | 約385g |
ポイント②容量(充電回数)
重量やサイズは、バッテリー容量で変わってくることは説明しましたが、では、バッテリー容量10000mAh(*1)であれば、2500mAhのスマホを4回充電できるかというと、答えは×。
例えば、モバイルバッテリーからスマホに充電する際は、「電圧変換ロス」という現象が発生し、約30~40%程度ロスしてしまいます。つまり、10000mAhのモバイルバッテリーの実充電容量は、約6000~7000mAhとなり、2500mAhのスマホには2~3回程度のフル充電しかできないので注意しましょう。
また、一般的に低温になるとバッテリーの発電能力は落ちるので、季節や場所など、気温が低い場合、充電できる回数はもっと減っていきます。
*1…mAhは、ミリアンペアアワーと読み、バッテリーの容量を示す単位。1時間に放電できる電力量で、大きければ大きいほど、スマホなどに充電できる量も多くなります。
ポイント③充電速度(充電時間)
充電時間はできるだけ短くしたいものですが、この充電時間を短くするための充電速度も、モバイルバッテリーごとに様々です。
この速度は、「定格出力電圧/電流」で確認することができ、スマホ1台を充電するのに最低欲しいのは、5V/1.5A。なので、定格出力電流が5V/2.4Aの場合、1台しか使わない場合は急速充電ですが、2台同時だと、ちょっと足りません。もっと大電流の3.0Aなどもありますので、用途によって選びましょう。
ポイント④仕様
ポイント⑤安全性(PSEマーク)
いくら高機能、高出力、大容量のモバイルバッテリーでも、安全でなくては問題。近年、モバイルバッテリーから出火する火災が増加傾向なので、安全性も考慮しましょう。
その安全性を確認する手段が「PSEマーク」。PSEマークがあれば、電気用品安全法が定める基準適合検査をクリアしていることになるので、安心して使用することができます。
モバイルバッテリーは、2019年2月から電気用品安全法(PSE法)の規制対象となり、PSEマークがないと販売してはいけないことになっています。必ず、PSEマーク付きであることを確認して購入しましょう。
10000mAh以上の大容量!タイプ別おすすめモバイルバッテリー7モデル
充電できる回数が大きくなる大容量モバイルバッテリー。同じ大容量でもいろいろなタイプがありますので、タイプ別におすすめを紹介します。
【1】軽量コンパクト|<AUKEY>ミニ型10000mAhモバイルバッテリー
AUKEY ミニ型10000mAhモバイルバッテリー PB-N66
サイズ:
特徴①|軽量コンパクト
クレジットカードぐらいの大きさで、重量180g。カバンの中に入れておいても気にならないサイズです。ポケットにも入りますね。
特徴②|大容量高品質バッテリー
高品質なリチウムポリマーバッテリーを採用。大容量とともに、5V/2.4Aの出力なので急速充電が可能。
特徴③|最大2台同時充電が可能
出力ポートが2つついているので、2台の機器を同時に充電可能。例えば、ヘッドフォンを充電しながらスマホに電源供給することもできます。
【2】薄型|<RAVPOWER>10000mAh Lightning内蔵モバイルバッテリー
SUNVALLEYJAPAN RAVPower RP−PB099
サイズ:約147 × 72 × 17 mm
特徴①|Lightning内蔵で便利
iPhoneユーザーには便利な、Lightning内蔵です。モバイルバッテリーはUSBタイプが多く、iPhoneで使う場合は、Lightningへの変換が必要ですが、その必要はありません。
特徴②|邪魔にならない極短3cmケーブル
内蔵されたケーブルは無駄のない長さの極短3cm。スマホと重ね持ちして使う場合、ケーブルが邪魔にならないので、充電しながらの移動も楽です。
特徴③|iPhoneにピッタリジャストサイズ
とことんiPhoneに特化した設計。内蔵されたバッテリーの形を調整し、iPhoneに重ねても違和感のないサイズに仕上げています。
【3】ACコンセント付き|<maxcell>ACコンセント付き大容量モバイルバッテリー12800mAh
マクセル モバイルバッテリー MPC−CAC12800
サイズ:109 × 150 × 26mm
特徴①|ノートPCもOK!ACコンセント出力
ACコンセント出力で、100V供給も可能な大容量モバイルバッテリー。ノートPCや2in1タブレットPCへの電源供給はもちろん、災害時の予備電源としても使えます。
特徴②|くさび型デザインなのでバッグにスムーズイン
薄型26mmの上に、エッジが丸いくさび型デザインなので、バッグへの収納がスムーズ。大容量の割に、大きさを感じさせないデザインです。
特徴③|3台同時充電可能な3ポート仕様
USB-Aポートを2口とUSB Type-C、または、 USB-Aポートを2口とACコンセントの最高3台の機器を同時充電可能。
【4】おしゃれ&かわいい|<cheero>DANBOARD 13400mAh PD18W
cheero(チーロ) Power Plus 13400mAh
サイズ:約92 × 80 × 23 mm
特徴①|ちょっと笑えるデザイン
サイバーチックなデザインのモバイルバッテリーが多い中、ダンボールやカモフラ、パンダカラーに、キョトンとした顔がちょっと笑えるデザイン。置いているだけで癒されそうです。
特徴②|Power Delivery 3.0で急速充電
最新急速充電規格「Power Delivery 3.0」に対応。対応ACアダプターなら、本体のバッテリーへの満充電が、3.5時間で完了します。
特徴③|最適な電流を流すAUTO-IC機能
USB-Aポートからの充電の場合、機器ごとに最適な充電電流を自動認識するAUTO-ICを搭載しているので、どんな機器でも急速充電が可能です。
【5】急速充電器付き|<Anker>PowerCore+ 26800 PD
Anker PowerCore 26800
サイズ:約180 x 80 x 24mm
特徴①|圧倒的な急速充電
Anker独自技術PowerIQ対応、最大5V/3A出力、Power Delivery対応など、様々な機能で圧倒的な急速充電を可能にしています。
特徴②|3倍速のバッテリー本体充電
付属のUSB-C急速充電器は、PD(Power Delivery)対応。他の同クラスに比べ約3倍の、わずか約4.5時間で満充電が完了。
特徴③|電源供給機器を守る機能
充電中の大容量高出力での電源供給時は、ちょっとしたことで機器の故障を引き起こします。PowerCore+は、サージプロテクターやショート防止などの機器を保護する機能を搭載しているので安心です。
【6】3台同時の急速充電|<HyperJuice>27000mAh USB-C モバイルバッテリー
HyperJuice HYPER HP15579
サイズ:177 × 81 × 25 mm
特徴①|様々な機器を同時充電 大容量高出力
MacBookPro15などの大型ノートPCをはじめ、タブレットやスマホなども同時急速充電が可能な最大出力130W。
特徴②|最大4倍の急速充電 Quick Charge 3.0(QC 3.0)対応
USB-A ポートはクアルコムの「Quick Charge 3.0(QC 3.0)」に対応しているので、最高で4倍の急速充電が可能。
特徴③|耐久性放熱性にすぐれたアルミニウム合金の筐体
筐体(きょうたい)は、航空機で使用されるレベルのアルミニウム合金を採用。耐久性放熱性にすぐれているため、バッテリーの温度上昇を防いでいます。
【7】超大容量|<cheero>Power Mountain 50000mAh
cheero Power Mountain 50000mAh
サイズ:約 100 × 100 × 90 mm
特徴①|災害対策にも十分な超大容量
スマホやタブレットの充電はもちろん、ACコンセントが少ない会議室での電源供給、アウトドアや、災害対策まで幅広い用途の大容量バッテリー。iPhone8 なら、なんと約17回フル充電が可能です。
特徴②|おにぎり型防滴筐体で安定感抜群
多彩な用途で使用できるということは、様々な場所でも使用できる安定性が必要。おにぎり型で安定感があるうえに、防滴仕様なので、アウトドアでの使用も安心です。
特徴③|大容量を支える様々な充電給電機能
超高速充電が可能なPower Deliveryや、最適な電流を自動認識するAUTO-ICなど、大容量の充電や給電をさらに高機能にしています。
これってどうなの? モバイルバッテリーに関するQ&A
モバイルバッテリーは機内に持ち込める?
航空機の場合、モバイルバッテリーは、国内国外航空会社問わず手荷物として預かってもらうことはできません。持ち込むことはできますが、航空会社ごと、バッテリー容量(mAh)ごとに制限があります。
■日本国内の航空会社の場合
モバイルバッテリーは海外で使える?
モバイルバッテリーに限らず、海外での家電品の使用時は、「電圧」「電源プラグ形状」が問題になります。モバイルバッテリー本体への充電時に、ACアダプター必要なタイプの場合、以下の注意が必要です。
■電圧
ミヨシ(MCO) MBT-WDS/WH
■電源プラグ形状
ヤザワ 海外用電源プラグ SEタイプ KP6
モバイルバッテリーの寿命って?
モバイルバッテリーの寿命は、使用頻度により変わってきます。大体、300回から500回程度が寿命と言われていますので、毎日使う人の場合は、1年から1年半、3日に1回程度であれば3年から5年程度が目安になります。
モバイルバッテリーで安心なモバイル生活を
スマートフォンなどのデジタルモバイル機器は、メールやネット、ゲームはもとより、各種生活サービスや、決済に至るまで、今や生活必需品。バッテリー切れは生活の問題にもなってきます。そんな不安を払しょくするのが大容量モバイルバッテリー。自分の生活に合ったモバイルバッテリーを選んで、より安心なモバイル生活を。