パタゴニアの定番製品『キャプリーン・ベースレイヤー』
1985年にポリエステル製のベースレイヤーとして誕生したキャプリーン。モデルによって機能性に違いがあり、使用シーンに合わせて選べる豊富なラインナップも魅力です。
現在は、多くのモデルにリサイクル・ポリエステルを使用し、マテリアルAG社のハイキュ・ピュア防臭加工を施すなど進化し続けています。フィールドの環境に配慮した製品を開発し続けるパタゴニアは、登山をはじめアウトドを楽しむ世界中のファンから支持されています。
キャプリーンは大きく分けて2タイプ
キャプリーンは、大きく分けて『キャプリーン・ベースレイヤー』と『キャプリーン・クール』の2タイプ。
肌の上にベースの保温として着用しレイヤリングの基礎となる『キャプリーン・ベースレイヤー』シリーズと、気温の高い環境でも快適に活動するためのアイテム『キャプリーン・クール』シリーズとなっています。
今回注目する『キャプリーン・ベースレイヤー』は、種類によっては通年で使えるものや登山だけでなくスノースポーツから日常使いにまで活用できる汎用性の高さも魅力。
機能性に優れたベースレイヤーをシーンに合わせて、チェックしていきましょう!
※キャプリーン・クールについて知りたい方はコチラをクリック
キャプリーン・ベースレイヤーのラインナップは3種類
製品名 | ①キャプリーン・エア | ②キャプリーン・サーマルウェイト | ③キャプリーン・ミッドウェイト |
生地 | ![]() | ![]() | ![]() |
構造 | 3Dニット構造 | ポーラテック・パワー・ グリッド構造 | ダイアモンド・グリッド構造 |
生地の 厚さ | 5.6オンス | 3.8オンス | 4.3オンス |
シルエット | スリム・フィット | スリム・フィット | スリム・フィット |
特徴 | 吸湿発散性 | 吸湿発散性 保温性 通気性 抗菌防臭加工 | 吸湿発散性 速乾性 保温性 抗菌防臭加工 |
寒い時期用とも言える3種類の『キャプリーン・ベースレイヤー』は3種類。保温性の高い順に「エア > サーマルウェイト > ミッドウェイト」となります。
終始寒いようなシーンではエア、脱いだり着たりを繰り返すような登山ではサーマルウェイト、より運動量が多い場合にはミッドウェイトというように使い分けるといいでしょう。
雪のあるフィールドに【キャプリーン・エア】
RWS※認証済みで高い品質のニュージーランド産メリノウールと、キャプリーン・リサイクル・ポリエステルを混紡し、保温性を高めると同時に吸湿発散性・耐久性・速乾性のバランスもアップしているキャプリーン・エア。
特に寒さが増す冬~厳冬期・積雪期のフィールドにおいて、驚くほどの温かさと快適性をキープ。縫い目の無い3Dニット構造を採用し、吸湿発散性と速乾性があるので、汗をかいても速く乾きます。メリノウールによる天然の抗菌作用により、長期間の着用でも臭いが気になりません。
【ジグザグの3Dニット構造】ケタ違いの温かさで厳冬期の使用に最適
メリノウールの保温性と化学繊維の速乾性の「いいとこどり」をしたキャプリーン・エアは、ジグザグ構造により最上級に温かいモデル。特殊な機械で繊維を編み上げながら作っていく3D仕様でシームレスな仕上がりです。身体に吸い付くようなフィット感とウールの気持ち良さが相まって最高の着心地。肩部分はラグラン仕様でとにかく動きやすく、余計なストレスを全く感じません。
着用時は18℃程の気温でしたが暑くてチクチクする感じではなく、ふわりとした空気の層をまとっているような不思議な感覚でした。日差しの下では流石に暑さを感じましたが、日陰に移動するとこのまま着ていたいな、という快適さで日常にも活躍しそうな予感。
立体形状の高めの襟と縫い目のないフードもとても気持ちがいい。口元から耳まで柔らかい生地が包み込みバラクラバの役割も担います。おでこに合わせてフィットし、ずり上がる感じもなくヘルメットなどとも相性が良さそうです。また、通気性がよいので呼吸もラクなところもポイント。バラクラバ単体での使用時には首元のズレが起きがちなのですが、フードなのでズレを気にせず使用できそう。また、フード不使用時もネックウォーマーとして首まわりの保温性をキープしてくれます。
冬~厳冬期・積雪期の雪山フィールドで、その実力を発揮するアイテムですね!
・厳冬期のハイキング
キャプリーン・エアのラインナップ
スタイル | メンズ | ウィメンズ | |
![]() | クルー | ○ | ○ |
![]() | フーディ | ○ | ○ |
![]() | ボトム | ○ | ○ |
保温力と通気性のバランスに優れた【キャプリーン・サーマルウェイト】
『キャプリーン・ベースレイヤー』3種類の中で最もクラシックなモデルがサーマルウェイト。保温性と通気性のバランスが良く、保温用の重ね着として使っても◎。フリースを着るには暑くなり過ぎる運動量の多い活動時、サーマルウェイト+シェルというような使い方もできますね。
【ポーラテック・パワー・グリッド素材】レイヤリングしやすい滑らかな表面が特徴
素材はポーラテックパワーグリッドを採用。レイヤリングしやすいつるりとした表面に対し、肌に触れる側は起毛とメッシュの凸凹とした構造。この細かい起毛が網目状に配置された様な構造により、隙間に空気層ができ保温力を高めます。そして、非常に薄い凹部分で通気性も確保しこもった熱を放出。着た瞬間から温かさを感じるけれど暑くなりすぎない、バランスの良さが魅力です。
▼肩まわりにゆとりがありミッドウェアとしても使いやすい
今回試着したジップネックは、共布で裏打ちした襟は内側にテープ処理が施され首回りも暖かく快適。長めのフロントジッパーだからベンチレーションとしての機能も果たします。ややゆとりのあるつくりで、夜間や冬季のトレイルランニンなど保温用の重ね着としても活躍しそうです。
実は筆者も使用していたことがあり、厳冬期のガッツリ雪山登山よりは、初冬(10月下旬〜11月上旬ごろ)の標高2500m以上の山行にピッタリでした。
・冬のハイキング
キャプリーン・サーマルウェイトのラインナップ
スタイル | メンズ | ウィメンズ | |
![]() | ジップネック | ○ | ○ |
![]() | ボトム | ○ | ○ |
メンズ・キャプリーン・サーマルウェイトウィメンズ・キャプリーン・サーマルウェイ
空気が冷たい時期の激しいアクティビティ向け【キャプリーン・ミッドウェイト】
『キャプリーン・ベースレイヤー』の中で、1番汗を吸い上げて拡散する機能が高いモデルが「ミッドウェイト」。真夏以外の季節のトレイルランニングやハイクなど、肌寒さを感じる時期の激しいアクティビティに最適。環境に配慮した開発を行っている、スイス・マテリアルAG社が開発したハイキュ・ピュア防臭加工が施されています。
【ダイアモンド・グリッド構造】ムレにくさと高い伸縮性が特徴
表地がつるりとしているのに対して、素肌に触れる裏地はダイアモンド型のグリッド・パターンとなっています。この構造によって肌に触れる面積が少なく、汗を吸い上げて拡散するスピードが速いのです。そのため、吸湿発散性&速乾性に優れ、汗をかいても肌の上に汗が滞留することを防ぎ、ムレない快適な着心地を提供。保温力がありつつ、肌面にサラサラした着心地も魅力です!
▼サラリとした着心地&伸縮性により動きやすく快適性抜群
上述したダイアモンド・グリッドにより、驚くほど高い伸縮性を持ち、体の動きを妨げず非常に動きやすいという特徴もあります。また、サムループ付きなのでレイヤリングの際に袖口がまくれ上がらずストレスフリー。
寒い季節でも縦走登山やトレイルランニングではたっぷり汗をかきますよね。そんな、保温性と通気性の両方が欲しいシーンにはミッドウェイトが活躍します。
・紅葉シーズンのハイキングや登山
キャプリーン・ミッドウェイトのラインナップ
スタイル | メンズ | ウィメンズ | |
![]() | クルー | ○ | ○ |
![]() | ジップネック | ○ | ○ |
![]() | ボトム | ○ | ○ |
寒い季節のベースレイヤーは信頼のおける定番キャプリーンに決まり!
天候の変化が激しい環境下では、ベースレイヤーはとても重要なポイントです。『キャンプリーン・ベースレイヤー』は、厳しい環境下でレイヤリングに柔軟に対応するウェア。登山をはじめ、トレイルランニング、バックカントリースキーなどのスノーアクティビティで重宝します。シーンに合わせて最適なモデルを選んで、アクティビティをより充実させてくださいね!