タフさが魅力!ダンロップ&プロモンテのテントをシリーズごとに徹底比較
1970〜90年代のヒマラヤ登山全盛期に多くの隊を支えた屈強のテント『ダンロップ』。その意志を受け継ぎながらも最先端の技術を投入した『プロモンテ』。徹底した国産にこだわった高品質のテントは他メーカーにはない魅力に溢れています。ダンロップ&プロモンテのおすすめシリーズを特徴と共にご紹介!
2024/04/09 更新
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YAMA HACK編集部
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橋爪 勇志
長野県在住。幼少期から登山に慣れ親しみ、厳冬期のアルプスやバリエーションルートを登ってきました。最近は親子登山に関心あり。文章と写真、図を交えた“わかりやすい”記事づくりを心がけています。好きな山は八ヶ岳・剱岳・伯耆大山。
橋爪 勇志のプロフィール
アイキャッチ画像撮影:ぶん
ヒマラヤ登山全盛期を支えたダンロップ&プロモンテのテント

出典:PIXTA
株式会社HCS(エイチシーエス)が取り扱う2つのブランド『ダンロップ』と『プロモンテ』。共にテントやシュラフ、エアマットなどのアウトドア用品を世に送り出し、中でも山岳用テントはその機能性から高い評価を得ています。
「ダンロップ」のテントが世に広まったのは1970〜90年代のヒマラヤ登山全盛期。8,000m級の非常に厳しい環境下での耐久性とその扱いやすさから『強靭なテント』として、多くのクライマーの信頼を集めてきました。
ダンロップとプロモンテの違いは?
50年近い登山用具の歴史を持つダンロップ。その技術を取り入れつつ、2005年に誕生した軽量性を重視したブランドがプロモンテです。
耐久性を重視したダンロップ、軽量性を重視したプロモンテというように、ブランディングが分けられています。
タフなだけじゃない!ダンロップ&プロモンテのテントの魅力

ダンロップのテントは『耐久性が高いテント』として、なにかと中級者〜上級者向けに紹介されがちです。もちろんタフさに関しては天下一!ですがダンロップ&プロモンテのテントの魅力はそれだけではありません。
商品ごとに定められた『明確なコンセプト』

出典:PIXTA
2021年現在、ダンロップ&プロモンテでは明確なコンセプトの基に開発された5シリーズの山岳テントを展開。
<Vシリーズ(ダンロップ)>厳冬期や長期遠征海外登山を想定したグループユースアルパインテント
<VSシリーズ(ダンロップ)>抜群の耐久性を誇る個人向けアルパインテント
<VKシリーズ(ダンロップ)>居住性を重視した3シーズン向けグループユーステント
<VBシリーズ(プロモンテ)>個人ユース向け軽量シングルウォールテント
<VLシリーズ(プロモンテ )>軽量・コンパクトを重視したオールシーズン向け個人ユーステント
ユーザーの登山スタイルに合わせて、最適なテントを提供することを可能にしています。
スムーズな設営と撤収が可能『吊り下げ式テント』

撮影:ぶん
近年では山岳テントの主流となっている『吊り下げ式』の設営方法。この吊り下げ式をいち早く取り入れたのがダンロップのテントでした。
ダンロップ&プロモンテでは
を全シリーズのテントで採用しています。
徹底した『国産へのこだわり』

出典:PIXTA
HCSでは3つの観点から、徹底的な国内生産にこだわっています。
今回はダンロップ&プロモンテのテントの中から、1〜3人使用の想定でおすすめテントをピックアップしました。
考え抜かれたそれぞれのシリーズの特徴に注目です。
【超軽量シングルウォール】VBシリーズ

2019年、満を持してプロモンテから新登場したVBシリーズ。快適性と軽量性を両立させたシングルウォールテントは、最低限の荷物で臨むUL山行に最適。テントならではの利便性を保ちながらも、ツェルトのようなミニマム性を持った次世代テントです。
VBシリーズの特徴
こんな人におすすめ!
素材:テント本体/表地:20Dナイロンリップストップ、裏地:7Dナイロントリコット、
ラミネート:高通気エントラント3レイヤー
本体グランド部/30Dポリエステルリップ(ポリウレタン防水加工)
ポール/DAC/NFLø9.3m
サイズ:間口205×奥行90×高さ100cm
収納サイズ:本体30×24cm、ポール/43×9.5cm
重量:約1,100g(総重量1,240g)
素材:テント本体/表地:20Dナイロンリップストップ、裏地:7Dナイロントリコット、
ラミネート:高通気エントラント3レイヤー
本体グランド部/30Dポリエステルリップ(ポリウレタン防水加工)
ポール/DAC/NFLø9.3m
サイズ:間口205×奥行90×高さ100cm
収納サイズ:本体27×17.5cm、ポール/43×9.5cm
重量:約1,100g(総重量1,240g)
素材:テント本体/表地:20Dナイロンリップストップ、裏地:7Dナイロントリコット、
ラミネート:高通気エントラント3レイヤー
本体グランド部/30Dポリエステルリップ(ポリウレタン防水加工)
ポール/DAC/NFLø9.3m
サイズ:間口205×奥行120×高さ100cm
収納サイズ:本体32×24cm、ポール/43×9.5cm
重量:約1,140g(総重量1,280g)
※VB-21(2人用)よりも間口が20cm広い
素材:テント本体/表地:20Dナイロンリップストップ、裏地:7Dナイロントリコット、
ラミネート:高通気エントラント3レイヤー
本体グランド部/30Dポリエステルリップ(ポリウレタン防水加工)
ポール/DAC/NFLø9.3m
サイズ:間口225×奥行120×高さ100cm
収納サイズ:本体32×24cm、ポール/43×9.5cm
重量:約1,300g(総重量1,410g)
素材:テント本体/表地:20Dナイロンリップストップ、裏地:7Dナイロントリコット、
ラミネート:高通気エントラント3レイヤー
本体グランド部/30Dポリエステルリップ(ポリウレタン防水加工)
ポール/DAC/NFLø9.3m
サイズ:間口205×奥行120×高さ10
収納サイズ:本体32×24cm、ポール/43×9.5cm
重量:約1,220g(総重量1,360g)
【ツーリングにも最適な軽量テント】VLシリーズ

VLシリーズは雪山を含めたオールシーズン使用できる軽量・コンパクト性に優れたテント。「強度を保ちながらも限界まで軽量化させる」というコンセプトのもとに、様々な改良を加え現在の形にたどり着きました。
その扱いやすさは登山だけでなく、ツーリングやソロキャンプなどの幅広いシーンでの活躍も期待できます。
VLシリーズの特徴
こんな人におすすめ!
素材:フライシート/20Dポリエステルリップ(ポリウレタン防水加工)
インナーテント/10Dナイロンリップ(通気撥水加工)
本体グランド部/30Dポリエステルリップ(ポリウレタン防水加工)
ポール/DAC/NFL9.3mm
サイズ:間口205×奥行90×高さ100cm
収納サイズ:本体25×ø14cm、ポール/43×9.5cm
重量:約1,190g(総重量1,340g)
素材:フライシート/20Dポリエステルリップ(ポリウレタン防水加工)
インナーテント/10Dナイロンリップ(通気撥水加工)
本体グランド部/30Dポリエステルリップ(ポリウレタン防水加工)
ポール/DAC/NFL9.3mm
サイズ:間口205×奥行120×高さ100cm
収納サイズ:本体25×ø15cm、ポール/43×9.5cm
重量:約1,300g(総重量1,490g)
※VL-27(2人用ロ)よりも間口が20cm広い
素材:フライシート/20Dポリエステルリップ(ポリウレタン防水加工)
インナーテント/10Dナイロンリップ(通気撥水加工)
本体グランド部/30Dポリエステルリップ(ポリウレタン防水加工)
ポール/DAC/NFL9.3mm
サイズ:間口225×奥行120×高さ100cm
収納サイズ:本体25×ø15cm、ポール/43×9.5cm
重量:約1,385g(総重量1,590g)
素材:フライシート/20Dポリエステルリップ(ポリウレタン防水加工)
インナーテント/10Dナイロンリップ(通気撥水加工)
本体グランド部/30Dポリエステルリップ(ポリウレタン防水加工)
ポール/DAC/NFL9.3mm
サイズ:間口210×奥行150×高
収納サイズ:本体25×ø16cm、ポール/48×9.5cm
重量:約1,470g(総重量1,670g
【耐久性に優れた個人向けアルパインテント】VSシリーズ

撮影:ぶん
2012年、個人化が進んだテントユーザーの少人数向けアルパインテントとして企画されました。あえて軽量化の波には乗らず耐久性をとことん追求したVSシリーズは、ダンロップの個人向けテントの中でも最も強固。冬山を含めたコアな登山者をターゲットにしています。
VSシリーズの特徴
こんな人におすすめ!
素材:フライシート/30Dポリエステルリップ(ポリウレタン防水加工)
インナーテント/30Dポリエステルリップ(通気撥水加工)
グランドシート/75Dポリエステルタフタ(ポリウレタン防水加工)
ポール/NSL8.5mm
サイズ:間口205×奥行90×高さ100cm
収納サイズ:本体/25×ø14cm、ポール/43×9.5cm
重量:約1,550g(総重量約1,770g)
素 材:フライシート/30Dポリエステルリップ(ポリウレタン防水加工)
インナーテント/30Dポリエステルリップ(通気撥水加工)
グランドシート/75Dポリエステルタフタ(ポリウレタン防水加工)
ポール/NSL9mm×NSL9.6mm
サイズ:間口205×奥行120×高さ100cm
収納サイズ:本体/25×ø15cm、ポール/43×9.5cm
重量:約1,660g(総重量約1,870g)
※VS-22よりも間口が20cm広い
素材:フライシート/30Dポリエステルリップ(ポリウレタン防水加工)
インナーテント/30Dポリエステルリップ(通気撥水加工)
グランドシート/75Dポリエステルタフタ(ポリウレタン防水加工)
ポール/NFL9.3mm
サイズ:間口225×奥行120×高さ100cm
収納サイズ:本体/25×ø15cm、ポール/43×9.5c
重量:約1,735g(総重量約1,935g
素材:フライシート/30Dポリエステルリップ(ポリウレタン防水加工)
インナーテント/30Dポリエステルリップ(通気撥水加工)
グランドシート/75Dポリエステルタフタ(ポリウレタン防水加工)
ポール/NSL9mm×NSL9.6mm
サイズ:間口210×奥行150×高さ105cm
収納サイズ:本体/25×ø16cm、ポール/48×9.5cm
重量:約1,930g(総重量約2,150g)
VSシリーズには、両側に入口のあるタイプもラインナップしています。モデル名は下記のとおりです。
VS-22A(2人用両入口)
VS-22TA(2人用ロング両入口)
VS-32A(3人用両入口)
VS-42A(4人用両入口)
VS-50(5人用両入口)
これでまるわかり!おすすめシリーズの特徴一覧

作成:ぶん
今回紹介したテントを一覧表でまとめました。自分の理想に近いテントはどれでしょうか。ぜひ比較検討して、自分にぴったりのテントを見つけてください。
すべては登山者の「安心」のために

出典:PIXTA
ダンロップ&プロモンテが徹底した品質にこだわるのは、すべて登山者の「安心」のため。歴史の中で受け継がれてきた高い技術と経験が、テントという形になって皆さんの山行をサポートしてくれるはずです。ダンロップ&プロモンテのテントで、素敵なテント泊を楽しみましょう。
取り扱い店舗について
ダンロップ&プロモンテのテントは大手登山用品店(石井スポーツ、好日山荘など)でも店舗によって異なります。シリーズによって置いてある物とない物もあるので、詳しくはお近くの店舗に問い合わせてみましょう。