独自路線を歩むFM802が開局35周年を迎えた今、あらためて若者を含む音楽ファンが集結するラジオ局として、存在感を高めている。象徴的なのが「フル尺主義」だ。新しい曲との出会いを重視する番組作りを通じて、「音楽をしっかり聴きたい」というニーズの受け皿になっている。
※日経トレンディ2024年11月号より。詳しくは本誌参照
FM802
開局35周年、イベント&フル尺主義で快進撃 音楽ファンがFM802に集まるワケとは
「関西No.1ミュージックステーション」として、関西の音楽シーンをリードする――。独自路線を歩むFM802が開局35周年を迎えた今、あらためて若者を含む音楽ファンが集結するラジオ局として、存在感を高めている。
人気のお笑い芸人やアーティストを番組パーソナリティーに起用し、そのトーク聴きたさにファンが集まるスタイルの局ではない。しかし、DJ(パーソナリティー)が熱量高く音楽を紹介し、新しい曲との出会いを重視する番組作りで、逆に「音楽をしっかり聴きたい」というニーズの受け皿に。2024年6月10日から16日に行われた「ビデオリサーチ関西圏ラジオ聴取率調査」でも、全日平均の6~24時において首位を獲得した。
独特なのが、音楽フェス形式のイベントを多数開催していることだ。また放送では、イベントでのライブ音源を流したり、連動番組を編成したりする。すると、イベントを訪れた音楽ファンが、「放送を聴いてライブを振り返りたい」と、FM802を聴いてみるという流れができている。
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