アピアリーズは2014年8月12日、Web APIを介して各種のバックエンド機能を提供するBaaS (Backend as a Service)の「アピアリーズ(Appiaries)」を強化し、新たにシーケンス番号を提供する「シーケンスAPI」を提供開始したと発表した。同じアプリケーションを利用する複数のクライアントに対して排他的にシーケンス値を発行/取得できる。

 Appiariesは、同社が2012年11月から提供しているBaaS型のクラウドサービスである。Webアプリケーションの開発者は、Web API(REST API)を介してAppiariesのAPI群を利用することで、自ら開発することなくWebアプリケーションにデータ格納機能などの各種のバックエンド機能を組み込める。

 APIとして利用できるバックエンド機能としてはこれまで、会員認証(OAuthその他)、スマートデバイス(Android/iOS)へのプッシュ通知、ジオロケーション(地理情報)、データ格納(JSONテキストおよびバイナリーファイル)、---などを用意してきた。今回新たに、シーケンス番号を発行/提供するシーケンスAPIを用意した()。リクエストの度にシーケンス番号を加算または減算する。

表●シーケンスAPIの使い方
実現する操作HTTPメソッドURI
シーケンス発行POSTまたはPATCH/v1/seq/{datastore_id}/{appli_id}/{coll_id}/_issue
シーケンス取得GET/v1/seq/{datastore_id}/{appli_id}/{coll_id}

 Appiariesの料金(8%消費税込み)は、データを格納するストレージの容量やプッシュ通知の回数に応じて4種類を用意した。(1)「Ultra Lite」プラン(ストレージ容量512Mバイト、プッシュ通知は月に1万件まで)は月額1080円。(2)「Basic」プラン(ストレージ容量10Gバイト、プッシュ通知は月に500万件まで)は月額3万2400円。(3)「Advance」プラン(ストレージ容量20Gバイト、プッシュ通知は月に2000万件まで)は月額10万8000円。

 Advanceプランを超える用途には個別対応の「Enterprise」プランを用意している。また、無料で使える体験版も用意している。体験版は、ストレージ容量が100Mバイトで、プッシュ通知は月に500件まで。