アマゾン データ サービス ジャパンが2015年6月2、3日に東京都内で開催したイベント「AWS Summit Tokyo 2015」で、「ユーザーがユーザーに聞く! AWS導入者が語るココダケの話」と題するパネルディスカッションが実施された(写真1)。Amazon Web Services(AWS)を導入したユーザー企業同士が、本格利用を通じて感じた利点や、導入前には想定していなかった問題について議論を交わした。
パネリストとして登壇したのは、ソニー銀行の福嶋達也システム企画部長、NTTドコモ イノベーション統括部 企業連携担当 担当課長 博士(学術)の森谷優貴氏、エイチ・アイ・エス(HIS) 本社情報システム本部 基盤システムグループ インフラソリューションチーム チームリーダーの榎本貴之氏だ(写真2)。モデレーターは日清食品ホールディングス 執行役員・CIO(最高情報責任者)の喜多羅滋夫氏が務めた(写真3)。
冒頭に各社のAWS導入状況の説明があった。ソニー銀行の福嶋氏によると、2013年12月に銀行業務における周辺系システムと、一般社内業務システムを順次AWSに移行する方針を決めたという(写真4)。移行の進行状況については「周辺系は文書管理システム、一般社内業務は一部のワークフローシステムが稼働済み」(福嶋氏)とのこと。現在は管理会計システムや、データベースのアクセス状況を監査するシステムの移行を進めている。