日本マイクロソフトは2011年8月5日、8月10日に公開を予定しているセキュリティ更新プログラム(パッチ)の概要を公表した。パソコンによっては、インストールに数時間かかるパッチが含まれる。同社では、インストールが完了するまでは、パソコンの電源を切らないよう呼びかけている。
同社が8月10日に公開を予定しているセキュリティ情報およびパッチは13件。そのうち、危険度が最悪の「緊急」が2件、危険度が2番目の「重要」が9件、3番目の「警告」が2件。影響を受けるソフトウエアは、Windows XP/Vista/7/Server 2003/Server 2008/Server 2008 R2、Visio 2003/2007/2010、Visual Studio 2005、.NET Frameworkなど。
これらのうち、同社が注意を呼びかけているのは、.NET Frameworkに関するパッチ。.NET Frameworkのパッチは、ほかのパッチに比べてインストールに時間がかかるという。場合によっては数時間かかるので、インストール中にパソコンの電源を落とさないよう注意する必要があるとしている。
時間がかかる理由は、ほかのパッチとは異なり、インストール時にコンパイルされるため。通常のパッチは10分以内でインストールが完了するが、.NET Frameworkのパッチは、パソコンのスペックによっては数時間かかる場合がある。
インストールが完了する前にパソコンの電源を切ると、パッチが破損したり、適用されたパッチを管理するデータベースファイルに不整合が発生したりする恐れがある。このため、パッチがインストールされていることを示す画面(図)が表示されている間は、電源を切らないよう呼びかけている。
完了前に電源を切ってパッチが破損すると、次回、パッチをインストールしようした際に特定のエラーコードが表示されて、インストールに失敗するという。エラーコードごとの対処方法は、同社のWebページに記載されている。