三重 津市議 全員協議会で「子どもに権利はない」などと発言

子どもの権利のあり方などを話し合うため、三重県の津市議会で開かれた全員協議会で、74歳の議員が「子どもに権利はない」などと発言していたことが分かりました。議員はNHKの取材に対し「自分の信念に基づいた発言で、考えは変わっていない」などと話しています。

三重県の津市議会で「子どもに権利はない」などと発言したのは、岡村武 議員(74)です。

岡村議員は、子どもの権利などを規定する「こども基本法」に基づく市の計画について議論するため、11月7日に開かれた津市議会の全員協議会の中で「子どもに権利はあるのか」と質問したということです。

これに対し市側が「子どもは生まれながらにして権利を持っている」などと答弁すると、岡村議員は「子どもに権利があったらえらいことやぞ」などと発言したということです。

このほかにも「子どもには権利も義務もない」とか「子どもに人格なんてない」などとも発言したということです。

岡村議員はNHKの取材に対し「自分の信念に基づいた発言であり、その考えは変わっていない」などと話しています。

日本は国連で採択された「子どもの権利条約」に批准しているほか、「こども基本法」を制定して、すべての子どもの権利が守られる社会を目指しています。