学習指導要領は、おおむね10年ごとに改訂されていて、前回は2014年11月に中教審に諮問され、その答申を踏まえて新たな要領が順次、実施に移されました。
阿部文部科学大臣は、15日報道各社のインタビューに応じ、次の改訂時期の見通しを問われ「前回・10年前と同様のスケジュールで進める場合には、今年度の冬ごろに諮問を行う」と述べ、改訂に向けた検討を、この冬にも中教審に諮問したいという意向を示しました。
また阿部大臣は、具体的な諮問事項に関しては、文部科学省の有識者検討会がことし9月、生成AIの普及などを踏まえ、知識の蓄積だけでなく深い意味の理解を促す学びの必要性などを盛り込んだ論点整理をまとめたことに触れ、この内容も参考にしながら調整を進める考えを示しました。
そして「多様な子どもたちを誰ひとり取り残すことがないよう、質の高い学びを実現することが重要だ」と述べました。
阿部文科相 学習指導要領 “改訂の検討 冬にも中教審に諮問”
小中学校や高校の教育目標や内容を定めた学習指導要領について、阿部文部科学大臣は、次の改訂に向けた検討を、この冬にも中教審=中央教育審議会に諮問したいという意向を示しました。