“使い捨てに” 闇バイトの危険を伝える取り組み 東京競馬場で

闇バイトを実行役にした事件が相次ぐ中、東京 府中市の競馬場では一度手を出すと抜け出せず、「使い捨て」にされる闇バイトの危険について伝える取り組みが行われました。

府中市の東京競馬場では、レースの合間、闇バイトの危険性を伝えるため警視庁が制作した15秒の動画が流されました。

動画は「安易な気持ちで手を出すと、抜け出すことができず、警察に逮捕されてすべてを失う」などというメッセージで闇バイトに決して加わらないよう訴えています。

このあと、警察官やボランティアの学生が来場した人たちにチラシを配り、「闇バイトに応募すると、組織の手先として利用され、犯罪者になってしまう」、「やめたいと思っても脅されて、逮捕されるまでやめられない」、そして、「あとに待ち受けるのは、懲役や被害者への損害賠償で、闇バイトは使い捨てだ」と呼びかけました。

チラシを受け取った20代の男性は「甘いことばを見たら、いったん距離を置いて、だまされないようにしたい」と話していました。

警視庁生活安全総務課の岡野雅史管理官は「高額な報酬を簡単に得ることなどできません。闇バイトは犯罪なので、絶対に応募しないでほしい」と話していました。