気象庁によりますと、7月は太平洋高気圧の勢力が強まり、上空にも高気圧が張り出したことで、上層から下層まで暖かい空気に覆われ、危険な暑さが相次ぎました。
このため、全国の平均気温は、平年と比べて2.16度高くなり、気象庁が1898年に統計を取り始めてから126年間で最も暑い7月となりました。
記録を更新するのは2023年に続いて2年連続です。
地域別では、沖縄・奄美と東日本が、地域別の統計を取り始めた1946年以降で最も高くなったほか、西日本と北日本は過去2番目の高さとなりました。
地点ごとにみますと、平年と比べて
▽北海道帯広市で4度
▽東京の都心で3度
▽名古屋市で2.5度
▽高知市で1.8度
▽那覇市で1.4度
それぞれ高くなるなど全国153地点のうち62地点で7月の記録を更新しました。
気象庁は「今後も地球温暖化が進めば記録の更新が起こりうる。8月も全国的に平年より高い気温が予想されるため、熱中症の危険性が高く、こまめに水分を補給し、外出を控えるなど対策を心がけてほしい」と話しています。
“126年間で最も暑い7月” 全国の平均気温 過去最高に
危険な暑さが相次いだ7月の全国の平均気温は、7月としては気象庁が統計を取り始めてから最も高くなりました。