議員の辞職や死去などに伴う、東京都議会議員の補欠選挙は7日、9つの選挙区で投票が行われました。
自民党は8つの選挙区で候補者を擁立しましたが、選挙前の5議席を下回る2議席の獲得にとどまりました。
このほか、地域政党の都民ファーストの会が3議席、無所属が2議席、立憲民主党と諸派がそれぞれ1議席を獲得しました。
都議補選 自民 選挙前下回る2議席 首相に党総裁辞職求める声も
東京都知事選挙とあわせて、7日、都議会議員の補欠選挙の投票が行われ、自民党は選挙前を下回る2議席の獲得にとどまりました。
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この結果、都議会の構成は、▽自民党が第1党を維持して30議席、▽次いで都民ファーストの会が28議席、▽公明党が23議席、▽共産党が19議席、▽立憲民主党が16議席などとなりました。
自民 小渕選挙対策委員長 “改めて襟を正す”
自民党の小渕選挙対策委員長は「わが党が引き続き都議会第1党を維持する結果となったものの補欠選挙での獲得議席は2議席にとどまった。結果を真摯(しんし)に受け止め、改めて襟を正し、党の信頼回復と政治改革に全力で取り組んでいきたい」というコメントを出しました。
自民安倍派 大西英男衆院議員「総裁は辞職すべき」
自民党安倍派の大西英男衆議院議員は8日、山口県長門市を訪れ、2年前に銃撃されて亡くなった安倍元総理大臣の墓参りをしたあと記者団の取材に応じました。
この中で大西氏は「東京都議会議員の補欠選挙は完敗と言ってもいい状況で、党への厳しい批判は明らかだ。総裁は謙虚に国民の声に耳を傾けて辞職すべきで、総裁選挙で新しい総裁を選ばなければならないと安倍元総理大臣に報告した」と述べました。
そのうえで、記者団から岸田総理大臣に退陣を求めるのかと問われ「個人的にはそう考えている」と述べました。
岸田首相「結果は真摯に受け止め 今後に生かす」
岸田総理大臣は、岐阜県で記者団に対し「東京都議会議員の補欠選挙ではそれぞれ地域の課題について議論が行われるものだと考えているが、結果は真摯に受け止め、今後に生かしていかなければならない」と述べました。