ダイキン工業とセーレンは、多様な正面パネルを展開する空調ブランド「ジ・アートライン(THE ART LINE)」をスタートする。セーレンのデジタルプリントシステム「ビスコテックス」を活用し、57種類のデザインを展開する。新ブランドのスタートに合わせて、障害のあるアーティストのライセンス事業を展開するヘラルボニーとコラボレーションし、4人のアーティストの作品を展開する。まずはルームエアコンと加湿空調清浄機の2アイテムで展開。東京と大阪のダイキンショールーム「フーハ東京/大阪」2つのショールームで予約販売を1月17日から開始する。ダイキン工業の石井克典・執行役員空調営業本部長は「ワクワクする空間を考えたときに、本当にエアコンが白だけでいいのかという考えに至った。『ビスコテックス』とコラボレーションですることで、空調を起点に空間をデザインする、という新しい挑戦に取り組む。今後はよりパーソナルなモノ作りにも取り組んでいく」と意気込む。
「ジ・アートライン」は57種のデザインは、アートや伝統工芸品を取り入れた「アート」、自然の素材感をイメージした「ネイチャー」、インテリアに溶け込む色と質感にこだわった「ブランド」も3つのシリーズで構成。今後は一品一様にも対応するという。本体に加わるパネルの価格は3万5000円から6万円ほど。まずはショールームのみでの展開になるが、いずれパネル単体での販売も行う考え。
また、今後は他の製品や。家庭用だけでなく業務用の空調製品でも、多彩なパネル柄を展開する。セーレンの川田浩司・代表取締役副社長は「これまで自動車やファッション向けで、そうしたカスタマイズの営業支援ツールを開発してきたノウハウもあり、そうした面でも協働でワークしていく」という。