現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2024年12月3日のデイリーキーワードランキング
1 | この道しかない春の雪ふる |
2 | ものの種にぎればいのちひしめける |
3 | 母と寝る一夜豊かに虫の声 |
4 | 一日もの云はず蝶の影さす |
5 | 落花舞ひあがり花神の立つごとし |
6 | 螢獲て少年の指みどりなり |
7 | 暖炉昏し壺の椿を投げ入れよ |
8 | 初富士の大きかりける汀かな |
9 | 軒氷柱いつかは燃える太きを欲る |
10 | 空間の外れなりけり冬籠 |
11 | くちなしや伝えたきこと改行し |
12 | 蝶々のもの食ふ音の静かさよ |
13 | 胸の上に雁行きし空残りけり |
14 | 雁が音や姑の遺した湿布薬 |
15 | 雁の棹テトラポッドの傾ぎ合ふ |
16 | 手鏡の背中恐ろし夏の恋 |
17 | くちなはのくちなは故に打たれをり |
18 | シチュー鍋叩いてみせるおォー雲雀 |
19 | 棹さして月のただ中 |
20 | 草いきれ母あざやかに永眠中 |
21 | 物の芽のほぐれほぐるる朝寝かな |
22 | 元朝の陽の射す書架に師の句集 |
23 | 百幹の青そそり立つ竹の秋 |
24 | 海に出て木枯帰るところなし |
25 | 水のんで湖国の寒さひろがりぬ |
26 | 大榾をかへせば裏は一面火 |
27 | 方丈の大庇より春の蝶 |
28 | 月光に深雪の創のかくれなし |
29 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
30 | 満月を背中の母に預けゆく |
31 | 剥ぐ棕櫚にこころの鷹を育てたり |
32 | 首塚に日のある彼岸桜かな |
33 | 耳ふたつ春セーターの首の長さ |
34 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
35 | 頭の中で白い夏野となつてゐる |
36 | おそるべき君等の乳房夏来る |
37 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
38 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
39 | 着ぶくれて浮世の義理に出かけけり |
40 | 毛糸玉突き放しては今を編む |
41 | 自分史に落丁ありぬ冬至風呂 |
42 | 北風に人細り行き曲り消え |
43 | セロ弾きの目瞑るときは吾もつむる |
44 | くすぶりてゐしが一気に火の落葉 |
45 | 花街の跡と聞く路地おぼろ月 |
46 | みちのくの星入り氷柱われに呉れよ |
47 | 霧黄なる市に動くや影法師 |
48 | がうがうと深雪の底の機屋かな |
49 | 枯野ゆく最も遠き灯に魅かれ |
50 | 冬麗の微塵となりて去らんとす |
2025年9月21日 17時10分更新(随時更新中)