現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2024年8月29日のデイリーキーワードランキング
1 | 蓮根に空飛ぶ話もちかける |
2 | 梁の自在の卍鳥雲に |
3 | 盗んだる案山子の笠に雨急なり |
4 | 熱燗の夫にも捨てし夢あらむ |
5 | 地団駄のゆうご かの地につむじ風 |
6 | とつおいつ蜜柑の筋をむしりつつ |
7 | 穴出でし蛇と共濡れ老いけらし |
8 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
9 | 春雨や明けがた近き子守唄 |
10 | 大金をもちて茅の輪をくぐりけり |
11 | 生きることの恥多く 冬の夕茜 |
12 | 向日葵の大声でたつ枯れて尚 |
13 | ふる里に西瓜を冷やすだけの井戸 |
14 | 青葉潮砲台はもう火を噴かず |
15 | 海に出て木枯帰るところなし |
16 | チューリップ開いた口に戸はたたぬ |
17 | パンドラの箱転がして曼珠沙華 |
18 | 黄葉のひとひらは原罪のまま落とす |
19 | 北の地にサイロを高く厩出し |
20 | ひと筋の光となりて梅雨の蝶 |
21 | まだ残る火傷の痕や夕かなかな |
22 | そもそものはじめは紺の絣かな |
23 | ねんごろに恋のいのちの髪洗ふ |
24 | 天の川わたるお多福豆一列 |
25 | 百日紅ごくごく水を呑むばかり |
26 | 老いるとはそこはかとなき小夜時雨 |
27 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
28 | 大寒と敵のごとく対ひたり |
29 | 入れものが無い両手で受ける |
30 | 土塊を一つ動かし物芽出づ |
31 | 唐突に寒の一音オルゴール |
32 | まくなぎに目鼻まかして牛の貌 |
33 | あらゆる金属に魅せられ街を旅のように |
34 | 天よりもかがやくものは蝶の翅 |
35 | 佐保姫をゑがく青墨もとめけり |
36 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
37 | 雨意の風曳きて乱るる蟻の列 |
38 | 存へて苦ふきのたう噛みをりしが |
39 | ローソクもつてみんなはなれてゆきむほん |
40 | 野の虹と春田の虹と空に会ふ |
41 | 死病得て爪うつくしき火桶かな |
42 | 腰かけて霧の晴れ間を待ちにけり |
43 | 赤とんぼ夕暮はまだ先のこと |
44 | 炎の輪くぐりて虎の闇に消ゆ |
45 | 下闇に鳥の目ヒッチコックの眼 |
46 | 峰雲を積みあげてゆく歩荷かな |
47 | 木枯しのやうな男の後に蹤く |
48 | どれも口美し晩夏のジャズ一団 |
49 | 十六夜のきのふともなく照らしけり |
50 | いとほしや人にあらねど小紫 |
2025年2月16日 10時28分更新(随時更新中)