現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2024年5月6日のデイリーキーワードランキング
1 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
2 | 老鴬や珠のごとくに一湖あり |
3 | 菜園に何時か忘れて 不整脈 |
4 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
5 | 彼の世は親し風鈴がひとつ鳴り |
6 | かげろふや丘に群がる兵の霊 |
7 | 蝶ひとつ 人馬は消えて しまひけり |
8 | なにほどの快楽か大樹揺れやまず |
9 | 僧兵のごと紫陽花のなだれ咲き |
10 | 藤の昼膝やはらかくひとに逢ふ |
11 | 秋の夜や紅茶をくぐる銀の匙 |
12 | 老兵が草笛捨てて歩き出す |
13 | 天高し丈余の文をいただきぬ |
14 | たんぽぽや一天玉の如くなり |
15 | 陽炎を見るかげろうの駅にいて |
16 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
17 | 秋深むひと日ひと日を飯炊いて |
18 | 余り苗紀貫之に捨ててあり |
19 | 偕老とともに消えたり夏柳 |
20 | 夕虹のあと鳥籠の澄みにけり |
21 | 岬鼻へ飛立つ前の鷹一羽 |
22 | 雨脚の見えて明るき冬田かな |
23 | 東風吹くや耳現はるゝうなゐ髪 |
24 | ちるさくら海あをければ海へちる |
25 | 夕時雨空家となりし家二軒 |
26 | ぜんまいののの字ばかりの寂光土 |
27 | 坂の上たそがれ長き五月憂し |
28 | 水音と虫の音と我が心音と |
29 | ふわふわと父母訪えば小鳥来る |
30 | 月山の子狐跳べる良夜かな |
31 | 春星や女性浅間は夜も寝ねず |
32 | 催花雨や空き家に人の出入りして |
33 | 海に出て木枯帰るところなし |
34 | 茶筅置く畳一と目の日射しかな |
35 | 静かなる自在の揺れや十三夜 |
36 | 海彦とふた夜寝ねたり花でいご |
37 | 人影のかたまつて出る土用丑 |
38 | ひなげしや生きた証の墓がある |
39 | 夕薄暑これから壺がやさしくなる |
40 | 梅雨最中わが存念のけぶりをり |
41 | 海鳴りのうまれる広さ春キャベツ |
42 | しつかりと見ておけと瀧凍りけり |
43 | 田に水が入り千枚の水鏡 |
44 | くちびるにひとつぶうるむ花の雨 |
45 | 照り昃る信濃つらぬく露軌条 |
46 | 雪の原犬沈没し躍り出づ |
47 | 見送りて目薬をさす帰雁かな |
48 | 車庫を出る電車の花火初さくら |
49 | 地団駄のゆうご かの地につむじ風 |
50 | 悪意なき悪意の重さ冬の鵙 |
2025年9月21日 16時37分更新(随時更新中)