現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2024年3月29日のデイリーキーワードランキング
1 | ものの種にぎればいのちひしめける |
2 | ちるさくら海あをければ海へちる |
3 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
4 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
5 | 少年に帯もどかしや蚊喰鳥 |
6 | 薬包紙なにを折っても梅雨のなか |
7 | 我が声の吹き戻さるる野分かな |
8 | 自転車の百態とすかんぽの百態を愛す |
9 | 笠へぽつとり椿だつた |
10 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
11 | 昼の酒濁世の蛙聞きながら |
12 | 催花雨や空き家に人の出入りして |
13 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
14 | 花騒のトンネルを出て手をつなぐ |
15 | 腸に春滴るや粥の味 |
16 | 仰山に猫ゐやはるわ春灯 |
17 | 巨き船造られありて労働祭 |
18 | 陽炎を封じ込めたる薬包紙 |
19 | 灰のように鼬のように桜騒 |
20 | 紅葉狩那須の殺生石には触れず |
21 | 紅梅や枝々は空奪いあひ |
22 | 若きらのいのちの絵筆汗し観る |
23 | 一枚の餅のごとくに雪残る |
24 | 鈴おとのかすかにひびく日傘かな |
25 | バス停に人待ち顔の猫の妻 |
26 | 霧氷ならざるは吾のみ佇みぬ |
27 | 一燈にみな花冷えの影法師 |
28 | 朝寝せり孟浩然を始祖として |
29 | 種蒔ける者の足あと洽しや |
30 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
31 | 法医学・桜・暗黒・父・自涜 |
32 | 受難こそわが地の塩よ露微塵 |
33 | 藤の虻ときどき空を流れけり |
34 | 大空に唸れる虻を探しけり |
35 | 冬深みゆくほど旨き底魚 |
36 | 水打つや休憩中の脳細胞 |
37 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
38 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
39 | 元旦や暗き空より風が吹く |
40 | 薄氷の草を離るゝ汀かな |
41 | 棹さして月のただ中 |
42 | 心中に師なく弟子なくかすみけり |
43 | 貝こきと噛めば朧の安房の国 |
44 | 漬物桶に塩ふれと母は産んだか |
45 | 三・一一神はゐないかとても小さい |
46 | 口ごもるような紅なり臥龍梅 |
47 | 合格子ひとりになれば大股に |
48 | 賀状書く心東奔西走す |
49 | 落葉焚きゐてさざなみを感じをり |
50 | 夢寐にさへ累ねし雪の句を誌す |
2025年9月22日 00時46分更新(随時更新中)