現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年2月3日のデイリーキーワードランキング
1 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
2 | 少年の見遣るは少女鳥雲に |
3 | 螢獲て少年の指みどりなり |
4 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
5 | この道しかない春の雪ふる |
6 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
7 | 抗うて風の容ちになる薄氷 |
8 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
9 | 群れて飛ぶ鳰の一羽として淋し |
10 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
11 | 揺れながらコスモスになる舟になる |
12 | 本買へば表紙が匂ふ雪の暮 |
13 | 死人の白い足裏ふたつ今後の戦い |
14 | ゐのこづちいづこに居ても一落暉 |
15 | どこまでが花どこからが花の闇 |
16 | 一日もの云はず蝶の影さす |
17 | ああいへばかういう兜太そぞろ寒 |
18 | 落胡桃踏めば太古の鬨の声 |
19 | 髪切って立春の日の一歩かな |
20 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
21 | 啓蟄の蚯蚓の紅のすきとほる |
22 | 青霧にわが眼ともして何待つや |
23 | 幾年や嬰の祝着花桃のごと |
24 | おおかみに蛍が一つ付いていた |
25 | 鱚釣りや青垣なせる陸の山 |
26 | 天上に宴ありとや雪やまず |
27 | 朝影や幹ひややかに地より立つ |
28 | 安定剤のんだ辺りで梟鳴く |
29 | 玫瑰や今も沖には未来あり |
30 | むさしのの空真青なる落葉かな |
31 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
32 | 囲はれて美しくなる冬牡丹 |
33 | しばらくは花嫁の母早苗月 |
34 | ひとへ反る有刺鉄線雲の峰 |
35 | 生きることの恥多く 冬の夕茜 |
36 | 夏のうしろぱちんとはぜる菓子袋 |
37 | ひらひらと月光降りぬ貝割菜 |
38 | かたまつて薄き光の菫かな |
39 | 花冷や吾に象牙の聴診器 |
40 | 笑ふかに泣くかに雛の美しく |
41 | 信子逝き寒月光の窓のこる |
42 | 幾度を更衣して母死せり |
43 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
44 | 蜈蚣死す数多の足も次いで死す |
45 | 朝湯こんこんあふれるまんなかのわたくし |
46 | 鳥のうちの鷹に生れし汝かな |
47 | 闘鶏の眼つぶれて飼はれけり |
48 | 摩天楼より新緑がパセリほど |
49 | 雲仙を仰ぐ渚の焚火かな |
50 | 揺れてゐる影だんだんに冬の蝶 |
2025年9月21日 16時14分更新(随時更新中)