現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年4月24日のデイリーキーワードランキング
1 | ごはん食べて母ていねいに生きにけり |
2 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
3 | 原子炉が軛となりし青岬 |
4 | 葡萄食ふ一語一語の如くにて |
5 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
6 | 今日からはニヒルになろう石蕗の花 |
7 | 寒月や見渡すかぎり甃 |
8 | こぶし咲く沈没しさうな蒼い沼 |
9 | 人声や寝冷えしさうな宿畳 |
10 | 時ものを解決するや春を待つ |
11 | 霧の中より森番現るる |
12 | かはらけの宙とんでゆく二月かな |
13 | 一を知つて二を知らぬなり卒業す |
14 | 合格子ひとりになれば大股に |
15 | おおかみに蛍が一つ付いていた |
16 | 遺句集はいやこの手で表紙撫でたいから |
17 | 竹の葉騒は冴ゆる眼鏡に數知れず |
18 | 冷海へ漕ぎ出て岸に鈍角充つ |
19 | 金魚大鱗夕焼の空の如きあり |
20 | いたりやのふいれんつえとおしとんぼ釣り |
21 | ローソクもつてみんなはなれてゆきむほん |
22 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
23 | 妻二タ夜あらず二タ夜の天の川 |
24 | ふるさとを取り戻しゆく桜かな |
25 | 空をゆく一かたまりの花吹雪 |
26 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
27 | 鉄工葬おわり真赤な鉄うてリ |
28 | 父を嗅ぐ書斎に犀を幻想し |
29 | うたたねの泪大事に茄子の花 |
30 | 若鹿の糞をこぼして島銀座 |
31 | 夏終る見知らぬノッポ町歩き |
32 | 飛び石のひとつひとつの冬ざるる |
33 | 髪切るやただそれだけで蝶となる |
34 | ねぱーるはとても祭で花むしろ |
35 | 秋冷のビール哀しき歌ばかり |
36 | 門火焚くやあまたの父ら濡れて立つ |
37 | 春浅き麒麟の空の飛行雲 |
38 | 充電を終えし案山子に囲まれる |
39 | 有る程の菊抛げ入れよ棺の中 |
40 | 叩かれて昼の蚊を吐く木魚哉 |
41 | 運ばんとわが身を独り折りたたむ |
42 | 花蜜柑村上水軍砦跡 |
43 | はたはたや退路絶たれて道初まる |
44 | 根こそぎの藻を打ち上げて夏の潮 |
45 | ろりろりと印度の少女雲を嚙む |
46 | おぼろ夜のかたまりとしてものおもふ |
47 | ぼうたんのひとつの花を見尽くさず |
48 | 横転車蜜柑手にして見たるかな |
49 | 鳥交るわづかに水の動きけり |
50 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
2025年9月21日 16時11分更新(随時更新中)