現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年12月8日のデイリーキーワードランキング
1 | 重ね着の中に女のはだかあり |
2 | 春雷や胸の上なる夜の厚み |
3 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
4 | 雪の原犬沈没し躍り出づ |
5 | 蝌蚪つまむ指頭の力愛に似て |
6 | 十二月八日の霜の屋根幾万 |
7 | 駒ケ岳凍てて巌を落しけり |
8 | 海とどまりわれら流れてゆきしかな |
9 | 牛も人も夏の明け方溶かしている |
10 | 鞍とれば寒き姿や馬の尻 |
11 | 水洟や鼻の先だけ暮れ残る |
12 | ふきのとうひいふう明日の風が吹く |
13 | 蟇ないて唐招提寺春いづこ |
14 | 葉の裏のみがきにしんに変る人よ |
15 | 微笑が妻の慟哭 雪しんしん |
16 | 人のかげ冬菜のかげとやはらかき |
17 | 根深汁昭和が匂ふ妣匂ふ |
18 | 打ち水やちょっとそこまで逝きし人 |
19 | 麗日の笑ひ地藏を拝しけり |
20 | 飛び石のひとつひとつの冬ざるる |
21 | 水鳥は翔つもの人は想ふもの |
22 | 鷹のつらきびしく老いて哀れなり |
23 | 山国の蝶を荒しと思はずや |
24 | 春月の木椅子きしますわがししむら |
25 | 月明に我立つ他は箒草 |
26 | 小春日や隣家の犬の名はピカソ |
27 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
28 | 大空に又わき出でし小鳥かな |
29 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
30 | たかだかとあはれは三の酉の月 |
31 | 光年の月日はながれ冬銀河 |
32 | おたまじゃくし並んで流れれば兄弟 |
33 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
34 | 柚子風呂にひたす五体の蝶番 |
35 | 凩や海に夕日を吹き落す |
36 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
37 | 山の音水のおとまた秋深む |
38 | 十二月八日ときどき象のしっぽ |
39 | 母の字をふれば鈴の音春の山 |
40 | 華麗な墓原女陰あらわに村眠り |
41 | おぼろ夜のいちばんはじめから歩く |
42 | 冬麗の微塵となりて去らんとす |
43 | よく眠る父よ馬肥ゆる日を知らず |
44 | 海山のあわいに炎はつなつや |
45 | 戦争と平和と暮の餅すこし |
46 | 冬木の芽うかがう父の呼気吸気 |
47 | はじめから山へ傾き木の実独楽 |
48 | 秋の蛇去れり一行詩のごとく |
49 | 日向ぼこ命があったほうがいい |
50 | 初富士の大きかりける汀かな |
2025年2月16日 10時28分更新(随時更新中)