現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年10月26日のデイリーキーワードランキング
1 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
2 | 吹きおこる秋風鶴をあゆましむ |
3 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
4 | 鳥わたるこきこきこきと罐切れば |
5 | 雪はげし抱かれて息のつまりしこと |
6 | 蝶々のもの食ふ音の静かさよ |
7 | 水枕ガバリと寒い海がある |
8 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
9 | 一日もの云はず蝶の影さす |
10 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
11 | 紅梅や枝々は空奪いあひ |
12 | 白蓮白シャツ彼我ひるがえり内灘へ |
13 | がんばるわなんて言うなよ草の花 |
14 | 出合いたる蛇の性別不明なり |
15 | 来年は遠しと思ふいなびかり |
16 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
17 | 彎曲し火傷し爆心地のマラソン |
18 | 春惜しむ心と別に命愛し |
19 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
20 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
21 | 手をあげて此世の友は来りけり |
22 | 玉の如き小春日和を授かりし |
23 | 青空や花は咲くことのみ思ひ |
24 | 鈴の音の聞こえてきたり秋ひと日 |
25 | 芋の露連山影を正しうす |
26 | 万蕾の梅や鎌倉波の音 |
27 | 緋袴のひとつは落ちて土用干 |
28 | 香水の香ぞ鉄壁をなせりける |
29 | かぶら蒸し忘れてはるか人の肌 |
30 | 絶えがたし冬の歯医者が咳をする |
31 | 関東平野紋白蝶に騎ってゆく |
32 | 好き嫌ひ多くて葱の効能言ふ |
33 | ゆく春や古りしピアノに古し椅子 |
34 | 古き世の火の色うごく野焼かな |
35 | 時鳥女はものの文秘めて |
36 | 小春日や隣家の犬の名はピカソ |
37 | 松籟や百日の夏来りけり |
38 | 写生子の向きそれぞれに風薫る |
39 | まんさくの花のへのへのもへじかな |
40 | 煖炉ぬくし何を言ひだすかも知れぬ |
41 | 炎天 子のいまわの水をさがしにゆく |
42 | 獅子舞は入日の富士に手をかざす |
43 | 干足袋の乾くまもなく盗られけり |
44 | 伸びる肉ちぢまる肉や稼ぐ裸 |
45 | 道標の傾く先に冬日あり |
46 | 断られたりお一人の鍋物は |
47 | 冬深し巨船ひたすら南溟へ |
48 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
49 | 懐手墨絵身体解剖図 |
50 | ヒロシマにことりと置かる花鋏 |
2025年9月22日 00時48分更新(随時更新中)