現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年8月11日のデイリーキーワードランキング
1 | 馬蹄型磁石砂場の灼けてをり |
2 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
3 | 初風呂や花束のごと吾子を抱き |
4 | おそるべき君等の乳房夏来る |
5 | 農具は脆く立っているなり雛の家 |
6 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
7 | みどりの畳に鯉のようにわれはいるなり |
8 | 落丁一機対岸の草の葉 |
9 | 行く先は銀座ガス燈パナマ帽 |
10 | 箒木に影といふものありにけり |
11 | 浮き腰の病者を吹くや梅雨嵐 |
12 | 春のくれ夫なき家に帰りくる |
13 | かまきり誕生天才なれば透明に |
14 | 戸隠や蝶わざをけば天の色 |
15 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
16 | 乳房掠める北から流れてきた鰯 |
17 | 墓のうらに廻る |
18 | ヒヤシンス死者に時間のたつぷりと |
19 | 何事もおどろかぬ顔秋の暮 |
20 | 釣瓶落しといへど光芒しづかなり |
21 | 西日照りいのち無惨にありにけり |
22 | 南縁の焦げんばかりの菊日和 |
23 | 方丈の大庇より春の蝶 |
24 | 法衣重くゆく老杉の芽ぶき時 |
25 | 出刃を呑むぞと鮟鱇は笑ひけり |
26 | 高々と蝶こゆる谷の深さかな |
27 | ブーゲンビリアさびてわたくし捨てに行く |
28 | 行く先にコスモス見えるアンダンテ |
29 | 列島は沈んでいるか揚雲雀 |
30 | 青柿のひとつ転がる微熱かな |
31 | 夏掛や逢はねばひとに忘らるる |
32 | 生きてあれ冬の北斗の柄の下に |
33 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
34 | 苗代の月夜ははんの木にけむる |
35 | 月の山大国主命かな |
36 | バナナ剥く東西南北 子供の日 |
37 | 今ぞ黄花はみな連翹と山聳ゆ |
38 | 夕立が洗つていつた茄子をもぐ |
39 | あかつきの萍たたく山の雨 |
40 | 体温より高き風なり百日紅 |
41 | 年酒して獅子身中の虫酔はす |
42 | 鰯雲はなやぐ月のあたりかな |
43 | 叩かれて昼の蚊を吐く木魚哉 |
44 | 乙訓の四方の薮なり畑打 |
45 | 犇めくは悲しみであり花樗 |
46 | 運動会少女の腿の百聖し |
47 | 敗戦忌醜の御楯が車椅子 |
48 | 病み抜いて母は螢となりにけり |
49 | 子を殴ちしながき一瞬天の蝉 |
50 | 八月や六日九日十五日 |
2025年9月21日 16時01分更新(随時更新中)