現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年1月21日のデイリーキーワードランキング
1 | ゆっくりと息吸いはじむ雛の目 |
2 | 墓のうらに廻る |
3 | メーデーや白衣のナース声高し |
4 | 七月の青嶺まぢかく熔鑛炉 |
5 | あせるまじ冬木を切れば芯の紅 |
6 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
7 | 向日葵は陽を浴び影の濃くなりし |
8 | ちんぽこもおそそも湧いてあふるる湯 |
9 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
10 | 霧冷の足首頼りなく待てり |
11 | 吹かれきし野分の蜂にさされけり |
12 | こんなよい月を一人で見て寝る |
13 | 海に出て木枯帰るところなし |
14 | 春雪や手にかざしみる吉野紙 |
15 | 高嶺星蚕飼の村は寝しづまり |
16 | 雪はげし抱かれて息のつまりしこと |
17 | しんしんと雪降る空に鳶の笛 |
18 | 雪の原犬沈没し躍り出づ |
19 | 妻抱かな春昼の砂利踏みて帰る |
20 | 勇気こそ地の塩なれや梅真白 |
21 | 鶴の来るために大空あけて待つ |
22 | 愛されず冬の駱駝を見て帰る |
23 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
24 | 中年や独語おどろく夜の秋 |
25 | 春雷や胸の上なる夜の厚み |
26 | 声という形見は古りずヒヤシンス |
27 | 乳房や少し大きめ水羊羹 |
28 | 咳に覚む夢好色にして恙なし |
29 | あかねさす近江の国の飾臼 |
30 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
31 | 雁の数渡りて空に水尾もなし |
32 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
33 | 鈴が鳴るいつも日暮れの水の中 |
34 | 摩天楼より新緑がパセリほど |
35 | 水枕ガバリと寒い海がある |
36 | 今年こそ恐れず怯まず捉われず |
37 | うしろ手に閉めし障子の内と外 |
38 | 雑嚢の触れる音して冬木立 |
39 | 鱚釣りや青垣なせる陸の山 |
40 | 初富士の大きかりける汀かな |
41 | 梅二月ひかりは風とともにあり |
42 | しんしんと煩悩解脱 除夜の鐘 |
43 | 歳晩の夢のかけらの桃色鍵 |
44 | 薄氷の吹かれて端の重なれる |
45 | 若鮎の二手になりて上りけり |
46 | 花桃や月山に眉整へり |
47 | 暗室を出て秋の蝶見にゆけり |
48 | 番長も俺も毛深きゆきのした |
49 | 夜桜やひとつ筵に恋敵 |
50 | 氷河期の残した丘陵風花す |
2025年9月21日 16時42分更新(随時更新中)