現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2017年6月10日のデイリーキーワードランキング
1 | 万障が鉢合わせして濃紫陽花 |
2 | 馬酔木咲く丘は野となり丘となる |
3 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
4 | あらぬところに紙カイロ移動せる |
5 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
6 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
7 | 百色を使い果せり濃紫陽花 |
8 | どの子にも涼しく風の吹く日かな |
9 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
10 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
11 | 荒野の春白骨殊にきらめける |
12 | せきをしてもひとり |
13 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
14 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
15 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
16 | 新ちぢり熔岩を打ち打つ波がしら |
17 | 自画像をふせたるままに新樹光 |
18 | 洗っても洗っても砂海の日の靴 |
19 | 一の橋二の橋ほたるふぶきけり |
20 | 半眼は思惟のみならず万愚節 |
21 | 鮨くうて皿の残れる春の暮 |
22 | くるぶしの際ぬけてゆく春の水 |
23 | ものの種にぎればいのちひしめける |
24 | 冬木の芽ささやくそぶり耳奥に |
25 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
26 | おそるべき君等の乳房夏来る |
27 | 荒野菊身の穴穴に挿して行く |
28 | 早春の土に手応へ鍬を振る |
29 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
30 | くるぶしのうすぼんやりと鱒を釣る |
31 | 白牡丹といふといへども紅ほのか |
32 | つじつまの合わぬ話や蜆汁 |
33 | 大赤城入道雲の中に立つ |
34 | 名ばかりの寒明け今朝の魚市場 |
35 | そよぎだす早苗田の青昼鏡 |
36 | 義仲を思へば涼しき草の丈 |
37 | アイスクリーム嘗めカンヴァスを離り見て |
38 | 新宿ははるかなる墓碑鳥渡る |
39 | 弥撒のように刈田ひろがる雪狐 |
40 | 今置きし眼鏡をさがす梅雨籠り |
41 | 芋の露連山影を正しうす |
42 | 糸瓜咲て痰のつまりし仏かな |
43 | 羅をゆるやかに著て崩れざる |
44 | たしか今二人のなかを亀鳴けり |
45 | 鳴くならば満月になけほととぎす |
46 | 走り根は怒りの動脈春時雨 |
47 | ふるさとは山路がかりに秋の暮 |
48 | われの星燃えてをるなり星月夜 |
49 | 船上のごとき夏野に傾けり |
50 | 町への略図にある三日月と白いバス |
2025年9月21日 16時01分更新(随時更新中)