現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2011年8月19日のデイリーキーワードランキング
1 | やつぱり一人がよろしい雑草 |
2 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
3 | 文脈に繋がりてくる*蝉しぐれ |
4 | 魂抜けて人恋う眼差し捨て案山子 |
5 | はじめから戦のかたち蜻蛉湧く |
6 | せつせつと往時を語り律の風 |
7 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
8 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
9 | 白牡丹といふといへども紅ほのか |
10 | にぎりしめにぎりしめし掌に何もなき |
11 | 赤ん坊の蹠まつかに泣きじやくる |
12 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
13 | 露草や飯吹くまでの門歩き |
14 | ちるさくら海あをければ海へちる |
15 | 露草の露を歩みの一歩とす |
16 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
17 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
18 | 父はやく死にしあと母風の盆 |
19 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
20 | あをあをと空を残して蝶分れ |
21 | やつぱり一人はさみしい枯草 |
22 | 芋虫やコインロッカーが聳える |
23 | 露草やにはとり水を噛んで飲む |
24 | 送り火や聞けなかったね母の恋 |
25 | まぼろしの鹿はしぐるるばかりなり |
26 | 芋の露連山影を正しうす |
27 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
28 | 山越える山のかたちの夏帽子 |
29 | 青空へゆっくり帰る茄子の牛 |
30 | 重ね着の中に女のはだかあり |
31 | お尻から腐つて来たる瓜の馬 |
32 | 包丁を持つて驟雨にみとれたる |
33 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
34 | 夏嵐机上の白紙飛び尽す |
35 | 御講凪思考まづしき咀嚼音 |
36 | いわし雲おおいなる瀬をさかのぼる |
37 | 流れ行く大根の葉の早さかな |
38 | 西瓜食むとき少年の顔になり |
39 | 来て見ればほほけちらして猫柳 |
40 | 放屁虫俗論党を憎みけり |
41 | 芋虫のまはり明るく進みをり |
42 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
43 | 匙なめて童たのしも夏氷 |
44 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
45 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
46 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
47 | どの指にも平和と書いて猫柳 |
48 | 糊ぴんと効いたシャツ着て水喧嘩 |
49 | 花かんな昭和の色を消し忘れ |
50 | きりぎりす隣の臼のやみにけり |
2025年9月21日 16時06分更新(随時更新中)