現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年7月14日のデイリーキーワードランキング
1 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
2 | てのひらの静かなる飢青くるみ |
3 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
4 | 海溝に貝の墜ちゆく夏の夢 |
5 | すれちがうベクトル海の日の教室 |
6 | 星移る匂い袋の涼しき香 |
7 | 瞑想の時を下さいあやめ咲く |
8 | ひるがえる葉裏で僕の手錠はずそう |
9 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
10 | しんかんと炎天ザイル垂るるのみ |
11 | 善戦の敗者が佇てり風の薔薇 |
12 | 踏切のあじさい揺らぐ夜の底 |
13 | 花サフラン舌の真赤は太古より |
14 | にぎりしめにぎりしめし掌に何もなき |
15 | 萍の一つは頭蓋のなかにうく |
16 | 涼風くぐる高さ制限2・2 |
17 | パセリ噛む夕ぐれは鳥の感情 |
18 | 鍵束に覚えなき鍵星迎え |
19 | 臀で押す革張りのドア墓地満員 |
20 | 七夕が来て黒猫の老い呆け |
21 | バックミラーのまつ黒に見え油照り |
22 | 河ほとり荒涼と飢ゆ日のながれ |
23 | 七夕や輪ゴムが一つ落ちてゐる |
24 | 七月や予感はいまも草のなか |
25 | 不敢取借金返済の顔ガラスへ写す |
26 | 向日葵を野太く咲かせ後継者 |
27 | 星屑や鬱然として夜の新樹 |
28 | 青い蟹となるぼくら爪がないために |
29 | 雲一片シュトラウス晴れの麦畑 |
30 | 黴厨匙きらきらと密集す |
31 | 人恋へば夕べ笹の葉清し清し |
32 | ダリヤ熟れルイ王朝の夢売りぬ |
33 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
34 | 農学部流星の馬梅雨に病む |
35 | そもそものはじめは紺の絣かな |
36 | 血を流しゆけば幼き晩夏の海 |
37 | 大花火天を感じてのちこぼれ |
38 | 深海に傘をゆるめて水母死す |
39 | 吊橋に目尻ひりひり初河鹿 |
40 | 色色に異国文字ある星祭 |
41 | 木のあらば一本の櫂削るべし |
42 | 頭の中で白い夏野となつている |
43 | 爆音や乾きて剛き麦の禾 |
44 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
45 | 短夜の壁の中より櫂の音 |
46 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
47 | 毎日は静かに澱む金魚玉 |
48 | 鶏たちにカンナは見えぬかもしれぬ |
49 | 一句二句三句四句五句枯野の句 |
50 | 我も亦ラッシュアワーのうたかたか |
2025年9月21日 16時34分更新(随時更新中)