現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年5月7日のデイリーキーワードランキング
1 | 朱欒咲く五月となれば日の光り |
2 | 声映すまで透きとおる五月の窓 |
3 | 不敢取借金返済の顔ガラスへ写す |
4 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
5 | ががんぼは窓擦る沒落するのだな |
6 | ロシヤより古き五月に愛をこめ |
7 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
8 | ずぶぬれて犬ころ |
9 | 虚子ぎらひかな女嫌ひのひとへ帯 |
10 | 久女忌の髪むらさきにしてみたき |
11 | 黒い夜や貧しき国に貧しきテロ |
12 | ゆっくりと草が螢になってゆく |
13 | 満月のほたるぶくろよ顔上げよ |
14 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
15 | 五月の噴水にふれこの刻もう還らず |
16 | 蚤の市アンダルシアの五月かな |
17 | 昼顔と母を忘れていたりけり |
18 | 葉桜のかげに古びし季節くる |
19 | すずらんや老の心の清清し |
20 | 体内の迷路も夏か水いそぐ |
21 | 夏みかん酸つぱしいまさら純潔など |
22 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
23 | プールサイドの鋭利な彼へ近づき行く |
24 | 星屑や鬱然として夜の新樹 |
25 | 目つむりていても吾を統ぶ五月の鷹 |
26 | 雲一片シュトラウス晴れの麦畑 |
27 | 聖五月終刊号のまたもかな |
28 | 石と鉄打ち梟の火を創る |
29 | 螢袋に一族の恥容れておく |
30 | 心太おいしい話逃げてゆく |
31 | カイト揚ぐ言葉で人を殺しては |
32 | 黒揚羽亡き人の魂のせて来よ |
33 | てっせんやしなやかに伸び感電す |
34 | 七夕や輪ゴムが一つ落ちてゐる |
35 | 真直ぐなる雨のしとどに青峠 |
36 | 泰山木ほぐれて封書となる朝 |
37 | 電球に蛾を閉じこめし五月かな |
38 | 怒らぬから青野でしめる友の首 |
39 | 美しき蜘蛛の急所は丹波なり |
40 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
41 | 文楽の頭に懸想水草生ふ |
42 | らっきょう噛めば解体新書の音する |
43 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
44 | 春落葉いづれは帰る天の奧 |
45 | 武士の夢は雪下に関ヶ原 |
46 | 零といふ水車の馬力春そこに |
47 | 島人に誰にも合わず夏落葉 |
48 | 目の玉を洗ったばかり 新緑 |
49 | 分け入つても分け入つても青い山 |
50 | 土曜日のちょっといい酒青葉雨 |
2025年9月21日 16時00分更新(随時更新中)