現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年3月24日のデイリーキーワードランキング
1 | 花冷の闇にあらはれ篝守 |
2 | 子を殴ちしながき一瞬天の蝉 |
3 | 毎年よ彼岸の入りに寒いのは |
4 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
5 | 白鳥といふ一巨花を水に置く |
6 | 風呂吹の一きれづつや四十人 |
7 | 花冷のちがふ乳房に逢ひにゆく |
8 | 海坂を斜めのぼりや春祭 |
9 | 夫婦の夜氷菓の中に匙残し |
10 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
11 | 春の日やあの世この世と馬車を駆り |
12 | 大空のました帽子かぶらず |
13 | 板山葵に銚子二本の晦日蕎麦 |
14 | かならずや具眼の士あり葉鶏頭 |
15 | あせるまじ冬木を切れば芯の紅 |
16 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
17 | これ着ると梟が啼くめくら縞 |
18 | まさをなる空よりしだれざくらかな |
19 | 瓜苗やたたみてうすきかたみわけ |
20 | 勇気こそ地の塩なれや梅真白 |
21 | この国の言葉によりて花ぐもり |
22 | 錦木の仙骨となり父を愛す |
23 | 次男よく背が伸びており楪や |
24 | 叔父の僧姪の舞妓や大石忌 |
25 | 身を締むる紐は緋の色雪催 |
26 | 人間へ塩振るあそび桃の花 |
27 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
28 | 目をあぐるたびに岩見の花辛夷 |
29 | 行く我にとどまる汝に秋二つ |
30 | 入学の少年母を掴む癖 |
31 | てつせんの花のさきなる濁世かな |
32 | 花冷えや老いても着たき紺絣 |
33 | 雀らも海かけて飛べ吹流し |
34 | 春ふかし肉親の情あらあらし |
35 | 葭切のをちの鋭声や朝ぐもり |
36 | うかうかと我門過る月夜かな |
37 | ところてん煙のごとく沈みをり |
38 | ひとつづつ玉子にシール終戦日 |
39 | 青芒うねるはじめを見ておりぬ |
40 | 今日よりも明日が好きなりソーダ水 |
41 | マッチの軸頭そろえて冬逞し |
42 | 青麥のたしかな大地子の背丈 |
43 | 胸襟を開くと花びらがどっさり |
44 | 火の山の裾に夏帽振る別れ |
45 | 青竹を束ね夕空死に近づく |
46 | 昨日まで卯の花くだし鞍馬川 |
47 | 倒・裂・破・崩・礫の街寒雀 |
48 | 重ね着の中に女のはだかあり |
49 | 妻よりは妾の多し門涼み |
50 | 泣いて行くウエルテルに逢ふ朧哉 |
2025年1月10日 02時39分更新(随時更新中)