現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2008年11月26日のデイリーキーワードランキング
1 | よく眠る夢の枯野が青むまで |
2 | お涅槃のくすぐりっこの少女たち |
3 | 凧の空微塵もなかりふるさとは |
4 | 磨崖佛おほむらさきを放ちけり |
5 | 経師屋に撫でられてゐる寝釈迦かな |
6 | 老鶯朝から気前よく鳴く生きめやも |
7 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
8 | 鶏頭の十四五本もありぬべし |
9 | 偶然の 蝙蝠傘が 倒れてゐる |
10 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
11 | 青い蟹となるぼくら爪がないために |
12 | 遠火事のふたたび炎あがりけり |
13 | 愛する時獣皮のような苔の埴輪 |
14 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
15 | 闘鶏の眼つぶれて飼はれけり |
16 | 灯の隈に秋雨ひそめり深く降る |
17 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
18 | 流星へ猫が両手をそろえいて |
19 | 欠伸して伸びして猫と冬ごもり |
20 | それぞれの部屋にこもりて夜の長き |
21 | 貧しき通夜アイスキャンデー噛み舐めて |
22 | をばさんがおめかしでゆく海臝うつ中 |
23 | ゆりかもめ透明な壁あのあたり |
24 | 冬蜂の死にどころなく歩きけり |
25 | 浜で裸になり松の花より若い妻 |
26 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
27 | ピストルがプールの硬き面にひびき |
28 | 颱風や守宮は常の壁を守り |
29 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
30 | 地の涯に倖せありと来しが雪 |
31 | 転びたることにはじまる雪の道 |
32 | 苗代や一粁先に艦浮ぶ |
33 | ぬるるもの冬田に無かり雨きたる |
34 | 富士真白諸君も髯を剃れという |
35 | をかしさよ銃創吹けば鴨の陰 |
36 | 降る雪よ今宵ばかりは積れかし |
37 | アイスクリーム嘗めカンヴァスを離り見て |
38 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
39 | 何となく柩のなかの胡麻のつぶ |
40 | 水底を亀があるいて神の留守 |
41 | 栗の花匂ふとき死はみにくきもの |
42 | 苗代の青や近江は真つ平ら |
43 | 休む船腹水陽炎の巣となりぬ |
44 | 水温むうしろに人のゐるごとし |
45 | 父母未生以前青葱の夢のいろ |
46 | 空澄めば飛んで来て咲くよ曼珠沙華 |
47 | 雑用の中に梅酒を作りけり |
48 | 林檎むく五重塔に刃を向けて |
49 | ある寺の障子ほそめに花御堂 |
50 | 無礼なる妻よ毎日馬鹿げたものを食わしむ |
2025年9月7日 14時19分更新(随時更新中)