SNS
「SNS」とは・「SNS」の意味
SNSとは「Social Networking Service」の頭文字をとったものであり、インターネット上におけるユーザー同士の交流を補助するサービスのことである。SNSでは、情報を自ら発信すること、誰かと情報を共有すること、自分の求めている情報を収集することのほか、同サービスを使っているユーザー同士が繋がることも可能であり、自らの交流の幅を広げていくことが可能である。様々な種類のSNSが存在しているため、自分がやりたいことに適しているSNSを選んで好きなようにコミュニティを広げることができる。
情報の発信の仕方は各SNSによって異なり、主に文章、画像、動画、音声などの方法が挙げられる。さらにSNSにはそれぞれ特徴があり、投稿したコンテンツがどんどん増えていき、自分が欲しい情報を検索して探すことがメインのタイプと、リアルタイムで情報が流れ、「今」どのような状態にあるのかを発信することがメインなタイプに分けられる。どのように情報を発信していくのかによって、使うSNSが異なる。
文章投稿型のSNSとして、LINEやTwitter、Facebookなどが挙げられる。これらは文章投稿がメインであり、ユーザー同士が相互に文章を送り合ったり、自分の近況を文章にしてネットワーク上にあげたりすることによって、情報を発信していくスタイルである。LINEは、基本的に誰かと文章をやり取りするタイプのSNSであり、チャットのようにやり取りすることができ、会話感覚で進めていくことができる。メッセージのやり取りを行いながら、同じページで以前に送受信したメッセージも見ることができるため、以前の内容を踏まえたうえで会話を進めることができる。
TwitterやFacebookは、文章でメッセージのやり取りを行うというよりは、日記のように文章を投稿し、不特定多数の人物がそれを読んで反応するというスタイルである。twitterは、投稿する文章をつぶやきと呼んでおり、その名の通り、つぶやき程度の文章を投稿したり、投稿されたつぶやきを見たりするSNSである。また、フォローしている人物のつぶやきが自分のタイムライン上に流れてくるため、「今、だれが、どのようなことをしているのか(思っているのか)」を一目で知ることができる。オープンにしているアカウントであれば、相手の承認なく、フォローすることが可能であるため、手軽に色々な人の投稿を見ることができる。Facebookは、Twitterよりも日記に近いタイプのSNSである。基本的に実名登録が必要であるため、他のSNSよりも実生活に近く、実際の友人たちとのコミュニケーションがとりやすい。その代わり、全く知らない人達と趣味や仕事などでつながるといったことは少なく、つながったとしても、友人つながりであることが多いため、他のSNSよりは比較的安全に使うことができる。また、FacebookにはTwitterのような文字制限がないため、日記のような長文を投稿することも可能なほか、多くの写真や長時間の動画も投稿することができる。
画像(写真)投稿型として、InstagramやPinterestなどが挙げられる。これらはTwitterやFacebookなどとは異なり、文章よりも写真の投稿がメインとなるSNSである。スマートフォン一つで撮影から投稿まで行うことができるうえ、文章投稿型のSNSとは異なり、言葉の違いのように壁になるものがないため、世界中のユーザーとつながりやすいといった特徴がある。日常の写真や風景などの写真から、動画投稿のシステムを使って、朝や夜のルーティン動画や、料理を作っている動画、メイクの方法の動画などを投稿することも可能であり、文字で発信するよりも、世界中の人々と共有しやすい。ただし、Twitterなどとは異なり、投稿した写真や動画に、意図しない人や物が写りこんでしまうことや、個人情報が写りこんでしまうこともあるため、十分な注意が必要である。Instagramが投稿をメインとしている反面、Pinterestは気に入った写真や画像を収集することがメインのSNSである。気に入った画像や写真を集めて、アルバムのようにすることや、それらを投稿することにより、お気に入りを共有することもできる。世界中から暮らしのアイデアを見つけるアプリとして人気があり、ファッションやインテリアなど、様々な写真や画像が投稿されている。
動画や音声を投稿するSNSとして、YouTubeやTikTokなどが挙げられる。YouTubeは動画投稿サイトの中でも代表的なものであり、世界中に多くのユーザーがいる動画投稿サイトである。自分で撮影した動画はもちろん、動画を編集し、新たな動画としてアップロードすることもできる。YouTubeは、動画に広告を入れることによって、再生回数に応じて、投稿者に報酬が支払われる。ライブチャットであればスーパーチャットと呼ばれる機能も使用可能で、こちらはライブ中に視聴者が投稿者に金銭を払うというものである。人気が出れば出るほど大金を稼ぐことも可能で、この収入で生計を立てている人も少なくない。単純に、視聴者が増えれば収入も増えるため、中には、再生数を稼ごうと、過激な内容の動画や、動画の中身と異なる説明や、サムネイルを出して、再生数を狙おうとする行為も少なくない。また、違法アップロードなどの違法動画もあるため、アップロードする側も視聴者も、最低限のリテラシーを持つことが重要である。
他にも、代表的な動画配信サイトとしてTikTokが挙げられる。TikTokはYouTubeと異なり、短い動画を作成し、投稿することができる。一つの動画が数分程度であるため、飽きずに見ることができ、比較的若い世代に人気があるSNSとなっている。アプリ内で様々な加工を行うことができるのも、人気の一つである。撮影や編集が簡単で、動画編集のスキルやツールがなくても、動画にBGMを付けたり、フィルターをかけたりすることができる。
それぞれのSNSにおいて、手法は様々であるものの、自ら情報を発信することができるという点で共通している。それは一般ユーザーにおいても同様で、ユーザーによっては、フォロワー数が多く、有名人なみの影響力を持つユーザーも少なくない。このように、インターネット上で多大な影響力を持つユーザーのことを、インフルエンサーと呼び、ユーチューバーや、インスタグラマーもその一種である。
「SNS」の熟語・言い回し
SNSマーケティングとは
SNSマーケティングとは、SNSを用いて行うマーケティングのことであり、主に企業が消費者に向けて行うものである。企業がSNSに公式アカウントをつくり、企業や、商品の紹介などを行う。SNSを使うことによって、消費者と企業がより近い存在となり、消費者側は、企業に直接希望を伝えることや、意見を言うことができる。企業側も、直に消費者の声を聞くことができるうえ、アンケートなどの、市場調査を行う際にも、簡単に行うことができるため、両者ともにメリットがある。各SNSによって、ユーザーの年齢層は異なるため、商品ユーザーの年齢層に合わせたSNSを利用することにより、新たなユーザーの獲得や、さらなる販売の促進につなげることもできる。
主要SNSとは
主要SNSとは、数多く存在するSNSの中でも、特にユーザー数が多いSNSのことである。主にYouTube、Instagram、Twitter、Facebook、TikTok、LINEなどが挙げられる。
地域SNSとは
地域SNSとは、その地域に住んでいる人を対象としたSNSのことである。通常のSNSとは異なり、地域の情報に特化したSNSであるため、住民同士のコミュニティや、情報の発信などに用いられる。個人同士の情報のやりとりのほか、自治体や、地域の企業が参入することによって、災害時の情報収集や、地域のイベントの情報収集など、その地域に関する様々な情報を簡単に入手することができる。
エス‐エヌ‐エス【SNS】
読み方:えすえぬえす
《social networking service》個人間のコミュニケーションを促進し、社会的なネットワークの構築を支援する、インターネットを利用したサービスのこと。趣味、職業、居住地域などを同じくする個人同士のコミュニティーを容易に構築できる場を提供している。ソーシャルネットワーキングサービス。ソーシャルネットワーキングサイト。ソーシャルネットワークサービス。
[補説]
2013年10月に実施した「あなたの言葉を辞書に載せよう。」キャンペーンでの「SNS」への投稿から選ばれた優秀作品。
◆始めると、友達が増えたように感じるが、実は増えていない。減ることもある。
wacocoさん
◆煩悩ドッジボール会場。見栄を張ったり、自慢したり、異性を誘惑したりして、物欲や性欲など様々な欲をぶつけ合う場。
zinc in 大坂さん
◆「どや顔」ならぬ「どや文章」の競演場所。
仁さん
◆会ったことのない外国人の趣味を知っているが、隣人の顔も知らないという現象を起こすサービス。
つぼさんさん
◆知り合いの現状を影からこっそりと見守る場所。
タローさん
◆プライバシーの喪失を代償に、「つながっている」安心感を獲得できる場。ハサミと同程度、「使い方」で、毒にもクスリにもなる。
tommyさん
◆電脳空間の井戸端会議。多くの場合、井戸には水ではなく油が湧いている為、火気には注意を要す。
Karinaさん
◆【S】それなりに【N】なかよく【S】していたい。
てらかどりょうすけさん
◆どうでもいい近況報告に呆れつつも、みんな元気でなによりと思う場所。
ゆうさん
◆世界中に公開される日記帳。
すうぱまんさん
◆人生で会うはずのない人々の日常を垣間見ることのできるツール。
ぴこさん
◆人と人のつながりを可視化したもの。
星野るなさん
◆人と人とを結びつけるが、ときに縛ってしまう窮屈なもの。
わらび小僧さん
◆あっという間に広がったコミュニケーションツール。表層的な人間関係を拡大した。
YoKoChinさん
◆人同士のつながりを攪拌するツール。
くらげさん
◆現代において自己と他者の「意識の高さ」を較べ、それぞれ秘密裏に格付けし合うための仮想現実空間。
しゃのああるさん
◆普段会えない友だちと繋がることができる場所。
夬さん
◆発言しなくてもいいのについつい発言してしまう場所。みんなに見られているのでなかなか本音は言えないが、みんなが見ているからこそ本音を叫んでみたくなる場所。
タイガーさん
◆口下手な人たちが、なぜか饒舌になっている不思議な場所。
希望岬さん
◆人間社会の覗き窓。
もーりーさん
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス/ソーシャルネットワーキングサイト)
SNSとはインターネット上でコミュニティを作り、人間関係の構築を促進するサービスである。
代表的なSNSには以下のものがある。
<国内>
・mixi
・GREE
・モバゲータウン
<海外>
・Facebook
・MySpace
企業内で独自にSNSを作り、SNSを人材マネジメントのツールとして利用するケースもある。
その場合の主な利用目的としては、以下のようなものがある。
・休職中の従業員の復職支援(例:産休中の従業員と企業の情報共有のツールとして用いることで、復職後の情報格差が緩和される)
・社内の人間関係構築の支援(例:入社前の内定者間のコミュニケーションのツールとして用いることで人間関係構築の促進をする)
・社内の情報共有(例:業務日報などを記載させることで業務の見える化をする)
ただし、SNSを適切に運用できないと、以下の問題を引き起こすことがある。
・SNSが定着することなく形骸化してしまう。
・書き込むことが目的化し、業務に必要のない私的な内容が含まれるなど、本来の目的と異なった用途で用いられてしまう。
こうした問題への対策としては、SNSの利用時間を限定することが考えられる(例:利用可能時間を年に数回というイベントのような扱いにすることで、SNS自体のロイヤリティを向上させる)。
SNS
SNS
読み方:エスエヌエス
別名:ソーシャルネットワーキングサービス,ソーシャルネットワーキングサイト,ソーシャルネットワーキング
SNSとは、参加するユーザーが互いに自分の趣味、好み、友人、社会生活などのことを公開しあったりしながら、幅広いコミュニケーションを取り合うことを目的としたコミュニティ型のWebサイトのことである。
SNSで提供されている主な機能としては、自分のプロフィールやアバターなどを公開して自己紹介するためのマイページ機能、SNS上で交流のある友人・知人を登録しておけるアドレス帳の機能、マイページを訪問したユーザーの履歴を参照できる「あしあと」機能、ブログのように簡単にエントリーを更新できる日記帳の機能、同じ趣味や感性を持った人同士がコミュニティを作れる掲示板の機能、などがある。
SNSの中には、既存の参加者から招待されると参加できるシステムを採用しているものも多い。また誰でも自由に参加できるタイプのSNSもある。
SNSは、米国では2003年頃に成立し、日本においても2004年頃には登場し始めた。代表的なSNSとしては、MySpace、Friendster、Facebook、orkut、Cyworldなどがあり、国内においてはmixiを筆頭にGREE、Yahoo! Daysなどがある。また、Last.fmやTwitterなどのように、ある特定のサービスを主眼としながらSNSの要素を融合させているサービスも数多く登場している。
参照リンク
MySpace
mixi
SNS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/18 04:13 UTC 版)
SNS
- ソーシャル・ネットワーキング・サービス(英語:Social Networking Service)のこと。
- さんいんネットサービス(英語:San-in Net Service)
- 英語圏におけるカーナビゲーション(Satellite navigation system)の略称の一つ。
- SNS法 - 生産管理の手法の一つ。また、一定の規模を有するSNS事業者に対して、特定の違法情報得の苦情処理手続きの策定、対応に関する報告書の作成・公開などを義務付けるものを指す。
- SNS株式会社 - 現・インターステラテクノロジズ株式会社。元ライブドア社長堀江貴文が創業したロケット開発会社。旧商号は指紋認証システムズ株式会社。
- 交感神経系(英語:Sympathetic nervous system)の略称。
- スロバキアの民族主義政党であるスロバキア国民党(Slovenská národná strana)の略称。
- セルビア進歩党 (セルビア語: Српска напредна странка, Srpska napredna stranka)
SnS
- 硫化スズ(II)の化学式。
sns
- しょぼしょぼ日記システムの略。
「SNS」の例文・使い方・用例・文例
- SNSに投稿する際は、ハンドルネームを使うようにしています。
- 今日ハウスオーガンの媒体として、ツイッターなどSNSを利用する企業が増えている。
- あるSNSサイトが、「ホワイトカラー」や「ブルーカラー」に加えて第三の働き方として「オレンジカラー」というものを提唱した。
- 私はSNSサイトで貴方に追加のお願いをしました。
- 現在、私はSNSをやっている。
- このことから同チームは,日銀がソーシャルネットワーキングサービス(SNS)サイトを構築することを提案した。
- SNSサイトがあれば,人々は金融情報を容易に共有することができるだろう。
- フェイスブックは米国で始められた会員制ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)だ。
- ミクシィのような人気の国産SNSサイトはニックネームだけでよい。
- この映画は世界最大のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)であるフェイスブックの誕生が基になっている。
- ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)は今,世界中で大人気だ。
- 2月1日,世界最大のSNS会社であるフェイスブックが米国証券取引委員会に株式を公開するための書類を提出した。
- 今夏の参議院選挙から,政党や候補者は選挙運動期間中にウェブサイト並びにフェイスブックやツイッターなどのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を利用することができる。
- 世界最大のSNS会社であるフェイスブックが,自社の大型ドローン「アクイラ」の作業が完了したと先日発表した。
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