perimeterとは？ わかりやすく解説

別表記：ペリメータ、ペリミター

「perimeter」とは、外周・周辺・境界を意味する英語表現である。

「perimeter」の基本的な意味

「perimeter」とは、主に「外周」「周囲の長さ」「周長」「周囲」「周辺」「周辺地域」「外周」「境界」「視野計」「防御境界線」などを意味する英語表現。ある地域・平面の外枠や境界線、周囲の長さを表す。品詞は名詞であり、派生語に名詞「perimetry（視野測定）」、形容詞「perimetric（視野測定の）」がある。

ビジネス分野での使い方

ネットワークセキュリティにおいて「perimeter」の概念が使われている。「ペリメータセキュリティ（perimeter security）」とは、社内と社外のインターネットに境界を設置し、社外からの不正アクセスを遮断する制御方針である。ペリメータセキュリティに代わって、ネットワーク環境の変化から登場したのが「ゼロトラストセキュリティ」。これは、社内か社外かという区分ではなく、脅威となるアクセスを性悪説で検知する方針である。その中で、ネットワークの境界をソフトウェアで構成する技術として「SDP（Software Defined Perimeter）」が提唱されている。

「perimeter」の語源

「perimeter」の語源は、ラテン語の「perimetros（円周、外周または表面の境界）」である。語根としては「peri（周辺の）」「metron（寸法）」から成る単語。印欧語根は「*me-（長さを測る）」である。

「perimeter」に関連する用語の解説

security perimeterとは

「security perimeter」とは、「セキュリティ境界」を意味するネットワーク用語である。「Avoid data theft and downtime by extending the security perimeter outside the data-center and protect from increasing scale and sophistication of Web attacks.（データセンターの外にセキュリティ境界を拡張することで、データの盗難やダウンタイムを回避し、規模が拡大し巧妙化するWeb攻撃から保護する）」のように使用する。

transaction perimeterとは

「transaction perimeter」とは、「取引の境界線」を意味するビジネス用語である。M&Aの開始前に、売却する事業を明確に定義しておくことなどを指す。「A poorly defined and fluid transaction perimeter is guaranteed to cause issues and delays throughout the sale process.（取引境界が流動的で不十分であると、売却プロセスを通じて問題や遅延を引き起こしやすい）」のように用いられる。

「circumference」と「perimeter」の違い

「circumference」と「perimeter」は、どちらも「周辺」「周辺の長さ」を意味する英単語である。「circumference」は円形や円弧などカーブした領域の外縁を指すのに対し、「perimeter」はカーブしていない閉じた領域の外縁を指すという違いがある。「circumference」は「perimeter」内の一部を指す単語である。

「perimeter」を含む英熟語・英語表現

break the perimeterとは

「break the perimeter」とは、「境界を突破する」を意味する英熟語である。ネットワークに関して、「They leverage outdated policies or flawed authentication methods to break the perimeter.（彼らは、時代遅れのポリシーや欠陥のある認証方法を利用して、境界を突破するのである）」のように使用する。

perimeter formulaとは

「perimeter formula」とは、「外周の公式」を意味する英熟語である。「We can determine the length of a rectangular field or a garden for its fencing using the perimeter formula.（長方形の畑や庭のフェンスの長さは、外周の式で求めることができる）」のように用いられる。

「perimeter」の発音・読み方

「perimeter」の発音記号は、アメリカ英語で「pəˈrɪm.ɪ.tər」、イギリス英語で「pəˈrɪm.ə.t̬ɚ」で、「-ri-」にアクセントが置かれる。カタカナで表記する場合、アメリカ英語で「パァリィマァタァ」、イギリス英語で「パァリィミィタァ」のような音になる。

「perimeter」の覚え方

「perimeter」について、語呂合わせの覚え方としては、広大な領地の境界にペリカンを配置して「ペリ（peri）カンを見た（meter）、境界だ」と言っている警備隊をイメージするという方法がある。

「perimeter」の使い方・例文

周辺という意味では、以下のように用いられる。
「In view of the rent level and good traffic convenience, relocation needs from other office areas can be expected at the perimeter of the property.（賃料水準や交通の利便性から、本物件の周辺部には他のオフィスエリアからの移転ニーズが見込まれる）」
「Some cameras will also be used for perimeter surveillance during the games and for detecting intruders if the stadium is not used.（また、一部のカメラは試合中の周辺監視や、スタジアムを使用しない場合の侵入者検知用として使用される）」

外周という言い方では、次のような表現がある。
「My main works include the design of the front gate and perimeter fence of a company based on environmental design viewpoints.（主な仕事は、環境デザインの視点に基づいた企業の正門や外周フェンスのデザインなどである）」
「In 1949 the layout was revised to use the perimeter track and this layout formed the circuit for the Grand Prix held there in May 1950.（1949年には外周軌道を利用したレイアウトに変更され、1950年5月に開催されたグランプリでは、このレイアウトでサーキットが組まれた）」

外周の説明としては、次のような文章がある。
「The area is the region covered by shape or figure whereas perimeter is the distance covered by outer boundary of the shape.（面積は図形が覆っている領域で、外周は図形の外側の境界線が覆っている距離である）」
「All this means is that the perimeter, or circumference, is the distance or length around a shape or object.（つまり外周[円周]とは、図形や物体の周りの距離や長さのことである）」

境界という意味では、次のように用いられる。
「The fencing perimeter that spanned multiple blocks on 13th Street has been fully removed and a smaller perimeter of fencing remains at the intersection of 17th Street.（13番街の複数ブロックに渡っていたフェンス境界は完全に撤去され、17番街の交差点に小さなフェンス境界が残っている）」