ivとは? わかりやすく解説

インプライドボラティリティ


中手骨

読み方ちゅうしゅこつだいいち~だいごちゅうしゅこつ
別名:第一~第五中手骨
【英】:Ossa metacarpi,Ossa metacarpalia,I-V,Metacarpals

中手骨は手根骨遠位にある5本の細長い管状骨である。第1中手骨が最も短いが、最も太い。最も長いのは第2中手骨で、ついで第3、第4、第5中手骨の順に短い。中手骨には頭・底・体の3部区別できるが底は中手骨の近位端で太く手根骨との関節面をもっている。関節面の形は中手骨によって異なり、第1中手骨は鞍状に凸、第2中手骨では中央にくぼみがみられ、第3、第4中手骨では平らである。第5中手骨では不完全な鞍状を呈する。体は後面向かってゆるく弯曲していて底および頭より細いので、となりあう中手骨の間に中手骨間隙ができる。頭はまるく大きく基節骨底に接す関節面がある。第3中手骨底背面外側には小さな突起がみられ、第3中手骨の茎状突起という。

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中足骨

読み方ちゅうそくこつだいいち~だいごちゅうそくこつ
別名:第一~第五中足骨
【英】:Ossa metatarsi,Ossa metatarsalia,I-V,Metatarsals

中足骨格で5個の長骨からなる内側から順に第1・第2・第3・第4および第5中足骨という。第1・第2および第3中足骨はそれぞれ内側中間および外側楔状骨遠位に、第4および第5中足骨は立方骨遠位にある。長さ中手骨より長い。第1中足骨が最も短く、第2中足骨が最も長い第3・第4および第5中足骨の順に短くなる。おのおのの中足骨を近位端の底、中央部の体、遠位端の頭に分ける。底は太く厚く、第1・第2および第3中足骨にはそれぞれ内側中間および外側楔状骨対する、第4と第5中足骨には立方骨対す関節面がある。第1中足骨を除く中足骨と足根骨関節連ねる線は、内側前方から外側後方へ走る。第2・第3・第4および第5中足骨底では相対する側面関節面があるが、第1中足骨底にはない。また第2中足骨底側面には内側および外側楔状骨対す関節面がある。第1中足骨底足底面に第1中足骨粗面がある。第5中足骨底外側強く張り出して第5中足骨粗面をなし、皮下触知できる。体は不正三角柱で、第1中足骨では太いが、他は左右から圧迫された形をし、頭へいくほど細くなる。また長軸方向背側に凸弯している。頭は側面切り取った球状で、細い頚部がある。頭の足底面には内および外側に、それぞれちいさな隆起がある。

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i.v.、静脈内

【仮名】i.v.
原文】I.V.

静脈中に、または、静脈の中の、の意味。「i.v.(静脈内)」という用語は通常静脈内挿入した針や管を通して薬剤などを投与する方法指して用いられる。「intravenous静脈内)」とも表現される

I.V.

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/16 02:44 UTC 版)

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I.V.
X JAPANシングル
リリース
規格 デジタル・ダウンロード
録音 2007年
ジャンル ロックヘヴィメタル
時間
レーベル Extasy A Music[注 1]
プロデュース YOSHIKI
X JAPAN シングル 年表
THE LAST SONG
1998年
I.V.
2008年
Scarlet Love Song -BUDDHA MIX-
2011年
ミュージックビデオ
「I.V.」Official Music Video - YouTube
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I.V.」(アイ・ヴィー)は、ロック・バンドのX JAPANが2008年1月23日にリリースした楽曲である。

解説

X JAPANが公の場で10年ぶりに演奏した楽曲であり、アメリカ映画「ソウ4」のタイアップ曲として制作された。全世界上映の映画でもあったことから、X JAPANにとっての世界デビュー曲となった。日本のロック・バンドとしては初の全世界同時配信となり、日本をはじめアメリカイギリスオーストラリアなど世界23ヶ国で一斉に同日配信された。また、同時に日本のmusic.jpでの着うた、着うたフルでの配信もされた。2011年以来、長らく日本iTunes Storeでは配信されていなかったが、2014年9月に配信が再開された。「ソウ4」のオリジナルサウンドトラックには収録されておらず、X JAPANのCDとしての発売もされていない。音楽ゲーム「Rock Band 2」のオーナーを対象とした無償ダウンロードソングの一つとして提供されている。

ライブでは「攻撃再開 2008 I.V.〜破滅に向かって〜」の1日目「破壊の夜」で初めて演奏された。

タイトル

タイトルについてYOSHIKIは「元々は特に意味が無かった」としながらも、「後付と言う意味では、『I.V. (英語の「私」のIとローマ数字の「5」のV)=自分たちは5人』『I.V.(ローマ数字の「IV」の4)=現在は4人、映画も4作目』『I.V.(intravenous injection)=点滴[注 2]』『I.V.=9月22日[注 3]』『I.V.=花言葉(「死んでも離れない」、「永遠の愛」、「不滅」)』と様々な解釈ができる」と語っている[1]。また、歌詞の最後の単語が血管や静脈を意味する「vein」であることからも、『I.V.=点滴』という解釈が強い意味合いであるとも後に語っていた[2]。また、歌詞の一部にはメジャーデビュー曲である「」の一部(俺が見えないのか すぐ傍にいるのに)を英訳したもの(Can't you see me standing right here?)が使われている[3]

制作

YOSHIKIが率いる音楽プロジェクトであるViolet UKが『カタコンベ』の主題歌を担当したことがきっかけでオファーを受け、『ソウ4』の主題歌を担当するに至った。また、YOSHIKIの意向により、X JAPANとしてオファーを受けることになった[4]

YOSHIKIはMySpaceビデオのインタビューで、元々は7~8分の長編曲であったが、映画用に構成を短縮したことや、現在日本語詞版の構想があるとも語っている。ミュージック・ビデオの撮影翌日に放送された日本テレビ系「ズームイン!!SUPER」6時台の芸能ニュースコーナーなかで、現在のバージョンとは違ってToshlが高音で叫びながら歌うものであり、その後にBメロ(But desire to play with God's own will)が続いているものが数秒間放送された。

生前に収録されたHIDEの未発表ギター音源を、デジタル加工して楽曲の一部に使用している。また、全世界で公開されるということもあり歌詞を全て英語にしたため、ToshlのレコーディングにYOSHIKIが立ち会い、発音の指導をした[5]

発売に先駆けて、2007年末よりYOSHIKIのマイスペースにて一部試聴が可能になった。

ミュージック・ビデオ

2007年10月22日東京都港区台場アクアシティお台場屋上においてミュージック・ビデオの収録が行われ、当日は10,000人近い人々(主催者発表)が集まった。映像にはヘリコプターによる空撮や、約6トンの水を使った降雨シーンなどと共に、随所に「ソウ4」の映像が使われている。また、都内各所のオーロラ・ビジョンにHIDEを含めたメンバーが映っている様子も撮影され、ステージセットのHIDEの立ち位置には彼のギターとマイクスタンドが立てられていた。

収録後のYOSHIKIのインタビューで、HIDEを含めた『5人』によるX JAPANの再結成と、2008年の再結成コンサートの開催を発表した。後にこれは2008年3月28日30日東京ドーム公演「攻撃再開 2008 I.V.〜破滅に向かって〜」として結実した。撮影の翌日には多くのメディアがX JAPANの再結成を取り上げ、当日は海外からもファンが訪れていたことや、X JAPANの活動当時を知らない10代前後の若者が訪れていたこと、X JAPANの現役時代のファンがかつてのコスプレ姿で集結していた様子などが報道された。

ミュージック・ビデオは、2008年2月29日に発売された『X JAPAN RETURNS 完全版 DVD-BOX』に収録された。また、発売に先駆けてYahoo!動画で全編が無料配信された。「ソウ4」のDVDパッケージによっては、ミュージック・ビデオが特典映像として全編収録されているものもある。

2010年にアメリカで改めてミュージック・ビデオが撮影され、その一部始終が同年8月の日産スタジアム(横浜国際総合競技場)公演「X JAPAN WORLD TOUR Live in YOKOHAMA 超強行突破 七転八起 〜世界に向かって〜」で公開された。

エピソード

2007年11月、都内ホテルにて、『ソウ4』のジグソウを演じるトビン・ベルの希望により、トビン・ベルとYOSHIKIの対談が行われた。 この対談でYOSHIKIは、「話を貰ってから、曲のデモを作るまでに一週間もなかったんだよ。結構ハードだったね。」「僕はバンドのリーダーなんだけど、そこでは自分のスタイルの音楽を作ることができるけど、映画の曲を作る場合は違うよね。やっぱり映画の良さを引き出す事が何よりも大切だと思うから。そこが一番違うかな。」などと述べている。また、トビン・ベルは、「エンディングの君の曲はすごく良かったよ。『ソウ4』の雰囲気にとても合っていると思ったよ。」「今日は君のような素晴らしいアーティストに会えてとても光栄だよ。日本でもすごい人気だってうわさで聞いているよ。」などと述べている[6]

パーソネル

  • ミキシング・エンジニア:杉山勇司
  • レコーディング・エンジニア:杉山勇司、エリック・ウェストフォール

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 日本版のみノークレジットである。
  2. ^ 正しくは静脈注射(静注)であり、点滴はdrip、drip infusion、またはintravenous dripである。
  3. ^ X JAPANが解散を発表した日が1997年9月22日であり、「I」は9番目、「V」は22番目のアルファベットである。

出典

  1. ^ 『ARENA 37℃』 2008年1月号(音楽専科社)YOSHIKIのインタビュー
  2. ^ 『FOOL'S MATE』2008年2月号(フールズメイト)YOSHIKIのインタビュー
  3. ^ 『FOOL'S MATE』2007年12月27日発売号(フールズメイト)YOSHIKIのインタビュー
  4. ^ “YOSHIKI、X JAPAN再結成の真相を語る”. BARKS. (2007年10月23日). https://www.barks.jp/news/?id=1000035052 2018年1月23日閲覧。 
  5. ^ “X JAPANの新曲がハリウッド大ヒット映画『ソウ4』に決定”. シネマトゥデイ. (2007年10月19日). https://www.cinematoday.jp/news/N0011775 2018年1月23日閲覧。 
  6. ^ “X JAPANの人気知ったジグソウがYOSHIKIとの対面切望し、ついに実現!”. シネマトゥデイ. (2007年11月19日). https://www.cinematoday.jp/news/N0012053 2018年1月23日閲覧。 

関連項目

外部リンク


IV

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IV


ローマ数字

(iv から転送)

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ローマ数字(ローマすうじ)は、を表す記号の一種である。ラテン文字の一部を用い、例えばアラビア数字における 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10 をそれぞれ I, II, III, IV, V, VI, VII, VIII, IX, X のように表記する。I, V, X, L, C, D, Mはそれぞれ 1, 5, 10, 50, 100, 500, 1000 を表す。i, v, x などと小文字で書くこともある。現代の一般的な表記法では、1以上4000未満の数を表すことができる。

ローマ数字のことをギリシャ数字と呼ぶ例が見られるが、これは誤りである。

表記法

古代ローマにおいて成立し、中世後期までヨーロッパで一般的に用いられていた表記法。ただしこれを規定する公式な、あるいは広く知られた標準となる表記法は存在していない[注 1]。 16世紀頃からはアラビア数字での表記が一般的になったが、特定の場面においては現代でも用いられている。

十進法に基づいている。 数を10の冪ごとに、つまり 1000の位の量 + 100の位の量 + 10の位の量 + 1の位の量 と分解し、左からこの順番に書き下す。この際、空位の0は書かれることはない。位ごとに異なる記号が用いられるが、記号の組み合わせのパターンは共通である。

ローマ数字の表記方法
ローマ数字 I V X L C D M
アラビア数字 1 5 10 50 100 500 1000

それぞれの位の量は更に上記の数字の和に分解され、大きい順に並べて書かれる。5未満はIの繰り返しで表され、5以上はVIをいくつか加える形で表される。(画線法

また、小さい数を大きい数の左に書くこともあり、この場合右から左を減ずることを意味する。これを減算則という。

ローマ数字の表記方法(減算則)
ローマ数字 IV IX XL XC CD CM
アラビア数字 4 9 40 90 400 900

これらの数は減算則を使わず表現することも可能(例:4 を「IIII」、9を「VIIII」)だが、通常は減算則を用いて表記する。なお、減算則が用いられるのは4 (40, 400) と9 (90, 900) を短く表記する場合だけであり、それ以外で使うことは通常行われない(例外は#異表記を参照のこと)。つまり、8を「IIX」と表記したり、位ごとの分離を破って45を「VL」、999を「IM」と表記することは基本的でない書き方とされる。

以上を踏まえると、1 から 9 とその 10 倍と 100 倍、および1000、2000、3000は以下のような表記となる。

表記法の表
×1 ×10 ×100 ×1000
1 I X C M
2 II XX CC MM
3 III XXX CCC MMM
4 IV XL CD [注 2]
5 V L D
6 VI LX DC
7 VII LXX DCC
8 VIII LXXX DCCC
9 IX XC CM

これらを組み合わせることで、1 から 3999 の値が表現できる。だが言い換えれば、(パターンを守ろうとすると)4000以上の数値を表すことは不可能である。また、0 を表す記号は存在しない。このため、 0 の値が入る桁の数値は表記せず、そのまま空位とする。

また、整数小数が一貫しておらず、整数が十進法(二五進法)である一方、小数には十二進法が適用され、1/12や1/144の小数が作られている。

小数は、3/12 (= 1/4)が「点3つ」、6/12 (= 1/2)が「S」、9/12 (= 3/4)が「Sに点3つ」として、で一旦繰り上がる方法で表記されている。

ローマ数字の並べ方の例

12 = 10 × 1 + 1 × 2
  = X + II
  = XII

24 = 10 × 2 + (−1 + 5)
  = XX + IV
  = XXIV

42 = (−10 + 50) + 1 × 2
  = XL + II
  = XLII

49 = (−10 + 50) + (−1 + 10)
  = XL + IX
  = XLIX

89 = 50 + 10 × 3 + (−1 + 10)
  = L + XXX + IX
  = LXXXIX

299 = 100 × 2 + (−10 + 100) + (−1 + 10)
  = CC + XC + IX
  = CCXCIX

302 = 100 × 3 + (10 × 0) + 1 × 2
  = CCC + + II
  = CCCII

493 = (−100 + 500) + (−10 + 100) + 1 × 3
  = CD + XC + III
  = CDXCIII

1960 = 1000 × 1 + (−100 + 1000) + 50 + 10 + (1 × 0)
  = M + CM + L + X
  = MCMLX

3999 = 1000 × 3 + (−100 + 1000) + (−10 + 100) + (−1 + 10)
  = MMM + CM + XC + IX
  = MMMCMXCIX

なお、手書きでは、大文字のローマ数字は上下のセリフをつなげて書くことが多い。「V」は上部のセリフをつなぎ、逆三角形(▽)のようになる。小文字ではセリフを書かない。

時計の文字盤での表記

時計の文字盤は伝統的に4時を「IIII」と表記することが多い。その由来には下記のように様々な説が唱えられているが定説はない。なお、9時は通常表記の「IX」の場合が多い。また、4時を通常表記の「IV」と表記している時計も存在しており、この表記方法は絶対的な物ではない(同様に、9時を「VIIII」と表記している時計も存在する)。

  • ローマ神話の最高神・ユピテル (IVPITER) の最初の2文字と重なるのを避けるため。
  • 4を「IV」と書くと「VI」と見分けにくいため。
  • IIII」ならば「I」という刻印を4回押せば文字盤の文字が作れるが、「IV」だと専用の型が必要になる。
  • 専用の文字を使うのは、ちょうど間が4時間おきになる VX だけのほうがいい。
  • IIII」にすれば左側の「VIII」と文字数が釣り合い、見栄えがよい。
  • 特定の有力なローマの時計製造者が「IIII」と書いた時計を作ったため、他の製造者もそれに倣った。
  • ルイ14世が、文字盤に「IV」を用いることを禁じた。
  • シャルル4世が、「IV」を用いることを禁じた。

異表記

古代ローマのセミスコイン。12を表す S の文字が刻印されている。
  • 減算の文字を複数並べる。(例)8 = IIX,80 = XXC
  • 500 に「D」を使わない。(例)1611 = MCCCCCCXI
  • 減算を行わない。(例)1495 = MCCCCLXXXXV
  • 任意の自然数 n に対し、10n を表す文字の前に、5m10n − 2 (m = 0, 1) 以下を表す文字を使う。(例)490 = -10 + 500 = XD
  • 簡略表記。Microsoft Excel の ROMAN 関数で「書式4」を使用。(例)999 = IM

ローマ数字はもともと厳密な規則が定義されたものではなく、特に減算則に関しては様々な異表記が見られる。当初は減算則が存在しなかったため、4 を「IIII」、9 を「VIIII」と書いていた。「The Forme of Cury」(14世紀の著名な英語の料理解説書)は 4 = IIII、9 = IXと表記している一方で「IV」と表記した箇所もある。

ほかに、80 = R、2000 = Zとする異表記もある。また、12 = S112 = などとする分数の記号もあった。

4000以上の大きな数字

前述の通り、4000以上の数値の表記は、パターンに従った通常の方法では不可能であり、1 から 3999 の数値までしか表記できない。現代ではあまり使用されないが、4000以上の表記は下記の方法によって行う。

重ね表記

1000 を表すのに「M」ではなく「」または「CIↃ」を用いる場合もある。5000 を「」または「IↃↃ」、10000 を「」または「CCIↃↃ」で表した例もある。同様にして 50000 は「」または「IↃↃↃ」、100000 は「」または「CCCIↃↃↃ」となる。

基本数字 C|Ɔ (M) = 1,000 CC|ƆƆ = 10,000 CCC|ƆƆƆ = 100,000
+ |Ɔ (D) = 00500 C|Ɔ|Ɔ (MD) = 1,500 CC|ƆƆ|Ɔ = 10,500 CCC|ƆƆƆ|Ɔ = 100,500
+ |ƆƆ = 05,000 - CC|ƆƆ|ƆƆ = 15,000 CCC|ƆƆƆ|ƆƆ = 105,000
+ |ƆƆƆ = 50,000 - - CCC|ƆƆƆ|ƆƆƆ = 150,000
つなぎ表記
通常のローマ数字に上線を付加することで、1,000 倍を表現する。また二重上線では 1,000,000 倍となる。すなわちn重の上線は 1,000n (1,000のn)倍を表す。
  • 4,000 = IV = MV
  • 5,300 = VCCC
  • 6,723 = VIDCCXXIII = VMDCCXXIII
  • 9,999 = IXCMXCIX = MXCMXCIX
  • 51,200 = LICC
  • 99,999 = XCIXCMXCIX
  • 500,000 = DI
  • 921,600 = CIXXIDC
  • 3,000,000 = III
  • 9,125,334 = IXCCXXVCCCXXXIV
  • 91,200,937 = XCICCCMXXXVII
  • 235,002,011 = CCXXXVIIXI
前後に縦線を付加することで、さらに 100 倍(都合 100,000 倍)を表す。
  • 800,000 = |VIII|
  • 1,040,000 = |X|XL (= 10 × 1,000 × 100 + (-10 + 50) × 1,000) = IXL (= 1 × 1,000,000 + (-10 + 50) × 1,000)

用途

東京競馬場ターフビジョン

現在、ローマ数字は序数、章番号、ページ番号、文章の脚注番号などに使うことが多いが、酸化銅(II)など一部例外がある[2]

ローマ数字の歴史

古代ローマ人は元々農耕民族だった。の数を数えるのにに刻み目を入れた。から1匹ずつヤギが出て行くたびに刻み目を1つずつ増やしていった。3匹目のヤギが出て行くと「III」と表し、4匹目のヤギが出て行くと3本の刻み目の横にもう1本刻み目を増やして「IIII」とした。5匹目のヤギが出て行くと、4本目の刻み目の右にこのときだけ「V」と刻んだ(∧と刻んだ羊飼いもいた)。このときの棒についた刻み目は「IIIIV」となる。6匹目のヤギが出て行くと、刻み目の模様は「IIIIVI」、7匹目が出て行くと「IIIIVII」となる。9匹目の次のヤギが出て行くと「IIIIVIIII」の右に「X」という印を刻んだ。棒の模様は「IIIIVIIIIX」となる。31匹のヤギは「IIIIVIIIIXIIIIVIIIIXIIIIVIIIIXI」と表す。このように刻んだのは、夕方にヤギが1匹ずつ戻ってきたときに記号の1つ1つがヤギ1匹ずつに対応していたほうが便利だったためである。ヤギが戻ると、記号を指で端から1個1個たどっていった。最後のヤギが戻るときに指先が最後の記号にふれていれば、ヤギは全部無事に戻ったことになる。50匹目のヤギはN、+または⊥で表した。100匹目は*で表した。これらの記号はローマのそばのエトルリア人も使った。エトルリアのほうが文明が栄えていたので、そちらからローマに伝わった可能性もある。1000は○の中に十を入れた記号で表した。

よく言われる「X」は「V」を2つ重ねて書いたもの、あるいは「V」は「X」の上半分という説は、誤りとは言い切れないが確たる根拠もないようである。

やがて時代が下り、羊以外のものも数えるようになると、31は単に「XXXI」と書くようになった。5はしばらく「V」と「∧」が混在して使われた。50は当初NИKΨ、などと書き、しばらく「⊥」かそれに似た模様を使ったが、アルファベットが伝わると混同して「L」となった。100は*だけでなくЖHなどと書いたが、*がしだいに離れて「>|<」や「⊃|⊂」になり、よく使う数なので簡略になり、「C」や「⊃」と書きそのまま残った(ラテン語の"centum=100"が起源という説もある)。500は最初、1000を表す「⊂|⊃」から左の⊂を外し、「|⊃」と書いた。やがて2つの記号がくっつき、「D」となった。「D」の真ん中に横棒がついて「D」や「Ð」とも書いた。1000は○に十の記号が省略されて「⊂|⊃」となった。「∞」と書いた例もある。これが全部くっついたのが「Φ」に似た記号である。これが別の変形をし上だけがくっついて「m」に似た形になり、アルファベットが伝わると自然と「M」と書かれるようにもなった(ラテン語の"mille=1000"からも考慮されている)。そのため、1000は今でも2つの表記法が混在している。

5000以上の数は100と1000の字体の差から自然に決まった。ただし、「」を上下逆に書いた形(X)で1000000 (100万)を表したこともある。

古代ローマ共和国時代の算盤では、記号の上に横棒を引いて1000倍を表したものもある。この方法では、10000は「X」の上に横棒を1本引いたもので表される。100000 (10万) や1000000 (100万) は「C」や「M」の上に横棒を1本を引いて表した。たとえば10000は「X」となる。

例:CCX[注 3] = 210000 (21万)

数字の上部分に「 ̄」・左右に「|」をそれぞれつけて10万倍を表すこともあった(上と左右の線をくっつけて表記することも多い)。たとえば10(X)を10万倍した数=1000000 (100万) は、「X」と表記する。

例:

  • |MCLII| XXXVII CCXXXII[注 4] = 115237232 (1億1523万7232)
  • |MMCCCXXII| LXXI CCXXXVIII[注 5] = 232271238 (2億3227万1238)

その後、他の文明との接触により変わった表記法が現れた。1世紀プリニウスは著書『博物誌』で83000を「LXXXIII.M[注 6]」と表記した。83.1000 (83の1000倍) という書き方である。同じ文書中に、XCII.M [注 7](92000)、VM [注 8](5000) という表記もある。この乗算則はしばらく使われたようである。1299年に作成された『王フィリップ4世の財宝帳簿』では、5316を「VmIIIcXVI[注 9]」と表した。漢数字の書き方によく似ている。ただしこれらの乗算則は現在は使われない。

1000を超える数の表記法に混乱があるのは一般人は巨大な数を扱う機会がなかったためと考えられる。

その他

  • Microsoft ExcelROMANという関数は 0 から 3999 までの数をローマ数字に変換する。範囲外の数ではエラー値「#VALUE!」が表示される。なお、0の場合はエラー値でなく空文字列を返す。
  • 英語で100 ドル札を「C-bill」や「C-note」と呼ぶのはローマ数字の C に由来する[要出典]

文字コードにおけるローマ数字

基本的には通常のラテン文字を並べてローマ数字を表現する。Unicode 以前から欧米で一般的に使用されている ISO/IEC 8859 などの文字コードは、ローマ数字専用の符号を持っていない。

JIS規格

日本で用いられる文字コードとしても、JIS X 0208 にはローマ数字専用の符号は定義されていない。これを拡張した Microsoftコードページ932 (CP932) や MacJapanese などにおいて、いわゆる機種依存文字として定義されており、追って JIS X 0213 にも取り入れられた。CP932 にあるのは大文字 I から X と小文字 i から x の合成済み 20 字 (1 から 10 に相当)、MacJapanese にあるのは 大文字 I から XV と小文字 i から xv の合成済み 30 字 (1 から 15 に相当)、JIS X 0213 は大文字 I から XII と小文字 i から xii の合成済み 24 字 (1 から 12 に相当) である。これらは縦書きの組版の際に縦中横を容易に実現するために用いられ(一般の組版ルールでローマ数字は縦中横である)、多くのフォントで全角文字としてデザインされる。

Unicode

Unicode は、JIS X 0213 などとの互換性のために上述の合成済みローマ数字を収録した上、その延長として Ⅼ, Ⅽ, Ⅾ, Ⅿ, ⅼ, ⅽ, ⅾ, ⅿ[注 10]、また通常のラテン文字にない Ↄ, ↄ, ↀ, ↁ, ↂ, ↇ, ↈ, ↅ, ↆ [注 11]も定義している。これらは U+2160 から U+2188 までの符号位置を割り当てられている。(Unicode 7.0.0 時点)〈登録領域〉Number Form(数字に準じるもの)

機械処理の注意点

ラテン文字と共通の符号を用いるため、「I」「V」「X」「L」「C」「D」「M」が機械処理の際にアルファベットそのものを表しているのか、数字の「1」「5」「10」「50」「100」「500」「1000」を表しているのか解釈を誤る場合がある。

符号位置

Unicodeに存在しないMacJapaneseのローマ数字 (XIII, XIV, XV, xiii, xiv, xv) は、Unicodeの私用領域Appleが独自に定義した制御文字の後ろに組文字を構成する文字を続けることで表される[3]

JIS X 0213Microsoftコードページ932・MacJapanese・Unicodeにあるローマ数字
大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
U+2160 1-13-21 &#x2160;
&#8544;
U+2170 1-12-21 &#x2170;
&#8560;
ローマ数字1
U+2161 1-13-22 &#x2161;
&#8545;
U+2171 1-12-22 &#x2171;
&#8561;
ローマ数字2
U+2162 1-13-23 &#x2162;
&#8546;
U+2172 1-12-23 &#x2172;
&#8562;
ローマ数字3
U+2163 1-13-24 &#x2163;
&#8547;
U+2173 1-12-24 &#x2173;
&#8563;
ローマ数字4
U+2164 1-13-25 &#x2164;
&#8548;
U+2174 1-12-25 &#x2174;
&#8564;
ローマ数字5
U+2165 1-13-26 &#x2165;
&#8549;
U+2175 1-12-26 &#x2175;
&#8565;
ローマ数字6
U+2166 1-13-27 &#x2166;
&#8550;
U+2176 1-12-27 &#x2176;
&#8566;
ローマ数字7
U+2167 1-13-28 &#x2167;
&#8551;
U+2177 1-12-28 &#x2177;
&#8567;
ローマ数字8
U+2168 1-13-29 &#x2168;
&#8552;
U+2178 1-12-29 &#x2178;
&#8568;
ローマ数字9
U+2169 1-13-30 &#x2169;
&#8553;
U+2179 1-12-30 &#x2179;
&#8569;
ローマ数字10
JIS X 0213やMacJapanese・Unicodeにあるローマ数字
大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
U+216A 1-13-31 &#x216A;
&#8554;
U+217A 1-12-31 &#x217A;
&#8570;
ローマ数字11
U+216B 1-13-55 &#x216B;
&#8555;
U+217B 1-12-32 &#x217B;
&#8571;
ローマ数字12
Unicodeにあるローマ数字
大文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 小文字 Unicode JIS X 0213 文字参照 備考
U+216C &#x216C;
&#8556;
U+217C &#x217C;
&#8572;
ローマ数字50
U+216D &#x216D;
&#8557;
U+217D &#x217D;
&#8573;
ローマ数字100
U+216E &#x216E;
&#8558;
U+217E &#x217E;
&#8574;
ローマ数字500
U+216F &#x216F;
&#8559;
U+217F &#x217F;
&#8575;
ローマ数字1000
U+2183 &#x2183;
&#8579;
U+2184 &#x2184;
&#8580;
ローマ数字逆100
記号 Unicode JIS X 0213 文字参照 名称
U+2180 &#x2180;
&#8576;
ローマ数字1000 C D
U+2181 &#x2181;
&#8577;
ローマ数字5000
U+2182 &#x2182;
&#8578;
ローマ数字10000
U+2187 &#x2187;
&#8583;
ローマ数字50000
U+2188 &#x2188;
&#8584;
ローマ数字100000
U+2185 &#x2185;
&#8581;
ローマ数字6 LATE FORM
U+2186 &#x2186;
&#8582;
ローマ数字50 EARLY FORM
Unicodeにないが、MacJapaneseにあるローマ数字
記号の再現 MacJapanese 記号の再現 MacJapanese 名称
XIII 0x85AB xiii 0x85BF ローマ数字13
XIV 0x85AC xiv 0x85C0 ローマ数字14
XV 0x85AD xv 0x85C1 ローマ数字15

脚注

注釈

  1. ^ 書き方ではなく読み方については以下の事例が参考になる――著作権法 (アメリカ合衆国)においてローマ数字による発行年表示が有効なものであるとされていて、不正なローマ数字は著作権表示を無効化しうる[1]。この際、下記のような書き方ルールに合致しているかどうかは問題とされない。
  2. ^ 詳しくは#4000以上の大きな数字を参照。
  3. ^ = [{(100 × 2) + 10} × 1000] = 210 × 1000 = 210000 (21万)
  4. ^ = [{1000 + 100 + 50 + (1 × 2)} × 100000] + [{(10 × 3) + 5 + (1 × 2)} × 1000] + {(100 × 2) + (10 × 3) + (1 × 2)} = 1152 × 100000 + 37 × 1000 + 232 = 115200000 (1億1520万) + 37000 + 232 = 115237232 (1億1523万7232)
  5. ^ = [{(1000 × 2) + (100 × 3) + (10 × 2) + (1 × 2)} × 100000] + (((50 + (10 × 2)) + 1) × 1000) + [(100 × 2) + (10 × 3) + {5 + (1 × 3)}] = 2322 × 100000 + 71 × 1000 + 238 = 232200000 (2億3220万) + 71000 + 238 = 232271238 (2億3227万1238)
  6. ^ = [{50 + (10 × 3)} × 1000] = 83 × 1000 = 83000
  7. ^ = [{(100 − 10) + 2} × 1000] = 92 × 1000 = 92000
  8. ^ = 5 × 1000 = 5000
  9. ^ = [(5 × 1000) + {(1 × 3) × 100} + (10 + 5 + 1)] = 5000 + 300 + 16 = 5316
  10. ^ 〔大文字〕U+216C, 216D, 216E, 216F〔小文字〕U+217C, 217D, 217E, 217F
  11. ^ (左から順に) U+2183, 2184, 2180, 2181, 2182, 2187, 2188, 2185, 2186

出典

  1. ^ Hayes, David P.. “Guide to Roman Numerals”. Copyright Registration and Renewal Information Chart and Web Site. 2021年11月29日閲覧。
  2. ^ 比留間直和 (2012年10月1日). “いつ使う?ローマ数字 - ことばマガジン”. 朝日新聞デジタル. 朝日新聞社. 2021年11月29日閲覧。
  3. ^ UnicodeコンソーシアムにあるMac OS Japaneseとの変換テーブル

関連項目


iv

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 08:08 UTC 版)

ダリウス・ミヨー」の記事における「iv」の解説

1940年ユダヤ人であったミヨーは、前年始まった第二次世界大戦避けるためにアメリカ合衆国逃れる合衆国では、カリフォルニア州のミルス・カレッジで作曲教えつつ、サンフランシスコ交響楽団シカゴ交響楽団ニューヨーク・フィルハーモニックボストン交響楽団などで客演指揮行ったこの中には、シカゴ交響楽団創立50周年のための委嘱作品交響曲第1番』(1940年)や、クーセヴィツキー夫人ナタリー追悼するためクーセヴィツキー財団による委嘱作品交響曲第2番』(1944年)の初演含まれるまた、楽譜出版社からの依頼により、吹奏楽のための『フランス組曲』(1945年)が作曲された。1945年には歌劇『ボリヴァール』(シュペルヴィエル台本)を作曲これまで作曲していた歌劇『クリストフ・コロンブ』(1928年クローデル台本)、歌劇マクシミリアン』(1930年ヴェルフェル他)と合わせ、「中南米三部作」と呼ばれる戦後フランス戻りアンリ・ビュッセル後任としてパリ音楽院作曲家教授任命されるが、ミルス・カレッジには1971年まで在職し1年おきにフランスアメリカ頻繁に行き来する生活を送った戦後の作品には、同時に演奏する弦楽8重奏になる「弦楽四重奏曲第14番」と「第15番」(1948年-49年ブダペスト弦楽四重奏団同時録音使って8重奏初演した)、ミュージック・コンクレートによる『詩的練習曲』(1954年)、合唱管弦楽雑音用いたカンタータ『紙とステロ板との結婚』(1956年)、奏者自由な演奏による偶然性狙った朗読7つ楽器のための『4行詩の組曲』(1962年)などの新たな試み見られる1956年長年友人であったオネゲル死にショックを受け、追悼のために「弦楽五重奏曲第4番」(1.「死を悼む」2.「若き日思い出」3.「長い友情甘さ」4.「称賛の歌」)を作曲また、オネゲル務めていたフランス・ディスク・アカデミーの会長後任となる。 1971年にミルス・カレッジを辞し後任ルチアーノ・ベリオ)、あらたな創作の場としてジュネーブに暮らす。80歳を超えて創作意欲衰えなかったが、1974年6月22日ジュネーヴ没する81歳。前年作曲され木管五重奏曲最後作品となり、その作品番号443であった故郷エクス=アン=プロヴァンスサンピエール墓地埋葬されている。

※この「iv」の解説は、「ダリウス・ミヨー」の解説の一部です。
「iv」を含む「ダリウス・ミヨー」の記事については、「ダリウス・ミヨー」の概要を参照ください。

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