in spite of
別表記:インスパイトオブ
「in spite of」とは、にもかかわらずという前置詞のことを意味する英語表現である。
例として「In spite of the rain, I went out.(雨にもかかわらず外出した)」は、その日外出する必要はなかったかもしれないが、あえて雨の中を出かけたといった印象を読み手に与える表現である。対して「Despite the rain, I went out.」では、外出したことは雨とは関係がなく、外出の予定があったから出かけたというニュアンスとなる。
「spite」と「despite」はどちらも「軽蔑」という意味の「despectus」を語源とし「軽蔑、悪意」といった意味を持つが、それに加えて「spite」には「意地悪をして困らせる」という意味もある。「in spite of」には「反対のことをしてやろう」という反骨精神が含まれており、これが「despite」とのニュアンスの違いとなっている。
・「regardless of」
「regardless of」は「それでも、それにもかかわらず」という意味の表現である。「regardless」には「無頓着な」という意味があり、注意を払わない、気にかけない様子を表すため、「in spite of」よりは弱い表現となる。
・「in defiance of」
「in defiance of」は「~を無視をして、~をものともせずに」という意味となる。「defiance」は「挑戦」や「反抗」という意味を持ち、権力や敵対する者へ反対する意志を表す言葉である。「~にもかかわらず振り切って行う」というニュアンスがあり、「in spite of」よりも強い表現となる。
・「even though」は「それでも、~であるけれども」という意味の表現である。「though」一語だけでも「~であるが」という意味で使用できるが、「さらに、それどころか」という意味の「even」を付けることで強調された逆説表現となる。
「in spite of oneself」とは「気が付かないうちに、無意識に」といった意味の表現である。「in spite of myself」とすると「自分自身にもかかわらず」と直訳され、自分の意思にもかかわらず、自分でも気が付かないうちに、無意識にという意味となる。「She fell asleep in spite of herself.(彼女は知らず知らず眠っていた)」のように使われる。
「in spite of that」とは「それにもかかわらず」という意味の表現である。「that(それ)」にあたる状況が事前に説明されている場合に、状況を省略して逆のことを言おうとする場合に用いられる。例として「It was raining. In spite of that he went out.(雨が降っていた。それにもかかわらず彼は出かけた)」のような使い方が挙げられる。目の前の物事を指して「これにもかかわらず」と言うときには「in spite of this」となる。
・In spite of his popularity, he did not win the election.
人気があったにもかかわらず、彼は選挙に勝てなかった。
・She went to school in spite of having a pain in her leg.
足が痛かったにもかかわらず、彼女は学校に行った。
・I’m going to go through with it in spite of her opposition.
彼女は反対したが、それをやり通すつもりだ。
・She smiled in spite of herself.
彼女は思わず微笑んだ。
・In spite of that, I didn’t vote for him.
それにもかかわらず彼には投票しなかった。
「in spite of」とは、にもかかわらずという前置詞のことを意味する英語表現である。
「in spite of」とは・「in spite of」の意味
「in spite of」とは「~にもかかわらず」「~であるのに」という意味の前置詞である。英文法で「譲歩」と呼ばれる表現方法の一つであり、逆説的な表現で用いられる。前置詞のあとに続く品詞は名詞となるため、「in spite of」のあとにも名詞または動名詞がくる。「in spite of」の語源・由来
「in spite of」は「軽蔑」を意味するラテン語の「despectus」が語源となっている。ここから「軽蔑する」という意味の「despise」という単語が生まれた。それがフランス語で「軽蔑」を意味する「despit」へと形を変え、「en despit de」が「~にもかかわらず」という意味として用いられるようになった。「en despit de」を英語に直訳したものが「in spite of」で、これが現在まで「~にもかかわらず」という意味で使われている。「in spite of」と「despite」の違い
「in spite of」と「despite」はどちらも「~にもかかわらず」という意味で使用されるが、「despite」が逆説の事実だけを表すのに対し、「in spite of」は、より反骨の意志が込められた表現となる。例として「In spite of the rain, I went out.(雨にもかかわらず外出した)」は、その日外出する必要はなかったかもしれないが、あえて雨の中を出かけたといった印象を読み手に与える表現である。対して「Despite the rain, I went out.」では、外出したことは雨とは関係がなく、外出の予定があったから出かけたというニュアンスとなる。
「spite」と「despite」はどちらも「軽蔑」という意味の「despectus」を語源とし「軽蔑、悪意」といった意味を持つが、それに加えて「spite」には「意地悪をして困らせる」という意味もある。「in spite of」には「反対のことをしてやろう」という反骨精神が含まれており、これが「despite」とのニュアンスの違いとなっている。
「in spite of」の類語
「in spite of」の類語には以下のようなものが挙げられる。・「regardless of」
「regardless of」は「それでも、それにもかかわらず」という意味の表現である。「regardless」には「無頓着な」という意味があり、注意を払わない、気にかけない様子を表すため、「in spite of」よりは弱い表現となる。
・「in defiance of」
「in defiance of」は「~を無視をして、~をものともせずに」という意味となる。「defiance」は「挑戦」や「反抗」という意味を持ち、権力や敵対する者へ反対する意志を表す言葉である。「~にもかかわらず振り切って行う」というニュアンスがあり、「in spite of」よりも強い表現となる。
・「even though」は「それでも、~であるけれども」という意味の表現である。「though」一語だけでも「~であるが」という意味で使用できるが、「さらに、それどころか」という意味の「even」を付けることで強調された逆説表現となる。
「in spite of」を含む英熟語・英語表現
「in spite of」を含む英熟語・英語表現には以下のようなものがある。「in spite of oneself」とは
「in spite of oneself」とは「気が付かないうちに、無意識に」といった意味の表現である。「in spite of myself」とすると「自分自身にもかかわらず」と直訳され、自分の意思にもかかわらず、自分でも気が付かないうちに、無意識にという意味となる。「She fell asleep in spite of herself.(彼女は知らず知らず眠っていた)」のように使われる。
「in spite of that」とは
「in spite of that」とは「それにもかかわらず」という意味の表現である。「that(それ)」にあたる状況が事前に説明されている場合に、状況を省略して逆のことを言おうとする場合に用いられる。例として「It was raining. In spite of that he went out.(雨が降っていた。それにもかかわらず彼は出かけた)」のような使い方が挙げられる。目の前の物事を指して「これにもかかわらず」と言うときには「in spite of this」となる。
「in spite of」の使い方・例文
「in spite of」を用いた例文には以下のようなものが挙げられる。・In spite of his popularity, he did not win the election.
人気があったにもかかわらず、彼は選挙に勝てなかった。
・She went to school in spite of having a pain in her leg.
足が痛かったにもかかわらず、彼女は学校に行った。
・I’m going to go through with it in spite of her opposition.
彼女は反対したが、それをやり通すつもりだ。
・She smiled in spite of herself.
彼女は思わず微笑んだ。
・In spite of that, I didn’t vote for him.
それにもかかわらず彼には投票しなかった。
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