Gus
β-グルクロニダーゼ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/05/30 05:56 UTC 版)
β-グルクロニダーゼ (β-glucuronidase, GUS; EC 3.2.1.31) は D-グルクロン酸のβ型配糖体に作用してそのグルクロニド結合を加水分解する酵素の総称。
実験室では測定の便宜上、フェノールフタレインなど遊離したあと比色定量しやすいアグリコンをもつグルクロニドが基質として用いられるが、アグリコンに対する特異性は広く、アルコール、ステロイド、カルボン酸などのβ-D-グルクロニドにも作用する。酵素の起源によってかなりの相違があり、そのうえ、真の基質(天然基質)が何であるかは、必ずしもわかっていない場合もある。
高等植物・微生物にも存在するが、とくに動物においては全組織に存在すると言ってよく、特に血漿などの体液に随時検出されるほか、脾臓・肝臓・腎臓などにおいては高い活性が見られる。これらの細胞内ではリソソーム分画・ミクロソーム分画に分布している。ラットの陰核・カタツムリ・カサガイなどにも強い活性があるので、酵素調製の材料としてもよく使われる。
多くの植物細胞内ではこの酵素の活性がほとんど認められないので、大腸菌由来のβ-グルクロニダーゼ遺伝子uidAはしばしば、植物細胞を用いた遺伝子操作技術におけるレポーター遺伝子として用いられる。
出典
- IUBMB entry for 3.2.1.31(英語)
- BRENDA references for 3.2.1.31 (英語)
- PubMed references for 3.2.1.31(英語)
- PubMed Central references for 3.2.1.31(英語)
- Google Scholar references for 3.2.1.31(英語)
外部リンク
- IUBMB entry for 3.2.1.31(英語)
- KEGG entry for 3.2.1.31(英語)
- BRENDA entry for 3.2.1.31(英語)
- NiceZyme view of 3.2.1.31(英語)
- EC2PDB: PDB structures for 3.2.1.31(英語)
- PRIAM entry for 3.2.1.31(英語)
- PUMA2 entry for 3.2.1.31(英語)
- IntEnz: Integrated Enzyme entry for 3.2.1.31(英語)
- MetaCyc entry for 3.2.1.31(英語)
- Atomic-resolution structures of enzymes belonging to this class(英語)
関連項目
Gus
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 01:39 UTC 版)
「Apple IIGS」の記事における「Gus」の解説
Apple IIeカードは、Apple IIeのユーザをMacintosh LCに移行させるため、特にApple IIのソフトウェアに大きな投資をしていた学校向けに設計された。AppleはLCのプラグインIIGSカードを作ることを検討したが、販売コストがLC全体と同じくらいになると感じ、断念した。しかし、教育現場ではIIGSのソフトウェアにも大きな投資をしていたため、MacintoshへのアップグレードはApple IIeのときほど魅力的なものではなくなっていた。その結果、AppleのソフトウェアデザイナであるDave LyonsとAndy Nicholasは、空き時間にGusというPower Macintoshのみで動作するIIGSソフトウェアエミュレータを開発するプログラムを率先して行っ。。Appleはこのプロジェクトを公式にはサポートしていない。しかし、教育関係者のMacintoshへの移行支援が必要と考えたAppleは、秘密保持契約を結んだ学校やその他の機関に非公式にソフトウェアを無償で配布した。一般に販売されることはなかったが、現在では多くのサードパーティ製クラシックApple IIエミュレータとともに、インターネット上で容易に入手することができる。 Gusは、MacWorksやMac OS X Classic環境など、Apple社内で(公式またはその他の方法で)開発された数少ないソフトウェアエミュレータの1つを代表している。このアプリケーションは、WWDC 1997にて、Rhapsody上のBlue Boxでデモされた。
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