chamfer
「chamfer」の意味・「chamfer」とは
「chamfer」とは、角を削って斜面を作ること、またはその斜面自体を指す言葉である。工学や建築などの分野で多く使われ、特に木材や金属の加工時に角を丸くするために用いられる。具体的には、家具の角や金属部品のエッジを人や物が触れたときの怪我や損傷を防ぐために斜面を作ることを指す。「chamfer」の発音・読み方
「chamfer」の発音は、IPA表記では /ˈtʃæmfər/ となる。日本人が発音する際のカタカナ表記は「チャムファー」である。この単語は発音によって意味や品詞が変わる単語ではない。「chamfer」の定義を英語で解説
「chamfer」は、"A chamfer is a beveled edge connecting two surfaces"と定義される。直訳すると、「chamferは二つの面を繋ぐ斜面のエッジである」となる。これは、角を削って斜面を作る行為、またはその斜面自体を指す。「chamfer」の類語
「chamfer」の類語としては、「bevel」がある。これも角を斜めに削ること、またはその斜面を指す言葉である。しかし、「bevel」は斜面が二つの面を繋ぐ角度を指すことが多く、「chamfer」は角を削る行為そのものやその結果生じる斜面を指すことが多い。「chamfer」に関連する用語・表現
「chamfer」に関連する用語としては、「edge」や「surface」がある。「edge」は物体の端を、「surface」は物体の表面を指す。これらは「chamfer」が用いられる際に必ずと言っていいほど登場する用語である。「chamfer」の例文
1. The carpenter chamfered the edges of the table to prevent injury.(大工は怪我を防ぐためにテーブルの角を削った。)2. The chamfered edge of the metal part was smooth to the touch.(金属部品の削られた角は触れると滑らかだった。)
3. The chamfer on the wooden board was done with precision.(木板の角は精密に削られていた。)
4. The chamfering process requires a special tool.(角を削る工程には特別な道具が必要だ。)
5. The chamfer angle was set at 45 degrees.(角を削る角度は45度に設定された。)
6. The chamfered surface was polished to a shine.(削られた面は磨かれて光っていた。)
7. The chamfer on the stone was carefully crafted.(石の角は丁寧に削られていた。)
8. The chamfering of the edges made the product safer.(角の削り方が製品をより安全にした。)
9. The chamfered corners gave the box a refined look.(角を削ったコーナーが箱に洗練された見た目を与えた。)
10. The chamfer on the glass was smooth and clear.(ガラスの角は滑らかでクリアだった。)
チャンファー
MTにおいて、カップリングスリーブ内周のスプライン先端面取り部や、噛み合い相手のシンクロナイザーリング外周の面取り部、ギヤ側の同部をいう。チャンファーは同期作用時に重要な役割をもつ。リングキー溝幅に規制されスリーブチャンファーがシンクロチャンファーに接触し、押付け力が作用すると、シンクロ内径コーンがギヤコーンに押し付けられ、後者の回転を前者の回転に同期させはじめる。同期終了で回転方向力は減少しチャンファーは滑り、ギヤ側チャンファーに当たって滑りスプラインと噛み変速が完了する。チャンファーはシフトフィーリングを左右するといわれ、チャンファー角(先端頂角約120度)が小さいとチャンファーが滑り、同期不足でギヤ鳴りし、大きいと同期後に突き当たりが発生する。
チャンファー
面取り
(chamfer から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 05:41 UTC 版)
面取り(めんとり、chamfering)とは、工作物の角または隅を斜めに削る加工法の一つである。
概要
面取りは、工業製品(鋼材、木工など)において、角部を削り角面や丸面などの形状に加工する工法である。加工においては、ヤスリや面取り工具が使用される。人が接触した時に発生する可能性のある怪我を防止したり、物との接触による破損を防止することを目的としている。
英語との対応
日本語の「面取り」に相当する英単語がいくつかある。
- 「chamfer」とは、角を斜めに削る処理で、日本語の「C面取り」に相当する。厳密には45°面取りの事を指すが、日常英語においては大概の種類の面取りは「chamfer」か「bevel」で通用する。
- 「bevel」とは、日常英語においては「chamfer」とほぼ同じ意味で使われる単語である。ただし、機械加工の現場では「chamfer」と区別して使われている場合もあり、その場合、「chamfer」が端部の角のみを斜めに削る処理を指し、「bevel」が端部全体を斜めに削る処理を指す。「bevel」とは「傾斜面」という意味の英語で、斜めの角度が付いた部分を一般的に指す言葉であるから、「chamfer(角が傾斜面)」は「bevel(傾斜面)」の中に含まれるとする考えもある。その意味で面取りを「chamfer」ではなく「bevel」の名称で実装しているCADソフトもある。「bevel」を「斜角」「どて」などと翻訳する業界もある。
- 「round」とは、外部の角を丸める処理で、日本語の「R面取り」に相当する。
- 「fillet」とは、角を丸める処理である。「round」と区別する場合、特に内部の角を丸める処理をいうこともある。内部の角を丸める処理は、これはリアルの人間が行う場合は切削ではなく溶接・はんだ付け・ろう付けによって行うのが一般的であるため、日本語では「面取り」の範疇に含まないことが多いが、CADなどのコンピューター上では「round」と同等の処理にあたるため、「面取り」の名称で実装されている場合もある。日本語では、溶接においては「すみ肉溶接」に相当し、CADではそのまま「フィレット」と言う。
これらの単語は混同されて使われており、人によって使い分けが微妙に違う。CADソフトにおける使い分けも微妙に違い、 例えばAutoCADでは縁を丸める処理をFilletコマンド、角を丸める処理をchamferコマンドとしているが、PTC Creo Parametricでは縁や角を丸める処理は全てroundコマンドとしている。
表記
JIS規格
JIS規格-機械製図において、寸法補助記号の表し方が規定されている[1]。丸み面取りの場合には、記号Rを寸法数値の前に寸法数値と同じ大きさで記入して表し、45°面取りの場合には、記号Cを寸法数値の前に寸法数値と同じ大きさで記入して表す。
主な面取りの種類
- 丸面 … 角を丸く削ったもの。
- 角面 … 角を斜め45度に削ったもの。
- 甲丸面 … 板の厚みに対して丸く削ったもの。板の横から見ると坊主頭のように見えるので「ボーズ面」とも言う。
- カマボコ面 … 板の厚みに対して丸く削ったもの。板の横から見るとカマボコのように見える。
- しゃくり面 … 角をしゃくったもの。
- 几帳面 … 几帳の柱に使われた面取り。角面の真ん中を窪ませて平らにしたり、さらに三角に削ったものなど。いろいろと種類があり、細かい作業が必要になるので、細かいことにこだわる人のことを「几帳面」と言う。
- 猿頬面 … 角を斜め60度くらいに削ったもの。板の横から見ると猿の頬のようにすぼんで見える。
脚注
- ^ “17.機械製図-寸法補助記号(寸法記入方法)”. JIS規格用語集サイト. 2009年7月閲覧。
関連用語
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