aMuleとは? わかりやすく解説

aMule

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/08 16:41 UTC 版)

aMule
aMule 2.2.4
開発元 aMule チーム
最新版
2.3.3[1]  / 2021年2月7日 (4年前)
リポジトリ
プログラミング
言語
C++[2]
対応OS LinuxSolarisFreeBSDNetBSDOpenBSDmacOSおよびWindows
種別 ピア・ツー・ピアファイル共有
ライセンス GPL
公式サイト amule.org
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aMuleは、eDonkeyおよびKadネットワーク英語版で動作する自由オープンソースピアツーピアファイル共有ユーティリティである。eMuleと同様の機能に加えて、GeoIP(国旗)などの機能も追加されている。2003年8月18日にxMuleソースコードからフォークされた。xMule自体は、eMuleクライアントをLinuxに導入する最初の試みであったlMuleプロジェクトから分岐したものである。これらのプロジェクトは中止され、その結果生まれたのがaMuleであるが、aMuleは元のクライアントとの類似性が次第に薄れている[要説明]

aMuleはeMuleプロジェクトとコードを共有している。eMuleのクレジットと部分ダウンロードはaMuleで使用でき、その逆も同様に使用可能であるため、プログラムの置き換えが容易である。

aMuleは複数のプラットフォームへの移植を目指しており、wxWidgetsライブラリの助けを借りてこれを実現している。現在サポートされているシステムには、LinuxmacOSBSD派生システムWindowsIrixSolarisが含まれる。プロジェクトでは、安定リリースのほかに、不安定リリースとしてSVNバージョンも提供している。

TCPポートとUDPポート

aMuleの公式FAQによると、これらはデフォルトのポートである。サーバーポート4661 TCPと4665 UDPは、eDonkeyネットワークでのみ使用される。したがって、Kadネットワーク英語版では4662 TCPと4672 UDPのみが使用される。トラフィックの方向はクライアントから見ると次のようになる。

  • 4661 TCP(送信):eDonkeyサーバーが接続を待機するポート(ポート番号は使用するeDonkeyサーバーによって異なる)。
  • 4662 TCP(送信および受信):クライアント間の転送に使用される。
  • 4665 UDP(送信および受信):グローバルeDonkeyサーバー検索およびグローバルソースクエリに使用される。これは常にクライアントTCPポート+3である。
  • 4672 UDP(送信および受信):拡張aMuleプロトコル、キュー評価、ファイル再問い合わせPingに使用される。
  • 4711 TCP:Webサーバーの待機ポート。aMuleがWeb経由でアクセスされる場合に使用される。
  • 4712 TCP:内部接続ポート。aMule WebServerやaMuleCMDなどの他のアプリケーションとaMuleを通信するために使用される。

これらのポートのほとんどはカスタマイズ可能である。

モノリシックおよびモジュール式ビルド

aMuleは、-disable-monolithicパラメータを使用してコンパイルできる。これにより、aMuleをモジュール方式で実行することが可能となる。つまり、プログラムのコア機能はaMuleデーモンであるamuledを使用して起動でき、ソフトウェアの動作は3つの異なるインターフェイスを通じて制御できる。

aMuleCMD
コマンドラインのaMuleクライアント。
aMuleGUI
ソフトウェアの「通常の」GUI。実験的であり、モノリシックバージョンと比較して多くの機能が欠落しており、不安定である。このツールにはLinux版とWindows版があり、ユーザーはWindowsで実行しているaMuleGUIからLinux上で稼働するaMuleインスタンスに接続できる。
aMuleWEB
aMuleコアに組み込まれているWebサーバーによって提供されるWebインターフェイス。LANまたはインターネット経由でアクセス可能であり、インターネットからアクセスする場合は、ポートフォワーディングを使用してルーターが適切に構成されている必要がある。

関連項目

脚注

  1. ^ "Release 2.3.3"; 閲覧日: 2021年3月9日; 出版日: 2021年2月7日.
  2. ^ aMule, https://www.openhub.net/p/amule 2010年5月2日閲覧。 

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