YARVとは? わかりやすく解説

YARV

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/04/08 23:39 UTC 版)

YARV (Yet Another Ruby VM) は、笹田耕一が開発するRuby言語処理系。Rubyインタプリタの高速化を目指し、開発が進められた。世界最高速のRuby処理系を目標としていた。現在はRuby(Matz's Ruby Interpreter, MRI)に組み込まれている。

情報処理推進機構の2004年度未踏ソフトウェア創造事業に採択された。

Ruby処理系全体の一からの書き直しはせず、Rubyの既存処理系への、拡張ライブラリとパッチという形で公開、開発が進められていたが、2006年12月31日にRubyリポジトリにマージされ[1]2007年12月25日にリリースされたRuby 1.9.0から、正式に組み込まれた。

バイトコードインタプリタとして実装されており、従前の処理系ではevalルーチンが直接読み込んでいたRubyプログラムの構文木を、バイトコードにコンパイルし、evalを置き換えた仮想計算機上で実行する。

なお、MacRubyでは0.5からYARVに代わってLLVMが採用されている。

外部リンク


YARV

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 02:27 UTC 版)

Ruby」の記事における「YARV」の解説

1.9採用された、MRIevalバイトコード実行するタイプ置き換えたもの。(狭義の)MRIソースコード構文木コンパイルした後、構文木解釈する仮想機械であるeval実行するインタプリタであるが、YARVはソースコードバイトコードコンパイルした後、バイトコード解釈する仮想機械であるeval実行するインタプリタである。Javaなどのバイトコードとは違い、このバイトコードファイルとしては生成されないファイルとして静的外部化することを考慮した設計では基本的になく、シンボル多用するなどしている)。なお「YARV」は、もともとは開発中におけるその仮想機械の名前だった。

※この「YARV」の解説は、「Ruby」の解説の一部です。
「YARV」を含む「Ruby」の記事については、「Ruby」の概要を参照ください。

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