XM3
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 17:41 UTC 版)
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XM3(エクセム・スリー)
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「マブラヴ オルタネイティヴ」の記事における「XM3(エクセム・スリー)」の解説
国連軍横浜基地の第207衛士訓練小隊、及びA-01部隊に所属する戦術機には、207B分隊に所属する武が「バルジャーノンの動きを戦術機でも再現出来たら」という独自の発想を元に基礎概念を立案し、それを元に夕呼が完成させた新型OS「XM3」が試験的にインストールされているため、制御システムに独自の改修が施されている。この新型OS「XM3」は武が元の世界でロボット操縦ゲーム『バルジャーノン』をやり込んだ経験を元に、これまでの戦術機では不可能だった先行入力(機体がマニュアル操作を受け付けない状態の時に、あらかじめ次の行動を入力しておく事でフレーム単位でのロスを無くす操作技術)を可能にし、さらに自動補正される戦術機の姿勢制御を衛士が任意でキャンセルし、戦闘機動時の柔軟な対応(武曰く「キャンセルとコンボ」)を可能とするものである。これにより機体の機動性が飛躍的に上昇し、さらにこれまで誰も真似ることが出来なかった、武が戦術機で繰り出すアクロバティックな動きを、誰でも容易に再現することが可能となった。 2001年11月29日に実施された207B分隊の模擬戦闘訓練では、XM3を搭載した97式「吹雪」を使用した白銀・榊・彩峰チームがXM3未搭載の「吹雪」を使用した御剣・珠瀬・鎧衣チームに対し3対0で圧勝し、12・5事件でもクーデター鎮圧に投入されたA-01部隊の94式「不知火(XM3搭載機)」が所属隊員の半分以上が新米衛士だったにもかかわらず、帝都防衛の精鋭・第1戦術機甲連隊の「不知火」を壊滅させる(A-01部隊の損失は戦死者1名のみ)。さらにXM3検証トライアルの際にBETAが突然乱入した際にも、武が丸腰の吹雪による機動のみで数十分間も無数のBETAを翻弄し続けるなどの圧倒的性能を見せつけた。 XM3のアイデアを立案した武はこのOSが世界中の戦術機に搭載されることで、1人でも多くの人々の命が救われることを望んでいたのだが、武の想いとは裏腹にOS完成当初は国家間の政治的な思惑に利用されてしまい、実戦で搭載されたのは国連軍と帝国軍の一部の機体のみに限られていた。だが後に日本帝国の戦術機開発メーカー・光菱重工で実施された性能比較試験で77式「撃震」の性能を準第3世代レベルにまで向上させる結果が出たことにより、海外でのF-4「ファントム」シリーズの延命策「スーパー・ファントム計画」を始めとした日本のセールス活動を通じて、世界中の戦術機にこの「XM3」が搭載されることとなる。 後にこのOSは「衛士の戦死者を半減させた奇跡のOS」と評されるようになる。そして同時に「XM3は一人の訓練兵が開発した」という噂話も広まったが、もともと訓練兵による性能実証試験など多くの特殊な事例があったために、「衛士達が好んで話す与太話の類」というのが軍関係者の一致した見解となっている。
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