VOD
「VOD」とは、テレビ番組や映画の作品をオンラインの環境で視聴できる動画配信サービスのことを意味する表現。
「VOD」とは・「VOD」の意味
「VOD」は、日本語で「ビデオ・オン・デマンド」と訳せる英語“Video On Demand”の頭文字を取った言葉である。主にネット環境を通じてテレビ画面やパソコン、スマートフォンで動画作品を視聴できるサービスのことだ。DVDやブルーレイを所持していなくても、国内外のドラマやアニメ、映画(邦画・洋画)などの作品を配信している。基本的にはインターネットが使える場所であればどこに居ても利用できるため、外出先でスマホを使って見る人も少なくない。なかには、ホテルやネットカフェにVODのサービスを視聴できる環境を用意していることもある。例えば、アパホテルは、「アパルームシアター(VOD)」と呼ばれる部屋に備え付けのテレビ画面でさまざまな番組を無料で視聴できるサービスが有名だ。2021年2月に完全無料化したこともあり、アパホテルに滞在した人はVODサービスの料金を支払うことなく、好きなときに鑑賞できる。
VODのサービス利用にネット環境が必要な理由は、各社が視聴する映像・音声データを配信先に送っているからだ。つまり、スマホで視聴する場合は、会員登録やアプリのダウンロードをあらかじめしておき、見たいときにネットに繋いでログインし、映像データを受信しながら見るわけだ。サービスによっては、デバイスにダウンロードして視聴できる場合もある。同じ作品であっても、VODサービスの違いによって「定額見放題(月額のみ)」のケースや1話毎に「都度課金」が必要なケースがある。ほとんどのVODサービスは、定額見放題が用意されていて、500~2,000円程度が相場である。そして、一般的にVODサービスが注目を集める理由は、定額制の見放題や無料視聴にある。
例えば、1話目は無料で視聴できるというケースは多く、会員登録をしなくても無料で見れる。また、アパホテルのようにホテル利用によって視聴そのものが完全無料になる事例もあるため、余計な費用を払わずに好きな番組を見られるのである。したがって、病気でホテル療養という人も暇を「VOD」で簡単に潰せるということだ。
それから定額制は、見放題対象作品がどれも無料で全話見られるという魅力がある。ドラマやアニメのように作品の話数が中~長編になる場合、12話や24話、長いものでは50話以上ということもある。その際、1話ずつに費用を支払う計算をすると「1話・200円×50話=1万円」となり、大きな費用がかかることもあり得るのだ。しかし、月額1,000円の定額制サービスを利用すれば、50話見たとしても1,000円(5話分相当)に収まり、残りの45話は実質的に無料視聴が可能だ。
VODサービスのおすすめは、アマゾンプライムやフジテレビ動画配信サービス(FOD)、Huluなどが挙げられる。上記のサービスは、1,000円前後の月額料金で十分な見放題サービスを提供している。しかし、それ以外にも、youtubeが参入しているのも見逃せない事実だろう。youtube動画を利用した際に有料動画を選ぶと、200円の支払いなど購入料金を提示されることがあるのはそのためだ。
「VOD」の熟語・言い回し
アーカイブ VODとは
「アーカイブ VOD」は、生配信ライブをVODサービス用の動画にして配信したものだ。通常、VODサービスで配信される動画は、もとからテレビ向けに撮影・配信されている。しかし、アーカイブ VODではリアルタイムにライブ配信された映像を動画にして、VODにアップロードしているという点で異なるのである。例えば、アーティスト・歌手のライブ映像やネットのイベント配信などが代表的だ。
SVODとは
「SVOD」は、サブスクリプションの「S」に「VOD」を足した言葉で、「定額制のビデオ・オン・デマンド」を意味する。月額課金や年額課金で作品を見ることができるサービスだ。VODの中には、作品単位や話数単位で費用がかかるものもある。だが、SVODの定額制では、作品が話数ごとの課金ではなく見放題となり、定額以上の費用がかからない。
ブイ‐オー‐ディー【VOD】
ブイ‐オー‐ディー【VOD】
読み方:ぶいおーでぃー
VOD
VOD
VOD
読み方:ブイオーディー,ビデオオンデマンド
VODとは、双方向テレビを実現する動画配信システムのひとつで、映画やテレビ番組についてユーザーが要求したものを即座に配信するという形態のサービスのことである。
システムの構造としては、ネットワーク上に映像ファイルを一括管理するサーバーを据え、ユーザーの要求に応じて検索、配信し、再生するという形がとられる。
しかしVODの実現には、まず要求にかなうだけの大量のデジタル化されたコンテンツ(映画や番組)と、その中から特定のコンテンツを瞬時に探し出して送出するだけの処理性能を持つサーバー、加えて音声・映像をよどみなく伝送するために充分な広帯域を持つ伝送路(インフラ)の整備などが欠かせない要素となる。そのため長らく実用化が難しい状況にあった。
ただし、米国などでは、CATVの整備が比較的発達しているため、複数のチャンネルを用いて同じコンテンツを少しずつ時間をずらして放送することで、ある程度時間を選ばずに視聴が可能となる方式を実現している、これは本質的にはVODの概念とかけ離れているが、VODに近いものとして、Near Video On Demand(NVOD)と呼ばれている。
日本においては、ブロードバンド回線の普及が進んだこともあって、最近になってVODの実現が急速に本格化しつつある。J:COMやBBケーブルなどはすでに配信サービスを開始している他、不動産仲介及び賃貸業者であるレオパレス21などもファイバー・トゥ・ザ・ホーム(FTTH)を自社の賃貸物件で実現し、その入居者を対象としたVODサービスを提供している。
参照リンク
J:COM
BBケーブル
.vod
VOD
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/04 03:54 UTC 版)
VOD
- ビデオ・オン・デマンド (video on demand)
- 爆速 (velocity of detonation)
- 真空酸素脱炭法 (vacuum oxygen decarburization) - 鉄鋼の二次精錬法の種類。
- ボーダフォン・グループのティッカーシンボル。
- VOD (企業) - ドイツの部品メーカー
VOD(ビデオ・オン・デマンド)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/30 22:28 UTC 版)
「つみきのいえ」の記事における「VOD(ビデオ・オン・デマンド)」の解説
au2009年3月5日より、KDDIが運営するLISMO Video Store、au BOX、ひかりone TVサービス、MOVIE SPLASH VODにて配信。視聴料金は、525円。 ドコモ2009年3月5日より、バンダイネットワークスが提供するiズーキーパーにて配信。視聴料金は、525円。 みんなのシアターWii2009年6月1日より、富士ソフト発売のWii向けソフト(Wiiウェア)、みんなのシアターWiiにて配信(2011年10月31日サービス終了)。視聴料金は、2日間300Wiiポイントから。あわせて、公式サイトおよび、みんなのシアターWii内にて予告動画を配信。 ビデックスJP2009年7月1日より、ダウンロード型レンタルショップ「ビデックスJP」にて、ハイビジョン版を配信。ハイビジョン版 価格は、7日間420円。スタンダード版は、315円。
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