ティー‐ティー‐エル【TTL】
ティー‐ティー‐エル【TTL】
TTL
TTL [Transistor Transitor Logic]
TTL
TTLとは、(1)Transistor-Transistor Logic、あるいは(2)Time To Liveの略である。
(1)フルスペル:Transistor-Transistor Logic
読み方:ティーティーエル
論理集積回路(ロジックIC)の一種で、バイポーラトランジスタと抵抗によって構成された論理回路のことである。
TTLは、1962年に、Texas Instruments(TI)によって開発された論理回路のシリーズ「SN7400」で初めて登場した。TTLが登場する以前に使用されていたDTL(Diode-Transistor Logic)との対比でTTLと名づけられている。TTLは、消費電力量が大きいという難点はあったが、ロジックICの回路として広く普及した。
後に低コストで製造・利用が可能な相補型金属酸化膜半導体(CMOS)が登場したことにより、ロジックICとしてはCMOSがよく用いられるようになっている。
(2)フルスペル:Time To Live
読み方:ティーティーエル
IPネットワークなどでルーティングを行う際、パケットに設定される、そのパケットの有効時間のことである。「Time To Live」とは「生存時間」を意味し、この値がなくなるとパケットは消滅するようになっている。
パケットに設定されたTTLは、多くの場合、ルータを通過するごとに値が減っていくように設定されている。データの行き先が見つからずに無限ループ状態に陥ったとしても、一定時間を経過すると消滅するようになっている。これによって無数の無限ループが生じてネットワークのトラフィックが麻痺するといった状態をあらかじめ回避することができる。
TTL
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/09 05:58 UTC 版)
TTL
- Transistor-transistor logic - 電子回路によるディジタル論理回路の方式のひとつ。(この方式のICの内部には)バイポーラトランジスタが使われている。
- Transmitter to Transmitter Link - 放送局の送信所間を結ぶ無線通信回線。
- Through the Lens - カメラで撮像用レンズを通った光を利用すること。
- Time to live : TCP/IPネットワークにおけるパラメタ。
- 台湾菸酒公司(Taiwan Tobacco and Liquor) - 台湾のビール・タバコを製造する会社。
TTL
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 23:30 UTC 版)
TTL(Transistor Transistor Logic)汎用ロジックICシリーズは、単電源でTTLレベルの入出力インターフェースに統一されたものである。1962年にテキサス・インスツルメンツ社が製造をはじめた。74で始まる4桁または5桁の型番が付いているため74シリーズと呼ばれる。番号別に機能とピン配置が統一され、セカンドソースも豊富にあったため広く使われた。通常、単一電源でありモノリシック集積回路として作られている。3ステートバスなどの標準入出力インターフェースを持つ。軍用規格で規定された使用可能温度範囲の広いICは、主に米軍での使用を想定して、民生用の74シリーズに対して54シリーズが作られた。54シリーズは74シリーズと下位の番号に互換性があり、74xxの軍用規格が54xxとされ、ピン配置も一部を除き同一である。軍用ICという名称であっても、軍事使用だけに限定されず、自動車電装用部品など高温・多湿の環境下での民生用途にも使用されており、汎用品より高価格となるが民間でも購入・使用されている。 TTL標準シリーズから、高速版、低消費電力版、高速・低消費電力版などのバリエーションを広げ、初期のマイクロプロセッサの応用の広がりとともにさらに普及した。 TTL(Standard TTL or N-TTL):標準型のTTL。 S-TTL(Schottky TTL):ショットキーバリアダイオードを利用し高速化したもの。 LS-TTL(Low power Schottky TTL):S-TTLから、さらに低消費電力化したもの。比較的普及した。 L-TTL(Low power TTL):TTL標準シリーズの改良品として、同一の基本回路のまま内部の抵抗などの値を調整して低電力化を行なったもの。 H-TTL(Highspeed TTL):TTL標準シリーズの改良品として、高速動作を図ったもの。 L-TTLとH-TTLは、それほど普及しないまま、後に登場したS-TTLやLS-TTLに取って代わられた。 ALS-TTL(Advanced Low power Schottky TTL):TTLの改良世代ファミリーの中では最後でもあり、比較的普及した。 AS-TTL(Advanced Schottky TTL):S-TTLの改良型であり、高速動作が求められる箇所に使用された。 F-TTL(Fairchild advanced schottky TTL、FAST TTL):フェアチャイルド社の開発したS-TTLの改良型である。 これらの規格は「74」とそれに続く番号の間に1-3文字のアルファベットを含めることにより示される。例えば、Low power Schottkyの6回路Inverter回路であれば、「74LS04」となる。後述のCMOSタイプの74HCシリーズ等も同様である。 稀に上記のタイプによっては、高速化のために、独自のピン配置としているものもあるが、一般的に入手可能なLSタイプやHCタイプでは、このような例外はない。
※この「TTL」の解説は、「汎用ロジックIC」の解説の一部です。
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