The wordとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > The wordの意味・解説 

愛のことば (ビートルズの曲)

(The word から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/11 14:10 UTC 版)

ビートルズ > 曲名リスト > 愛のことば (ビートルズの曲)
愛のことば
ビートルズ楽曲
収録アルバムラバー・ソウル
英語名The Word
リリース1965年12月3日
録音
ジャンルロック[1]
時間2分41秒
レーベルパーロフォン
作詞者レノン=マッカートニー
作曲者レノン=マッカートニー
プロデュースジョージ・マーティン
ラバー・ソウル 収録曲
嘘つき女
(A-5)
愛のことば
(A-6)
ミッシェル
(A-7)

愛のことば」 (あいのことば、原題 : The Word)は、ビートルズの楽曲である。1965年12月3日に発売された6作目のイギリス盤公式オリジナル・アルバム『ラバー・ソウル』のA面5曲目に収録された。レノン=マッカートニーの作品で、ボーカルは主にジョン・レノンポール・マッカートニージョージ・ハリスンの3声コーラスで、ミドルエイトのみレノンがリードをとっている。

背景

本作はレノンとマッカートニーの共作で、本作についてレノンは「ポールと一緒に書いたけど、ほとんどは僕が書いた。ことばを読むとなかなか垢抜けてるのがわかるよ。ちょうどマリファナにはまっていた時期だ。これは“愛”。“愛と平和”の“愛”だ」と語り[2]、マッカートニーは「僕らは少しマリファナを吸ってから、カラフルな気分で書いた。僕らは普段作業をしながら吸ったりしなかったから、初めての体験だった」と語っている[3]

作曲の貢献度について、2018年にハーバード大学のマーク・グリックマンらが、かつてシェイクスピアの作品のいくつかは劇作家のクリストファー・マーロウとの共著であると解明したのと同じ統計学の手法を用いて楽曲や作曲背景の分析を行い、「『The Word』はポールの作品と結論づけた」と発表した[4]

曲の構成

音楽的には、曲は疾走するリズムと数コードと簡単なメロディDメジャー)の上に成り立っている[5][6]。リフレインはDのキーに設定されたブルース形式になっていて、主にD7コードが使用されており、これは「ドライヴ・マイ・カー」や「タックスマン」でも使用された。

後年、マッカートニーは、本作について「ジョンと僕は『ロング・トール・サリー』みたい記憶に残る曲が作りたかったんだ。『愛のことば』ではそれに近づけたかな」[7]と語っている。

評価

『ラバー・ソウル』の発売50周年を記念したレビューで、『クラシック・ロック』誌のジェイコブ・アルバーノは、本作について「絶対的に素晴らしい物と言えるわけではない」「ハーモニーが少し不自然」とする一方で、本作を「面白い楽曲」とし、下降するピアノのフレーズとリンゴ・スターのドラミングを称賛した[8]

2018年に『タイムアウト・ロンドン』誌が発表した「The 50 Best Beatles songs」で、第33位にランクインした[9]

クレジット

※出典[10]

カバー・バージョンやその他の使用例

「愛のことば」は、13thフロア・エレベーターズケリー・ハント英語版ポール・ミシェル英語版らによってカバーされた[11]

2006年にシルク・ドゥ・ソレイユのショーのサウンドトラック・アルバムとして発売された『LOVE』に、「ドライヴ・マイ・カー」、「ホワット・ユー・アー・ドゥーイング」とのメドレー「ドライヴ・マイ・カー / 愛のことば / ホワット・ユー・アー・ドゥーイング」(Drive My Car / The Word / What You're Doing)が収録された。このメドレーには、「タックスマン」のギターソロと「サボイ・トラッフル」のホーンセクション[12][13][12]のほか、「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」のコーラスと「ヘルター・スケルター」の効果音がコラージュされている[14]

脚注

[脚注の使い方]

出典

  1. ^ Hamelman, Steven L (2004). But is it Garbage?: On Rock and Trash. University of Georgia Press. p. 11. ISBN 978-0820325873 
  2. ^ Beatles Songwriting & Recording Database: Rubber Soul”. Beatlesinterviews.org. 2020年10月18日閲覧。
  3. ^ Miles 1997, p. 272.
  4. ^ “ビートルズ - ジョンとポールのどっちが曲を書いたか問題に決着か / ハーバードの研究者が統計学を用いて分析”. ロケットニュース24 (ソシオコーポレーションメディア事業部). (2018年7月31日). https://rocketnews24.com/2018/07/31/1097487/ 2018年9月27日閲覧。 
  5. ^ Pollack 1993.
  6. ^ MacDonald 2005, p. 498.
  7. ^ Aldridge 1990, p. 24.
  8. ^ Rubber Soul by The Beatles”. Classic Rock Review (2015年12月3日). 2020年10月18日閲覧。
  9. ^ Time Out London Music (2018年5月24日). “The 50 Best Beatles songs”. Time Out London. 2020年10月18日閲覧。
  10. ^ MacDonald 2005, p. 178.
  11. ^ The Word - The Beatles | Cover Songs - オールミュージック. 2020年10月19日閲覧。
  12. ^ a b Erlewine, Stephen Thomas. Love - The Beatles | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2020年10月19日閲覧。
  13. ^ The Beatles: Love – PopMatters Music Review”. PopMatters (2006年12月15日). 2020年9月23日閲覧。
  14. ^ Love 03. https://www.youtube.com/watch?v=3YAt6_-haqU 2020年10月19日閲覧。 

参考文献

  • MacDonald, Ian (2005). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties (Second Revised Edition ed.). London: Pimlico (Rand). ISBN 1-844-13828-3 
  • Aldridge, Alan (1990). The Beatles Illustrated Lyrics. Boston: Houghton Mifflin / Seymour Lawrence. ISBN 0-395-59426-X 

外部リンク


「The Word」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

The wordのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



The wordのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの愛のことば (ビートルズの曲) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS